左右バランス戦争地獄の黙示録


大変でした

左右のバランス、というかセンター定位がいきなりおかしくなったんですよね。で、スピーカーセッティングとかではない(それもかつてないほどやり直した)

トラブルシューティング的にあらゆる部分を疑い膨大なテストをしました…実にここまで6時間。

そしてプリアンプが原因と突き止めました。これが開けるのが大変!!!

このウッドボックスを外すと意外!そこには鉄板の強固なボデーが。脱いだら凄い。脱ぐ前後で印象は大きく変わるタイプ。

しかも鋼鉄のボデーの上に嵌め込む形で死ぬ気でシールドされたUSB端子とBluetoothアダプターが!リモコンボリュームにつかう物なのだが前衛的、先進的である。

なおUSBに関わる基板も内部で鋼鉄のガードをされていた。徹底的である。

で、真空管を全て左右入れ換えてみた

さあ、右に寄った定位が左に行くのか…ゴクリ…

ドドドドドド…

『い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが…… あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
 おれは左右の真空管を入れ換えてみたと思ったらいつのまにか定位が中央に戻っていた… 
 な… 何を言ってるのか わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった…
 催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ…
 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…』

どうにかなりそうですよホントに。

真空管の接触不良…と考えるか?

なお折角なので中を観察しよう。

ラインステージとバッファステージだが、左右でシールドされているのみならず油紙の束が…理由は不明だが実にmonster audio的であります。親近感しかない。

入出力のステージも鉄壁のガード。また全てのステージは鋼の二重底で配線されており磁気の影響を徹底的に排してある。

前にも書いたがこのプリアンプは凄い。石でも玉でもどの値段でも代えがたい。ライバルは本当にBESPOKEだけ。ニュートラル低歪みのままとても豊かにして音数を1割引き換えにしたBESPOKE。(足元にαゲル使用前提だが。)

これは凄い事で、BESPOKEに比べればそれこそ錚々たる高額プリアンプも癖が載り、或いは歪み、変容する。余談だが複巻きトランスアッテネーターは世界で我輩が知る限り2社しかない。もう一社はとてつもなく高いので死ぬまで見ることは叶わないだろう。数kmを手巻きである。

しばらくは戻すのも面倒だし、真空管に何かあったら即交換可能なように卍解状態でこのまま運用する。

なお余談だが現上杉代表の藤原氏と電話をした。素晴らしいフットワークと熱意とのある方だが、『開けて真空管入れ換えた』と言ったら仰天されていた。『あなたが初めてです』、と。そのくらい特異な構造で大変なのだ。『ちょっと真空管を交換して遊ぼうか、としても出来ない。技術がおありになりますか?』

解体(バラシ)屋ジョネスの異名を持つので分解金額数ならトップランクかも知れない。

viola BRAVOもムンドもEAR 912もなんでも解体(バラシ)て来たからね。

嘘です


“左右バランス戦争地獄の黙示録” への3件のフィードバック

  1. グルマンさんでも見たことのない複巻きトランスアッテネーターのもう一社とはどこのことでしょうか?
    気になります。

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