telos GNR mini 、説明不要のオーディオアクセサリー界最高の傑作の一つである。本当はこれはsynergiestic researchのパクりなのを我輩は知っているが(5.1も)。しかし如何にシステムをアップグレードしようが、どんな部屋に越そうがこれの価値は些かも落ちる事はない。
問題が使い方である。機器の内部の設計の話ならともかくシステムそのもののアースの話となると『難しい』『わからん』『ケースバイケース』と言われる事が多い。
だがGNRを使うに於いてある程度基準がないと厳しいだろうから本項を作ってみた。
まずはオーディオファイル向けの話から。
例えばFM acousticsとgoldmundは真逆の思考である。FMは本来フルバランス前提の思考。(FM155はFMではない)goldmundはアンバランス前提の思考。(バランス接続が付いたのは設計理念を理解できないバカな金持ちがこぞってバランス端子を付けろと言ってきたのでマーケティング的に付けられた)
どちらが良いとかではなく『何処に理を置くか』である。アンバランスの方がグラウンドループにシビアで、しかもgoldmundは超広帯域なのでますますシビア。すぐ発振するので説明書もなかなか面倒。曰く『EUの法律で3P付いてるけど接続するな』『シャーシグラウンドとシグナルグラウンドの端子を分けておいたぞ』。あとインコネのシールドの方向性なども厳しく指定されてる。
なお超広帯域アンプでアンバランス思考はgoldmundのみ。fundamentalやSpectralなど他はバランス思考である。
とは言えアンバランスでもフルバランスでもライントランス(あるいは複巻トランスアッテネーター)でも『機器一つから』『電源アースピンより』取る事が圧倒的に打率が高いと思う。散々やってきましたが。そして当たり前だが『全部浮かせるよりはGNRでノイズを逃がしつつ電位を下げる』方が音が良い。
かつ『取るなら基本的にはDAC』と思う。国産機器で3Pが接続されてない場合は筐体や入力端子のコールドでも良いというかそうするしかない。
我輩もセッティングが微妙だったり認知が低く位相に拘りが薄く音色やバランスだけで視ていた時は『全部グラウンド繋ぐと低音厚くなるよね』とか思っていた。だが認知が上がれば上がるほど『無いわ』と。なお『アース取るなら何処からが良いと思うか』と魔界御用達の技術顧問Y氏に訪ねると『論理的(測定的)にはDAC。』というので論理と聴感は一致するものである。
もしDACが3P接続されておればDAC以外は3Pを切り離し、そしてコンセントのアース端子にコレを刺すのである!!
オヤイデで売っている。これは抜き差し容易でグラウンドケーブルの聴き比べも容易。いやそもそも凄く音が良い。どんな手段よりこれの方が音に優れている。GNRと此の組み合わせを考えたのは我輩が初であろう。
近いうちにGNR使いでコレ使ってない奴は少数派になると思うね…
次はエンジニアリング。複雑なので『決めつける事』は無理ですな。逆に言えばであればこそtelos GNR miniはお勧めしたい。何故なら『ループなしで複数からグラウンドを取る』とかやりたい放題だからだ。試行錯誤出来るからこそGNRは尊い。大変音は良くなるし、特に微小信号を扱う機器では恐ろしく有効です。
またGNRを接続するにエンジニアにしろオーディオファイルにしろデスクトップPCをお使いの方々にお勧めしたいのが『マザーボードの24ピン付近のネジ穴』から取ることである
爆裂に良くなる
ATX電源使ってようがリニア電源だけだろうが間違いなく良い。『何処から取るか』は大切で、取り方次第で音は大きく悪化もする。ノイズの流れる方向などであろう。LANポートやUSBから取ると大抵爆死するので注意。
ATX電源の3P及びATX電源のボディのネジから取るのもあまりよろしくない。
逆に言えばPCオーディオの真価はGNRあってこそである。
“グラウンドの考え方とtelos GNR mini how to use” への12件のフィードバック
[…] グラウンドの考え方とtelos GNR mini how to use […]
オヤイデのアース端子をコンセントに挿して使用する場合、3PプラグをWH2890P等で分離して、そのアース線を壁に挿したオヤイデのアース端子に繋ぎ、そこからアース線をTELOSに繋ぐという事でしょうか?
PC復旧のために遅くなりました
いや、コンセントに直であのアース端子をぶちこみ、そこから線をテロスにつなげてください!
ちょっと分からないのでもし接続してる画像とかあれば…
もしかしてグルマンさんの言ってるコンセントとは、電源タップの空きコンセントを指してますか?
自分は壁コンを想定していました。
えっとですね、どちらでも構いません!
3pinのコンセントで、かつ何かの機器にそのグラウンドが繋がっていれば直でぶっ刺します
何となく分かったかもです。
壁コンの場合、DACならDACの電ケー(3Pプラグとアース結線有り)が挿さってて、残りのもう片方の壁コンにオヤイデのアース端子→アース線→テロス
タップなら同じく何かしらの機材のアース結線3Pグラウンドがタップまで来ていて、空いてるアースにオヤイデの挿してテロス
で合ってますかね…?
これで理解出来てなかったらちょっと諦めます
合ってます!
極限アースワイヤー完成の折にはお祝いにこちらの導入を真剣に考えてみようかと思い立ったのですがtelos GNR mini自体そのものが『アース』という概念から察すると大元の壁コン自体も屋内アースから浮かせての運用が前提のお話でしょうか?それとも壁コンも屋内アースに結線の上でのオススメ使用方法ですか?
若輩モノ故毎度の理解不行き届き恐縮です
いわゆる『リアルアース』には基本的には何も繋げてません
やはり粗さがありますね、不純物というか
オーディオにおけるアースとは高周波をどれだけ早く落とし、またそのアース自体が(アースケーブル含めて)グラウンドの波形を動特性的に彩ります(測れる代物ではない)
ですのでリアルアースは色々な意味でおすすめしませんね
凄く良く解りました!有難う御座います
Fundamentalの電ケーが2pin仕様なのも納得です
DACのみアース結線での1点落としとの旨ですがテロス自身の電ケーアースも浮かせるできですか?それともこれは結線の方が宜しいのでしょうか?
TELOS自身もいわゆるリアルアースには落とすべきてはありませんでしたね、音質的に。TELOSでTELOSを落とすことも考えましたが効いたら嫌なのでそこまではやってません。
やはりテロスにテロスを落とすのは危険そうなのですね
もし導入の際はテロスのアースも浮かせて接続してみます