クライアントから『この本をグルマンさんくらいだとどう思うか』と訊かれたので記事にしてみます。そら読みましたよ
で、『測定ではわからない』という前提がおかしいんですよね…ケーブルの音は測定である程度出ます
このシリーズにある程度書いてありますが、スピーカーケーブルなら普通の構造のケーブルは可聴帯域でf特がフラットではありません。
それ以外にも位相、時間軸の問題もまた測定で色々見えてきます。それが故にタイムコレクト構造とかのパテントがあるわけですね。あと誘電体歪みとかもありますね。これも時間軸での問題です。
無論測定でわからないことも多々あります。というかわからないことの方が遥かに多い。しかし何故かこの業界の技術畑と名乗る人々の多くは群盲像を撫でる状態です。鼻を触っただけで『象の全体像』を語る。言い方を変えると『技術的に大した知識ではない』とも言えます。知識はあればあるほどわからないことがわかるだけです。
もっと高価な機材で測定して、企業(モンスターケーブルとか)のケーブルの研究を学べば『ケーブルで音が変わらないと考える方がおかしい』となります。『ケーブルで音が~』とか言う人を見たら『似非技術者乙』と思いましょう。取り敢えず根岸氏の測定データを見てそれを論破してからその話の続きをお願いしたい。
なおハイエンドケーブルも結構特性が微妙な事もあります。かつ『究極の測定値に近い』根岸氏のケーブルは別に最高の音ではありません。(コスパは最高に近いけど)。まだ未確定の要素があるわけですね。時間軸での言及はありませんし。そしてその構造はハイエンドケーブルでは…強いて言うならsyunata researchに近いです。裏を返すとsyunata researchのケーブルは特性が凄そう。あとJORMA statementは特性が明らかに大変良い構造ですね。
ちなみにこれはアクロリンクの結構高いケーブルですが2khzからインピーダンスが上がっており特性がヤバい。
『リッツ線は特性が良い』と思い込んでる奴がオーディオ業界には何故か沢山いるが、カルダスだけどそんな良くない。近接効果が出ちゃうからね。6KHzあたりから怪しい
大企業ベルデンの赤黒のよくあるツイストペアケーブル。上記のケーブルから見ると、特にアクロリンクから見ると悪くないがこれでも可聴帯域でフラットでは全然ない
こういう測定してからこの議論して欲しいんですよね、我輩と違って技術者なのだから。
久々に辛口の記事でした。