はい、出来ましたかないまるタップ
構造は簡単ですよ
Hubbel 8215CT→昭和電線2.0mm三芯VVF189cm→半田接合→BELDEN19364 54.5cm×4→Panasonic 1512
要はfケーブルにBELDENを何本も半田で接合しただけです
このケーブル同士の結合の仕方はかないまる先生の極めて大きな遺産です
別に電源タップのみならず相当汎用性があり、無限の可能性があります。これを超える接続方法はありません。少なくとも圧着では絶対に勝てない。また半田の質を(あまり)選びません。
ようはねじりあげるだけです。しかし出来る限り強くねじりあげてください。半田があまり入る余地がないくらいに。
そして(矛盾するようですが)充分半田を染み込ませます。きちんと熱する必要があります。60W級以上を推奨。最終的にこのように『360度、どこから見ても輝き、線が彫琢を持って見え、半田のダマがない』美しい仕上がりを目指します。
今私がリファレンスとして使ってる半田を知りたいですか?知りたいですよね?ね?(強迫)
この超一般的な鉛共晶です。
何が良いかというと『何も問題ないこと』です。何に使っても壊れず(鉛時代の基板に鉛フリー半田使うと壊れます)音も問題がおきにくい。鉛でダンプされているからですね。
例えば錫銀銅とかも純度が高ければ素晴らしい音がある。高SNで延びがあって。でもそれは『イコライジングの違い』であって優劣ではない。そしてむしろダンプされた鉛共晶半田のほうが『汎用性』はある。であればこそ深い意味で『問題がない』のだ。
さて、現時点で手元にある『問題がない』『安いコンセント』(安さもコンセプトである)はPanasonic1512しかない
なおこのコンセントを殺すのは値段度外視で簡単ではない。
簡単ではないが致命的な問題もある。ホント致命的。ニンゲンに例えると『片腕をもいだ』位致命的
だって『単線しか使えない』んだもの。
まあ色々仕入れ中ですが、取りあえず半田で末端を固めて無理矢理使います。こういう時は半田の音がもろにするから色々選択肢出てくるけどめんどいのでHAKKOで。かないまる先生はこのくらいのハンデは物ともしない…?
対戦相手はPulsant 4II improve
サイトにはないナニカ。そんなに良くもないが悪くもないタップ。といっても魔界で辛うじて生き残ってるわけでほとんどのタップはこれに玉砕してきた。しかし、本当にギリギリ『生き残ってる』ぐらいであり、使用しておるのはAVAAのみ。
さて、AVAAで比較試聴しました。
え、そんなんで何が分かるのか、死ね!という声が聴こえてきた気がする。ご安心下さい、全帯域も位相も何もかもコンポーネントくらい変わります。何ででしょうね…?
死合い開始となりました。
箱すら無い材料1万円タップ(オーバーソウルかないまる)vs結構高いタップ
なるほど、レベルは同等ですな。
同等ですが、正しいのは間違いなくかないまるタップ。chikumaはアンビエント豊富で一聴優れて見えた。広がりがあるように見えて実は位相が怪しく立体感に欠けます。定位の芯から拡散する音の飛び方が曖昧模糊。電源ケーブルはもっとその傾向が著しい。実際内部配線をAET SCR EVO/EVDにするとかなりバランス良くなったりしますしね。模索した結果逸品館のチューンと被る。なお最高級possible4などはその問題なしで欠点ゼロ。謎である。
さて、接続して5曲程でアンビエントも増えてきて気にならない程度の違いになる。位相の正しさと実体感、バランスは確実に上。去らばchikuma PULSANT4
かないまる先生らしい見事なバランスの作品である。しかもハンデ付き。まさかPULSANTと同等かそれ以上とは思わなかった。しかもバーンイン数年vs数曲である。しゃがみ弱蹴で強豪メーカーの必殺技を破るとは…これはシャーマンキング
まだまだ他のコンセントでのレビューもせねばならない。しかも貸し出して比較試聴の武者修行をさせる予定なのでもう一組自分用に造らねばならないなあ。
“かないまる電源タップAレビュー(仮)” への12件のフィードバック
1512Kへの接続ですが、かないまる先生は末端に単線が必要な場合は短い単線を例のハンダ付けでつないでいたかと思います(絶縁トランス工作時)。こちらの方法の方がハンダの音が緩和されるのではないかと思うのですが、こちらはこちらで問題があるのでしょうか?
書いていませんがやりました!
やりましたが19364末端半田と甲乙つけがたいです。が、紙一重で19364半田がニュートラルというか無ですね。ほんのすこし単線のほうが、言語化は難しいですが勢いがありますがそこら辺が粗さから来てるような…
おお!ためされてましたか。流石です。
貴重な情報いつもありがとうございます。
今、根本の壁コンを別の場所のものに替えて配線をし直すこことを計画しており、かないまるタップを使おうかと思っていたの助かります。
オリジナルのかないまるページでは1.6mm3芯でしたが2.0mmの方が良かったですか? 2.0mmの昭和電線は屋内配線含め、別の場所にも少しあるので増やすと癖が出るのでは無いかと懸念してます。
良い質問です
色々試しましたが、この日立住電より昭和電線の方が確実に音に癖が少なく硬さは少なく感じます
その上でこの用途にもオーディオ用途の屋内にも2.0mmが優れておりました。
加えるに理由としてコンセントや途中からの配線が更に癖が少なく自然に高域が伸び、情報量の豊富な部材を使っている事もまた2ミリで耐えうる(そして副作用なくその利益を享受できる)事が挙げられると思います。
このコンセント達、トライアルで癖がありフラットではないと魔界で落ちた連中ですから…
なお昭和電線2ミリだと、というか更に進化したレシピだとアース線がなくてもバランス的には良いかも知れません。
なるほど……もう一つ作ろうと思ってるのですが2.0mmで作ってみます。進化したレシピは気になりますね~
初めまして日夜多大な影響を受けさせて戴いてます
FケーブルですがSWCC FURUKAWAのEEF/Fを代用しても問題ないですか?
大変嬉しく思います
このEEFはまさに一番推奨している『昭和電線のエコシースFケーブル』です
むしろベストです
このところ、いくつか細かい質問をさせていただいており、すみません。
Hubbel 8215CT→昭和電線2.0mm三芯VVF189cm→半田接合→BELDEN19364 54.5cm×4→Panasonic 1512
とありますが、BELDEN19364は、94.5cmでなく、54.5㎝でよろしいのでしょうか。念のため、確認させていただきます。細かくて申し訳ありません。
これが難しいんですよ
54.5と94.5のどちらが良いか?
54.5の元祖カイザー単位はバランスがよく、94.5は勢いが強いです。基本的にどの環境でも外れがないのは54.5かな、と思ってます。
記事にしようかな
間違えてましたね
52.5センチです
ご返信ありがとうございます。
52.5→94.5→189センチですね。クリアーになりました。
52.5と94.5の違い興味深いです。ぜひ記事にしてください!