音楽再生は無論のこと、音楽製作ソフト…protoolsだろうがstudio oneだろうがnuendoだろうが、CPUの電源の質は非常に大きく(MACは電源の仕組みすら不明なのでどうしようもないけど)、バッテリー供給の恩恵は計り知れません。どんなリニアも勝てない核兵器的な破壊力です。綺麗さ以上に圧倒的電流供給能力の高さが原因です。
何故断言出来る?それはバッテリーのサイズを上げると…これは並列化して容量を上げるのですなわちインピーダンスの低下と同義ですが、バッテリーらしい音が加速します。リチウムバッテリーの瞬間電源供給能力の前にはリニアなどカスに等しいのです。そして24pin程度なら別にそんな剛力は要りませんがCPUだのグラボだのになると非常に有用なのです。
最も主流と思われるMACには出来ません…がそのうちMAC魔改造をしてみたくはあります。
前回の記事にあるように、音楽製作に関してもPCの与える音質への影響はとても大きいです。むしろDTMソフトで聴いていた時期も有ったので当然知り尽くしています。今よりも更に精力的に…メモリなどの換装が簡単な物は愚か最も面倒なCPUやマザーボードの聴き比べを多数行っていました。
さて、そんなわけでケーブル作りのお話です。グラボ版も近日公開しますがちょっと手間がかかります。その点CPUは大層楽です。
必要なものリスト
- CPU向け8pinケーブル
- 適当な太い単線ケーブル
- 車とか向けの大容量スイッチ
- 大きい丸ラグ
- ハンダもしくは圧着端子
簡単でしょう?
1.について
太めが良いですね。せっかくの電流供給能力ですし、12VですからAC100Vに比べて基本的には電流量が大きめです。10A以上は優に流れます。30Aを越え得るグラボ程ではないけど。
Silver Stone Silver Stone社製電源専用モジュラーケーブル EPS/ATX 12V 8pin to 4+4pin SST-PP06BE-EPS35
Amazonにありますが、スバリこれを使ってください。これ以外勧めません。何故か?導体が最大級です。本来のpinの規格の上限を遥かに超えてます。また線の品質も高いです。これに限らずグラボのほうもここのを使ってます。音の癖も無いです。
2.について
5スケは欲しいですね。かつ音質的にも安全性的にも単線がよろしいかと。Φ2.6mmくらいが良いですね。私は余ってるのでアコリバのPC triple-cの単線電源ケーブル何とかreferenceを使ってますが、そんなものは要りません。昭和電線でもどこぞのオーディオメーカーの2.6mm単線でもよろしいです。
3.について
Keenso バッテリースイッチ カットオフスイッチ 自動車用防水バッテリーアイソレータ オフロード車/トラック/オートバイに適用 (50V)
これでOK
4.について
バッテリーとスイッチに使います。あまり此の世に選択肢は無いのですが
YFFSFDC 丸型端子セット 150個セット M3 M4 M5 M6 M8 M10キットコネクタキット 真鍮 リングケーブルラグ 丸型端子 銅ラグ 圧着ケーブル ワイヤ端子
詰め合わせです。欠点はなんか薄くて耐久性が少し怪しい。音は良いです。
5.について
特に解説ございません。太めになるので(8スケ以上)圧着の場合は工具をきちんとした物をお勧めします。
さて、大切なのはCPU電源のピンアサインです。これをミスは許されません。
といってもグラボと違ってシンプルです。要はhotとcoldさえ間違えなければOK。
バッテリー+→スイッチ→DCケーブル(結合)CPUケーブル
バッテリー-→DCケーブル(結合)CPUケーブル
めちゃくちゃ簡単ですね。
“バッテリー→CPU電源ケーブルの作り方” への29件のフィードバック
バッテリーは化学変化で電気を供給してますので注意ですね。
例えば容量が大きいと重心が下がりますが立ち上がり立ち下がりが遅くなりますね。
小さいと立ち上がり立ち下がり早くなりますが腰高になりますね。
バランスが重要ですね。😅
今の所、CPU、グラフィックボードに関しては12V200Aまでは重心以上に速度が増していく印象です。ただ、化学変化故か大型になるほど振動に最高に影響されるのでゲルがこれ以上ない程必須です。
macはminiまでに関しては12Vスイッチング電源パックで、容量は2014版までは10A、以降のはM1版までが13A級推奨ですね。(M2版は買ってないので不明)
内蔵ファンも12V使っているので、
UpTone Audioのキットで丸々電源置き換えは可能ですが2014版までの制限が付きます。
2014版以降は、
一応N&E AUDIOに特注すれば12V13Aは可能です。
Taradakだとフィルターと電源セットが有ります。
10AまでならiCAT電源可能ですが以上は各社の特注電源しか無いので入手性が悪いです。
