前置き
まずこの製品群の説明を読まない方がいいです
それとスタジオ関係などの御新規様が居られそうなので自己紹介を。我輩を良く知っている方は魔界の幼獣マメシバ画像まで飛ばしてどうぞ。
我輩、『グルマン』と申します。
誰が呼んだか『アクセサリーの魔人』と。
少なくとも日本で…もしかすると亜細亜で最もアクセサリーを買った生物でございます。
評価軸は『製作者』にかなり寄っております。『好きな音』を出す事を目的とせず『ニュートラル性と位相を維持』したまま『垂直離陸的にどれだけ質を上げられるか』をモットーとしています。
また『忖度』という概念が欠如しており、レビュアーにありがちな『特定メーカーの製品を全面的に褒める』ことも決してありません。
製品ごとに是々非々で評価するのでいわゆる『案件』など起きません。というか怖くてメーカーが接触して来ません。
しかもノーアフィの慈善事業
なお当ブログの目的は音楽制作環境の品質の向上とオーディオ業界の破壊と再生、何より貯まりすぎたノウハウの墓場です
安心してレビューをご覧ください。
さて、そんな前置きを書かざるを得ない位には特異なアクセサリーである。理屈が一切わからないアクセサリーは沢山扱ってきたが、これが一番良くわからない。
そして音が大したこと無ければ言い訳のように長々と前置きを書く必要もない。『凄い音』だから問題なのである。
本体は『塗料』である。木材自体は何でもない玩具だ。何か色々やった柿渋を十回塗ったもの。かなりの労力である。とはいえ形状で振動特性は変わるので音も変わるのは当然だ。
さて、色々な形の物があり複雑怪奇だが大きめの鈴?的な形状の何かをスーパーツイーター上に、円錐形の何かをスピーカーの天板後ろに置いた(なおvoxativ ampeggioは異質な形なので情景が伝わらない)
音を聴いてかなり驚いた。この路線の変化は類似がない。
まず、爽やかである。空間…音の広がり、音場が実に爽やかだ。高原の様。ストレスが劇的に減る。ストレスなど感じていなかったが無くなって初めて『ストレスあったわ…』と思う。それを言うなら如何なるシステムにもストレスがあることがわかってしまう。オーディオというより自然界の音の広がりの有り様。
シューマン周波数やaitec Λ3.16premium、マイナスイオン系()、鉱石系などとは根源的に違う。音場改変ではなく自然界の音の性質に寄った形である。なので類例がない。音場の有り様は変わらないのだ。ストレスが減るだけ。
また音像の位置関係が恐ろしく明確だ。ワンポイント録音のオペラを聴いてたまげた。前後関係が、とかレイヤーが、処ではない。座標が手に取るようにわかる。これも位置関係や奥行きなどは全く変わらない。
また音を間引いて音像の周囲を真空の様にして定位を明らかにするケーブルなども多いが、これはフォーカスが合う路線の変化。輪郭に頼らずフォーカスが合う。
…とここまでを冷静に読み返したが褒めすぎであるなあ。客観的に胡散臭すぎる、このレビュアー。しかも『塗料』が本体であり、この変化に理性が着いていかず発狂しそう。
まだ色々と試すものがあるし、正気に戻って手のひらを返す可能性がゼロではないので続報をしばしお待ちください。マジで。なお先日レビューしたactive tron+電源版の立体感とエネルギーと引き換えである、ある種の押し付けがましさが霧散して相当に相性が良いことは付記しておく。PC向けバッテリー以来あまりに超弩級当たりアクセサリーを連続して引いており、来月当たり死ぬ可能性がある。
これヘッドホンシステムに使うとどーなるんだろうね?レビュアーとして用意すべきなんだろうな。