ケーブルの抜き差ししてたらまたアンプがずれちゃいまして。その結果またスピーカーの音が合わなくなりました。はじめはアンプを動かして(合え…合ってくれ…)とか思ってましたが無理ですな。スピーカーセッティングをやり直しましょう。
今回は最近開発したやり方です行います。
NORDOST track2のみで決着をつけるやり方です。ホワイトノイズ逆相法はTADがやっていますがこちらの方がはるかに追い込めます。例えばホワイトノイズ逆相法だと微細な角度は調整困難です。
音楽のほうが分かりやすい人とこちらの逆相法がやりやすい人はわかれるでしょう。
なお音楽でやる方はフォースと音場の隙間、ピントの偏りなど多角的に観るのですが極めれば『これが一番楽だよ』と言うでしょう。しかし塩田剛三(渋川剛気)のような物で『そもそもどれだけの人がその境地に行けるのか?』という話になります。
対してこのやり方はその達人からすると『難しい』と言うと思われる。多角的ではなく一面から多くを見とる技になります。油絵vs水墨画ですな。
まずtrack2の前半の正相を普通に聴きます。ここは『ずれてる状態』として記憶して頂くだけです。
では後半の逆相に行きます。ここは繰り返し聴くことになるでしょう。
正解は『全ての部分が何処にも定位せず片寄らず』です。全て、というのはこの『out of phase…』と冷血そうな女(偏見)が繰り返し喋るだけのこの中に多くのパーツがあるからです。
まず発語の出だしの子音部分、ボディ、そして音が低くなる『phase…』の部分。いずれも偏りなく再生できるかどうかです。
散々研究した結果、子音部分は主に振り角を、ボディや特に『phase…』などの子音がないエコー部分は前後の位置を表します。
例えば右の振り角が少し内に傾いていると(センターがこちらに向きがちになる)右側の子音は強くなります。右のスピーカーをどう前後にしても子音が右に片寄ります。
そしてこれは書くまでもありませんが、ボディやphase…は右が前に出ていれば大きくなります。以前書いた『フォース』に近い概念でしょうか?ホワイトノイズより成分が大きく、またランダムではないが故に厳密です。実際に音楽でやるように最後はわずかな一蹴り(トン…ッ)で決着が着きます。このやり方が厳密な一つの証拠と言えましょう。
そして妥協なく『全ての成分が片寄らない』所まで来たら前半のin phaseを聴きます
どうでしょう?物凄く芯が出て凝縮され冷血女の実体が出てきませんか?芯からグラデーションとして音が広がり、そして左右どちらにもフォースは片寄らない。
後はセッティング用リファレンス音源(モノラル)でお聴き下さって、奥行きをもち実体感と立体的な形が得られれば成功です。
“新型スピーカーセッティング逆相法” への7件のフィードバック
核心を突いているように感じます。
やってみたいのはやまやまなれど、NORDOST track2を持っておりません。なにか他の方法があればと思うのですが。ありましたら、ご教示ください。
NORDOSTは良くあるtest CDです
今はsystem solutionという名前で売ってます
もしそれを使わないならスピーカーの結線を片方逆相にしてモノラル音源を流せば可能だと思います
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ご教示いただきありがとうございます。
拙宅のシステムでやってみました。
正相ではSP間に声が広がりますが、逆相ではリスポジ側に声が広がりました。昔の甘いセッティングでは逆相ではこんな風には訊けませんでした。
ヘッドホンで音楽を聞いているとき正相ステレオ録音では両耳より上かつ前に音場が広がるのに対し逆相ステレオ録音では両耳より下かつ後頭部から首にかけて音場が広がるのと同じ感覚でした。
まだこれでもセッティング甘いでしょうか?
まさにリスニングポジション側…というか無辺に広がります。これがズレがあると左右どちらかに片寄ります
さらに音場?というか流れ全体が片寄る場合は前後位置が、声の子音(エッジ部分)がどちからに片寄る場合は振り角に問題があります。裏を返せばそれらすら全く無ければ完全です。極限の達人のセッティングのそれと変わらぬ結果が出ているはずです。
確認として特に古いモノラル音源が(やはりエラ&ルイですかね)やや奥まりつつも凝縮され実在感と密度と立体感が生じていれば大成功です。
確認ポイントが具体的でとても参考になります。
ありがとうございます!
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