丸型端子はヤフオクで純銅のがスピーカー端子の流用の方が良いかも。
外部電源だとmacmini系、ファン無し内蔵バッテリーだとM2air、分解難易度高い+フルチューンで試してみたいM2studioですね。
内部HDD/SSDの交換出来る2014版はデータ線のみ接続してHDD/SSDに外部給電は出来ない模様です。HDD/SSDの有無を電源ラインで確認しているみたいです。(実験済み)
PCIeスロットにSSD追加した場合の外部給電は未実験です。
M1搭載以降は電源とファン以外はオールインワンなので、魔改造難易度は高いですね。
そうなんですよ
M1以降は魔の領域なんです
それまでは私もいくつかMAC用電源で弄ってましたが…
さすがにもうM1以降でないとエンジニアも使わないのではないかな、と
しかしMACかなりやってらっしゃいますね
なお私のリッピングマシンは電源はTERADAKの大型ATXです
24ピンやCPUへの給電はリニア電源で、グラボの補助電源にCorsair1600を繋げたところCorsairが全く動作しません。ネットで調べると、2つ電源を用いる場合は連動ケーブルや連動基盤などを使う必要があるそうです。師の方法でバッテリーでCPUやグラボへ給電する場合も同じような「連動」が必要となるのでしょうか?基本的なところが分かってなく申し訳ございませんがご教示いただければ幸いです。
おお、まさに連動が必要です
その記事を早急に用意します
ケーブルの製作代行を打診するにあたり,まず仕様を固めたいと考えております。
「2.適当な太い単線ケーブル」についてですが,具体的なお勧めのケーブルをアドバイスいただけないでしょうか。
それから,「3.太い丸ラグ」についてですが,YFFSFDC 丸型端子セットには,M3~M10まで様々な大きさの丸ラグが入っていますが,使うのはどの大きさの丸ラグでしょうか。
何度も質問して申し訳ありませんが,よろしくお願いいたします。
すみません,もう1点確認したく思います。
・バッテリー+→スイッチ→DCケーブル(結合)CPUケーブル
・バッテリー-→DCケーブル(結合)CPUケーブル
との記載がありますが,以下の通り,スイッチ後に太い単線ケーブルを使用し,そのあと太い単線ケーブルとCPUケーブルを結合し,スイッチはバッテリーの+線に接続するという理解で良いのでしょうか。
・バッテリー(+)→Oラグ→太い単線ケーブル→スイッチ→太い単線ケーブル→CPU向け8pinケーブル
・バッテリー(-)→Oラグ→太い単線ケーブル→CPU向け8pinケーブル
「PC用ダイレクトバッテリーの施工詳細(https://audio-monster.com/?p=2978 )」の写真(https://audio-monster.com/wp-content/uploads/2024/04/240414215620224-1024×576.jpg )では,スイッチにPCI用の8ピンケーブル(PP11)がつながっているように見えますが,バッテリーのマイナスの線はどこにつながっているのでしょうか。
8pinバッテリーのマイナス線は8pinケーブルのグラウンドのワイヤーに繋がってます
スイッチは+のみ繋げます(まあ両切りスイッチというのも存在しますが)
それとM4のOラグはスイッチの方ですね
バッテリー側はM8です
+側は正確には
バッテリー→oラグ→単線→oラグ→スイッチ→oラグ→cpu 8pinケーブル ですね
回答ありがとうございます。
以下の理解で正しいでしょうか。
(CPU)
・バッテリー(+)→丸ラグ(M8)→単線ケーブル(KT-2.2TripleC)→丸ラグ(M4)→スイッチ→CPU8pinケーブル
・バッテリー(-)→丸ラグ(M8)→単線ケーブル(KT-2.2TripleC)→CPU8pinケーブルのグラウンド
(グラボ)
・バッテリー(+)→丸ラグ(M8)→単線ケーブル(KT-2.2TripleC)→丸ラグ(M4)→スイッチ→PCIE8ピンケーブル5本
・バッテリー(-)→丸ラグ(M8)→単線ケーブル(KT-2.2TripleC)→PCIE8ピンケーブル5本のグラウンド
それから,お手数をおかけして申し訳ないのですが,またいくつかご質問させていただきたく思います。
(1)SST-PP06BE-EPS35はスイッチに直接接続するには35cmと短いので,Silverstoneで同じ16AWGの太さで個別スリーブ入りのPP06B-EPS55やPP06B-EPS75で代用できないでしょうか。
PP06B-EPS55
https://www.silverstonetek.com/jp/product/info/power-supplies/PP06B-EPS55/
PP06B-EPS75
