先も書いた様にスピーカー横1次反射は吸音もしくは拡散と吸音の会わせ技をお勧めします。
しかし1次反射面をあんまり吸音を強くすると良くないことが多いです。先のコンサートホールの研究でもあるように、ある程度初期反射がないと非常につまらなく聴こえるからです。では簡単に出来る実験を。
拡散パネル、というか板でも良いですがこう置きましょう。スピーカー横1次反射はあらゆる意味で耳に入りません。1次反射は簡単に完全ブロック出来るのです…がこれが実に面白くない。まず一時間も持たないでしょうね。
我輩が『天井に拡散、QRD SKYLINEだ!ハーッ!!』と言ってるのは『定位に有害でない上から初期反射を増やしましょう』という意味が大きいのです
天井やスピーカー奥から初期反射を稼げればある程度横壁1次反射を殺しても問題がなくなります。
書いてて思ったのですがスピーカーや演奏が初期反射が聴感に必要なのはなんなんでしょうね?聴感にはやはり音響パワー的な話が大きいんでしょうか?
次に前にも書いた悪手はこれ
vicousticと何故かRPGの韓国支社だけが推してるこの球状拡散体(SKYLINE)を壁面に貼るというやつ。(RPG韓国に関しては安いからかな、と。日本のDiffuserやDiffractal、BAD、Digiwaveは日本の木工技術がアメリカより高く国内生産になり、値段も大幅に下がりましたから)
どうなるかというと『位相のモジュレーションにより元の音場が完璧に破壊され塗り潰された謎の球状の圧迫する音場が爆誕する』のです
SKYLINE型の機構は二次元拡散のdiffuserと違って球状にばらまきます。結果的に一点に対する反射のエネルギーは大きく減少します。かつ軽くて薄くて安い。
で、残響はこんな感じに。
先のQRDのグラフのdiffusionと比べると大きく下がってますよね
一見『データだけ』では良さそうですが、データだけです
拡散と言うのはこう言うことなのですが細かく時間差で襲ってきてモジュレーションが起きます。(吸音かつ拡散とかならそこは圧倒的に強い)しかし少しだけなら二次元拡散でも三次元拡散でもそんなに害はありません。無くはないけど。
問題はこの三次元拡散を上下に2枚以上積むと過熱した位相モジュレーションはついに危険領域に突入します
上や下に行った音まで耳に届き、位相モジュレーションのレベルが飛躍的に上がります。そもそもRPG社(QRD)が横の壁には二次元拡散ないしは吸音しか推奨せず天井飲みに三次元拡散を配するにはこういう理由があります。
“ルームチューン1次反射続き” への13件のフィードバック
アンク系の棒拡散は2次元拡散なのでしょうか?
2次拡散、ですがどの程度拡散してくれるかはもの次第です。
例えばBADやDigiwaveは1000Hz以上を非常に高いレベルで拡散しつつ吸音もある程度行います(ので入射音はかなり散る)
ANKHは1次反射を処理する能力がダメなコなので入射音はかなり大きく反射してしまいますが2次拡散の部類ではあります
2次拡散→大体微妙(QRD diffractalとかは例外)
2次拡散と吸音 →大体OK 最強はQRD BAD/digiwave(魔改造推奨)クリプトン、アコリバとかは準ずる。
スピーカー横一次反射→吸音と拡散が出来る物。
BAD or digiwave(改造出来る猛者)、下にYAMAHA横置き
天井一次反射?→QRD SKYLINE、Multifuser DC3(低い所に癖あり、塗装で良くなる可能性)
スピーカー奥→コーナーANKHで反射(ハース効果無く音圧の上昇も無し)
で合ってますか?
