PCケースと録音(かないまる追悼シリーズ)


故かないまる先生はあらゆる意味で『エンジニア』であった。当然録音も守備範囲の一つ。かなりPCにこだわっていらっしゃった。ケースから電源まで聴いて聴いて聴きぬいていた。

ようは録音するPCの筐体にこだわれ、とおっしゃる。

録音とはいえ『電源』『振動』『ケーブル』などノウハウの差はない。(むしろ聞き方がフラットで好みではなくニュートラルをキッチリ求めるエンジニア族の方が遥かに話が通じる)

再生ではPCの筐体は劇的に音が変わる。いわんやネジ1本ですらまるで音が変わる。録音が変わらぬ理由はないだろう。

ではかないまる先生の遺した貴重な情報に、我輩の悪魔的な情報を上乗せして送る『PCケースのお話』です


結論からいうと市販では『abee社』が一番です。

なお我輩は全裸です。魔物とか単体の何かではなくもはや『PCだけで魔界を形成』してますな。見たら絶句必至。

さてabee AS Enclosure S1です

見ればわかるでしょうが、ものが違う。

コの字加工で徹底されてますが圧倒的に高剛性です。アルミですが、スチールよりも爽やかな音で歪みが少ないです。磁性体云々、とは敢えて言いませんが振動面では優れています。しかし剛性が低いので肉厚コの字でないとよろしくない。

かつ各部の取り付けが素晴らしい。

本当はかないまる先生のケースのお話は遥かに長く複雑ですが、まあこれ使えば脳死で構わないのでこれまで。

ここから先は我輩のお話です。

我輩ネジの音も詳しいんだ。アクセサリーに多分穴という穴はない。

↑額のアレはネジ

ネジの話

PCのアキレス腱はグラウンドです。グラウンドは高額機器でも怪しいもの。PCも結構怪しい。特にマザーボードね。

見る限り、グラウンドループなどを死ぬほど意識しているのはsupermicroのサーバーワークステーション用だけです(安価な奴はダメ)

他社はほぼ全滅…

そしてマザーボード固定ネジの材質ですが『っぱチタンだよねー』とかの前に考えることがあります

『導電性か否か』の選択です。

ネジ部分はグラウンドが導通しています。そしてマザーボードの設計、品質、ガチさで最適解が変わってくるのですな。どうせバックパネル付近でケースとは導通します。あとはグラウンドループがどうなるか、ループしたとして何が最適解かです。

例えば前にも書きましたがPCのlanやUSBポートからグラウンド取ると大体悪化します。それは繊細な信号をグラウンドノイズの方向次第で汚染するからです。

さらにtelos GNRなどのアクティブアースで取るとわかりやすいですが、マザーボードのあらゆる部位のどこから取ると音が良いか?

電源入力付近ネジ、出来ればcpu補助電源と24ピンのコネクターを結んだ角のネジ穴ですな。

とりあえずネジは非導電性も試して下さい。まあ先に下を読んでから。

以下マザーボードによらず好きなネジトップ3

1.黒三価クロメート 鉄ネジ

最近のブーム。帯域バランスに優れ癖がなく暖かみがある。…と思ったら奈○岡氏も使ってるのね。

2.アクリルネジ

非電導性だが癖がなくかなり好き。なお脆い。…とおもったら奈○岡氏も(ry

趣味が被るな

3.チタン系

純チタンよりはβチタン合金の方が音がいい気がしますな。抜けが良い。音速が早いからかな。まあケースバイケースでしょう。最も柔らかいJIS1純チタンネジがあれば聴いてみたいが。

コンセントに使う分には黒三価クロメート鉄のほうが音が明らかに良いがマザーボードにはチタンはかなり向いている。もしかすると導電性の悪さが効いているのかも知れない。取りあえずマザーボードにはチタンが無難かな


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