ルームチューニングの具体論 序文


我輩のスペシャリティはこの分野であろう。

この分野はサブウーファー程では無いもののオーディオに携わる人々が一番『インチキ臭い』分野だ。なぜなら『知識』『経験』の何れも足りず、オマケに店は『利幅のでかいもの』を売りたがり、評論家は評論家でその経験も知識もどう見ても凄く薄いのだ。反論あれば魔界へどうぞ…

例えばお前、東京のハイエンドショップのお前だよ!!顧客の家に無理矢理コーナーANKH置いてったときに折角ミリ単位でセッティングしておいたスピーカーをずらしたろ?スピーカーの左右差が5センチもずれてたぞ!で、音聴いて『素晴らしいですね!』って適当こいただろ?そのオーナー音が悪くなったと嘆いてたぞ

他にも静岡で音が悪いって七転八倒してた奴が大量にANKH売り付けられて端っこに押しやってた奴居たな。ハイエンドアンプもゴロゴロ交換させられていたが、スピーカーセッティングも問題で50hz以下がマリアナ海溝くらい激しいディップが出来ていた。かわいそうに。ANKH買わせる前にスピーカーセッティングしろよ、オーディオ辞めちゃったよそいつ、この寄生虫どもが。

取りあえず日東棒推す店は経験則ではまともではない。日東棒の悪いところから話してそれでもケースバイケースで推すなら誠意と耳が兼ね備わってるといえる。

いきなり毒しか吐いてないが、この分野はホントにはヤカラが多いのである。

具体論をお話しする前に鉄則から。

それは『一つのメーカーで完結する事は不可能である』これに尽きる。どのメーカーもルームチューニングはうちのだけで良いです!っていうでしょ?あり得ない。そら商売だからそう言うわね。

ルームチューニングで大事なことは『何処へ往くか』でありますな。

例えば誰が聴いても心地よい『残響のバランス』(残響時間ではなく残響のf特)というものはあり、あまり個人に違いはありません。Studioも海外ではそんなにデッドな物は好まれなくなったとSONYの中の女が言ってた。

前にも書きましたが『残響のf特さえ整っていればウルトラ短くてもデッドと感じません。』だってイヤホンやヘッドホン聴いてデッドって思います?

そして録音の不完全性(論理的には実はオーケストラが不完全性が高い。)を補うのか、まさに音数の限界まで顕にしていくのかによってその残響の絶対的な時間は変わります。我輩の様に『ヘッドホン絶対殺すマン』ならば必然的に残響ゼロに近くなります。しかしオーケストラ では、どれだけシステム上のアンビエントを増やしても、残響の絶対時間が長い部屋で達人にガチられると絶対に勝てません。

さらに『どこまでやっていいのか?』という問題もあります。魔界は名前に恥じぬルールのない部屋で物理的に危険な空間です。本当に。

対してリビングでやっておられる方も多く、それはむしろ素晴らしい有り様です。

なので次回からそれぞれに応じたルームチューニングを『汎用的』にお話し致しましょう。


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