パルシャット3 試聴死闘編


相当試したぞよ

本当に相当試した

疲労困憊である

こういう時の試聴は以前紹介した『鋼鉄のリファレンス音源』を使用する。非常にわかりやすい。特に『微小信号を削ってSNが良くなったと思わせるアイテム』には天敵。そういう製品は非常に多い。むしろアクセサリー界の主流ですらある。SNを本質的に上げることは困難だ。しかし背景が静かになると『うおおお』と喜ぶもの。高額なケーブルでも決して少なくはない。SNが上がったら用心するべきであり、その判定としてこれが最適だ。

そしてインターコネクト、スピーカーケーブル、SPDIF、LANケーブル、DACのFPGAなど、PCのSATAケーブルetc…

基本的にはやはり残念だが上記のような傾向である。『かつてAIM UA3だったもの』から考えると絶対に良い使い途があるはずなのだが、それは完成されたケーブルに巻いて成されるものではないようだ。

LANケーブルはノンシールドかつ比較的周波数が高いので特に期待していた。だがLANケーブルにシールドが音数がバッサリ減るように(無論アースに繋がっていても)どうも具合がよろしくない。LANケーブルとUSBケーブルは何か根元的に恐ろしく相違がある。周波数的にも遠くは無いしインピーダンスも近い。そして差動でツイストペアなのになんなのだろう?

そしてケーブルに関しては極めて汎用性は低いが(世界に十人と居るまい)一つだけ何度オンオフしても悪くない場所があった。外付けにしてUSB3.0ケーブルで接続しているグラボへのケーブル。此処だけは失うものなく『少し品位が上がる』という利益があった。よくよく考えるとここの周波数は数GHz、パルシャットの測定データ通りの用途なのだ。

SATAは12GHzと逆に高すぎるからか?それともSATAケーブルのシールドをアクティブアースに直で落としているからか?取り分けネガティブな結果だった。

ではICなどはどうだったか?

これは予想外、全く音は削れない。

むしろ削れるどころか何か付帯音が乗っている。使うなら100歩譲ってケーブルか。

しかしシステムの状態…特に最上流や電源の状態次第ではそれでも使った方が良いときも有るだろう。あるいはMIXなどでは有用な事も予想は出来る。ともあれこの値段でこの量、そして一巻きするだけで恐ろしく背景が静かになる事は確か。


“パルシャット3 試聴死闘編” への9件のフィードバック

  1. パルシャットはブレーカーに貼ると効果大きかったです。QAAのシートもやばいみたいですが、パルシャットとの比較もよかったら。

  2. 検証の方は順調でしょうか?結果を楽しみに夜も寝れぬ日が2ヶ月以上続いています。そろそろ寝不足で倒れそうです!

    • ついに寝不足で倒れてしまいました。あの世に行ってしまう前に検証結果だけは聞いておきたいです。

      • あの世から打っています。もう耳はありませんが、結果だけでも知れたら成仏できそうです。

        • 返信したつもりが出来てませんでした!
          えっとですね、ケーブルよりは良いです
          電源ケーブルは明らかにアンビエント帯域(ウルトラハイ)が持っていかれる『近接した金属箔にありがちな誘電体的な問題』がありました。というかその問題を持って『音が(SNが)良くなる』と思いがちなのでは、と思ってました
          なおパルシャットも例えば最も上手く使っているaimのusbに関しては問題は感じません

          さて、ブレーカー付近ですが、まだ大きなウルトラハイの削れを感じずSNの向上を感じます
          まあブレーカーは電磁波の嵐であり、接続された屋内ケーブルをちょっとツイストしただけでかなり変わるのでコンポーネントの電源ケーブルでは微妙でもここでは有効なアイテムはかなり多いです
          ので、使い方と使う量次第ではありですね

  3. パルシャットに関して検索していたところ当サイトに辿り着きました。私はヘッドホン環境ですが、貼り付け場所によるフィーリングなど非常に同意します。
    自分の環境で印象的だったのがDAC基板のICに貼り付けた際で、デメリット無く音質向上することができました。

    リファレンス音源早速愛用させて頂いてます!

    • 読んでいただきありがとうございます
      素晴らしい音の認知かと思います

      なるほどDACのICですか、盲点でした
      ちょっと試してみます

      リファレンス音源を使っていただきありがとうございます

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