https://www.silverstonetek.com/jp/product/info/power-supplies/PP06B-EPS75/
(2)PP11の代わりに,同じ18AWGで個別スリーブ入りPCIE延長ケーブルのPP07E-PCIBWをグラボ用に使うのは可能でしょうか。
PP07E-PCIBW
https://www.silverstonetek.com/jp/product/info/power-supplies/PP07E-PCIBW/
(3)バッテリー化すると,現在AX1600iとグラボの接続ケーブルに使用している巨大なファインメットコアが余るのですが,バッテリーの配線でもファインメットコアをターンさせた方が良いのでしょうか。
(4)グルマン氏はCPUやグラボ給電用のケーブルも蜜蝋電源ケーブルと同様に0.9カイザー単位(94.5cmの倍数)にされているのでしょうか。
カイザー単位にされている場合,単線の長さか,スイッチを含んだ全体の長さか,どちらを合わせているのか教えていただければと思います。
すみません。
PP07E-PCIBWは30cmで短すぎるので,(2)の質問は撤回いたします。
それから,PP11は通常のPCIEケーブルではなく,EPSとPCIEの変換ケーブルのようですが,EPS側のピンアサインがよくわかりませんでした。
PP11
https://www.silverstonetek.com/jp/product/info/power-supplies/PP11/
PP06B-PCIE55やPP06B-EPS75の方が通常のPCIE用ケーブルのように思いますが,いかがでしょうか。
PP06B-PCIE55
https://www.silverstonetek.com/jp/product/info/power-supplies/PP06B-PCIE55/
PP06B-EPS75
https://www.silverstonetek.com/jp/product/info/power-supplies/PP06B-EPS75/
テスターで測るのも手ですが、ここは素直に普通のを使うべきでしょう
すみません。
スイッチの後の丸ラグ(M4)が抜けておりました。
以下の通り訂正いたします。
CPU
・バッテリー(+)→丸ラグ(M8)→単線ケーブル(KT-2.2TripleC)→丸ラグ(M4)→スイッチ→丸ラグ(M4)→CPU8pinケーブル
・バッテリー(-)→丸ラグ(M8)→単線ケーブル(KT-2.2TripleC)→CPU8pinケーブルのグラウンド
グラボ
・バッテリー(+)→丸ラグ(M8)→単線ケーブル(KT-2.2TripleC)→丸ラグ(M4)→スイッチ→丸ラグ(M4)→PCIE8ピンケーブル5本
・バッテリー(-)→丸ラグ(M8)→単線ケーブル(KT-2.2TripleC)→PCIE8ピンケーブル5本のグラウンド
あ、完璧です
完璧だと思います
グラボ/cpuの配線もスイッチにはラグを使った方がスマートかと思います
1全然大丈夫です、というか私もこれを使ってる箇所がありますね
2この太さと絶縁体なら全然大丈夫そうです
3バッテリーにコアはマイナスになりこそすれプラスにはなりませんでした
4さすがにそこまではやってませんですね
回答ありがとうございます。
配線の確認ありがとうございました。
この内容で仕様書を作って,製作してくれるところがないか探してみます。
1 CPU用ケーブルについては,長さが取れるPP06B-EPS55かPP06B-EPS75を使用させていただきます。
2 グラボ用ケーブルについては,変換ケーブルのPP11ではなく,普通のPCIEケーブルのPP06B-PCIE55かPP06B-EPS75を使用させていただきます。
3 バッテリーでファインメットコアをターンするのはマイナスになる件,了解いたしました。
4 試してみたい気もしますが,制作依頼でミリ単位で長さを指定するのは難しそうですので,配置上の都合に合わせて大まかな長さで依頼を出すことにいたします。
まずラグですが私が使ってるスイッチはM4のようです
次にケーブルですが、何故か導体がオーディオ的な方が結果が良いんですよね…多分超低インピーダンスなので導体の結晶の境界面の抵抗とかが影響してくるのかも知れません。
私は反則技ですがアコリバの単線電源ケーブルを分解して流用していますが2種類候補があります
https://www.audiophonics.fr/en/mono-conductor/neotech-soct-12-wiring-cable-copper-up-occ-ptfe-33mm-p-9834.html
これはmono crystalでPTFE絶縁で優秀かつ安価です。ただ場合によっては振動の拍子を外す簡単な小細工が必要かも?