スピーカーセンター、天井角、リスニングポジション側の壁、ASC TUBEの使い方等等待ってます。。あと一般家屋編や非対称の部屋での対処なども。いつも詳しく答えて頂いて頭上がらないですほんと
横横置きYAMAHAも可能なら何か…贅沢言えばBADを置かないとYAMAHAからの反射が悪目立ちして特にあなたの繊細な耳には耐えられないはずです。
スピーカー奥はコーナーANKHは鉄板です。しかし低音が気になる場合はASCの巨大な筒が猛威を振るいます。拡散面を向けたときの反射音もかなり上質で、図体の割には全く音に存在感がない魔法の筒。どのコーナーにも使えます。後壁のコーナーにも使っています。
ANKHがコンサートホールならこれはTHE Studio,可能なら2段積むと凄い。欠点はデカイ。
奥壁は基本二次元拡散で良いかと思います。可能ならYAMAHAと重ねましょう。
天井角は響きのf特がデッド気味ならばリプラス(劇薬だが強力に細かいアンビエントを発散する、一気に形勢が傾く威力)そうでもないなら日東棒のやつ。
ちなみに日東棒は細い方が拡散が細かく癖がありません。
天井と奥壁の境にANKHの専用の奴、なんていったかな、とかを使うと劇的に良くなります。基本的には日東棒は後に作った方が優秀です。成長してますね(上から目線)
まあ続きでおいおい
2次/3次とは拡散体の表面(ツラ)の形状ですか?
拡散された音の反射方向(ベクトル⁇)の形状ですか?
diffractalの表面にランダムに穴空けたらどうでしょうか?
ベクトルですが、見た目でわかります
SKYLINEみたいなやつは三次元でdiffuserなどは二次元です
diffractalなどは側面でも概ね問題ないです、YGだと尚更
[…] ルームチューン1次反射続き […]
いつも有用な情報発信、ありがとうございます。
クライナから「アステカタワー2」という商品が発売されました。
https://kryna.jp/products/roomtuning/azteca-tower-2/
これに使われている拡散材の「アステカ」は3次元拡散に該当しそうなのが気になっています。
でも一つあたりの大きさが小さい(22cm四方)上に、吸音材が交互にセットになっているので、悪影響は少ないかなと思っているのですが。
これ(180cmの背高の方)を、一次反射のところ、スピーカー背面(前面)、スピーカー奥コーナーなどに置いた時の影響はどうなるでしょうか。
グルマンさんの見立てを教えていただけますと幸いです。
失礼しました
長文で返信したつもりが何故か消えてまして書き直します
何だか2になったんですね
見た目はアレですがそれなりに理には叶ってそうです
裏に回ったものを吸音にて表面の音は拡散する路線は良いと思います
そして表側ですが、デフォルトだと吸音と拡散が交互に来てますね
音響学的にも交互は良いのです
ただし、これ換装出来たら良いですね
環境により求められる残響のf特は変わりますから。
それが出来たら結構汎用的かも知れません
ただ無論ですがこの程度の吸音材だと低音は吸うに至りません。支柱に吸音壁みたいなヘルムホルツを利用した機構を作った方が良いかも知れません。
さすれば神アイテムになるかも
早速にありがとうございます\(^^)/
ピラミッド状拡散材の3次元拡散風なカタチは気にしなくていいと言うことですね。
低音に関してはヤマハのパネルがありますが、新製品「アコリバRHR-21」が気になっています。
https://acousticrevive.jp/portfolio-item/rhr-21/
アコリバは無料レンタル可なので、アステカタワー2導入後に試してみようと思っています。
でもそれぞれお高くて、2つずつ買ったら50万円近くかかりそうなのが悩ましいですが。
アコリバのコレ、面白いですね
物としてはとても賢いと思います
ただこのサイズ、この内容では高過ぎる
アステカ2も内容に比して高過ぎます
これなら本家QRDだののほうが安上がりですし、圧倒的上位互換AVAAが行ったほうがいい
グルマンさん〜。
おいらの質問↑↑↑もよろしくおねがいします〜(汗)
旬なネタじゃなくて申し訳ないのですが〜。