次にアコリバだと私のものと似た内容だと
https://acousticrevive.jp/portfolio-item/length-designation-spc-code/
個人的にはアコリバに関してはpc-triple CよりPCOCC Aの方が確実に良いと思いますが、まあこの用途なら悪くはないでしょう
neotechのmonocrystalは焼き鈍しが甘いのかPCOCC Aよりちょっと硬質なので工夫がいるかも知れません。
回答ありがとうございます。
アコリバのKT-2.2TripleCにさせていただきます。
何度も間違えて申し訳ありません。
「2 グラボ用ケーブルについては,変換ケーブルのPP11ではなく,普通のPCIEケーブルのPP06B-PCIE55かPP06B-EPS75を使用させていただきます。」と書き込みましたが,PP06B-EPS75はCPU用ケーブルのため,記載間違いでした。
PP06B-PCIE55の75cm版は見当たらなかったので,グラボには55cmのPP06B-PCIE55を使うことにいたします。
Li Timeの公式サイトを確認したところ,純正のバッテリースイッチがあったのですが,記事で紹介されているKeenso バッテリースイッチ カットオフスイッチ 自動車用防水バッテリーアイソレータ オフロード車/トラック/オートバイに適用 (50V)」とどちらが良いのでしょうか。
LiTime バッテリースイッチ 12V~48V 275A電源切断スイッチ
https://jp.litime.com/products/litime-12-48v-battery-disconnect-switch-jp
上記質問の補足です。
純正品のスイッチの方が安心して使えそうなのですが,WEBサイトに「錫でメッキされた4本の銅製ボルト(10mm x 2)端子を絶縁して、ショートを防止して、安全事故の発生を回避できます。」という説明があり,この錫メッキをどのように評価すべきかわからなかったため,質問させていただきました。
それとも,Amazonの販売ページに記載はないもののKeensoのスイッチも同じ錫メッキで,違いを気にする必要はないのでしょうか。
錫メッキは線にやられるとちょっとあれなのですが、端子にやる分には相当癖が少ないです。恐らくメッキで一番癖がないまであります
なにやらこっちの方が見た目は良いですね
音にはまずこの容量なら影響は極微なので何れでももんだいありません
回答ありがとうございます。
スイッチの錫メッキ端子の影響は問題ないということですので,純正品の方にさせていただきます。
太い単線ケーブルについてご質問し,「KT-2.2TripleC」をお勧めいただきましたが,商品ページによりますと,KT-2.2TripleCはφ2.2mmでした。
しかし,記事では,「5スケは欲しいですね。かつ音質的にも安全性的にも単線がよろしいかと。Φ2.6mmくらいが良い」と書かれています。
また,公式ページの400Aバッテリー(内蔵250A BM)のQ&Aには,「推奨ケーブルサイズは2AWG」との記載があります。
https://jp.litime.com/products/litime12v400ah#FAQ__title
LiTime 12V 300Ah(内蔵200A BMS)を使用するのですが,φ2.2mmのKT-2.2TripleCで耐久性は問題ないのでしょうか。
念のためご確認させて下さい
使用が300W程度、概ね25Aとしても2.2もあれば特段問題は起きないと思います
2.6ないしは楕円導体は今は手に入りません。
またこの絶縁体は耐熱性も高いですし、そも熱が出るレベルの電流ではありません。
2.6mmのvvfよりこちらのほうが優れてるでしょう。
バッテリーからは何故か結晶境界が少ない方が良いのです。
回答ありがとうございます。
φ2.2mmのKT-2.2TripleCで特段問題は起きないとのことで,安心しました。
バッテリー性能上限の200Aに耐えられる必要があると思い込んでおりましたが,ご指摘の通り,電圧と消費電力から逆算すると,確かに流れる電流は25A程度ですね…