共に高周波ノイズ(トランスは低周波ノイズも)取ってくれます。共に磁性体に導線をグルグルしただけです。しかしお互いにモノ次第で全く違うので『トランスの音は~』とか十把一絡げには言えません。チョークとかもう『魚類』くらい音の傾向は広い。
とは申せどもさすがに『牛肉味』の魚介類は居ないようにある程度使い途や音の指針はあります。そんなお話です。
まずそれぞれ『結構良く出来ている』事が前提の話です。さすがに腐った魚とかの味を論じてもあまり意味はありません。
基本的にノイズを取る範囲が広いのはチョークであります。特性、軽さ、小ささ、全てが有利です。導線も繋がってますので電力のロスもほぼありません。
一方トランスは…上記の全てで劣ります。データだけ考えればダメな子です。低周波領域でちょっと有利かな…絶縁されているので事故などには強いですがそんなものどうでもいいですがな。
ではホントにダメなのか?
そんなことはありません。我輩もいくつも使用してます。
シールドトランス(優秀な)の使い所は…
低電力スイッチング電源の手前
随分限定された条件ですな。リニア電源はどんな条件でもノーチャンス。トランス以外で綺麗にしましょう。大容量チョーク、いやASUKAなどコンデンサ系のほうが良いのではないかな、と。
低電力の境目は経験では50W。100Wだと厳しい。例えば極端な話ATXだともうどんなトランスでも絶対に良いチョークに勝てません。パワーアンプも厳しい。それがどんなトランスでも、です。サウンドデンの160万のファインメットトランスでも中村君でもユニオン電機ノイズゼロトランス(5KVA)でも無理でしたのでもう無理でしょうな。
なまる、とか勢いが、とかだけではなくそもそもクリーンでも無くなり歪みが乗ります。
電流が増えるとトランスの鳴きがノイズとなり…とかなのか?EIコアでもトロイダルでもRコアでもだめですな。大型トランスならば、というわけでもない。強いて言えばエポキシ含浸されてたりすると有利ですがそれはそれで失うものもあり難しい。
余談ですが個人的にはアイソレーショントランスはRコアが好きです。トロイダルより巻線がキツく可能でかつ一般的EIよりも特性が良いからなのかなと予想。
ちなみにトランスの大きさは大は小を兼ねません。
例えばこれ。中村君の2000VAの大型トランスと100VAのトランスが入った奴です。ではここにAVAAを繋ぎます。すると誰が聴いてもわかるほど100VAのほうが音が良い。比べると2000VAの方が圧倒的に荒くて聴いて居られません。
容量が小さい方が高域ノイズ遮断特性には優れます。…が理由はわかりません。中村君は大変優れたトランスであります音の良さは経験上100~250Wがピークせいぜい400Wが限度です。言うまでも有りませんが我輩、中村君は『アシスタントデザイン』と名乗っていた時代から大体全部持ってます。
なおここら辺はメーカーやコア材、コンストラクションに寄ります。サウンドデンは大きい方が良いですしね。
とッ散らかったので纏めると『そもそも容量の大きいアイソレーショントランスは音が怪しい、そしてトランスが大きくないと行けないほどの負荷はそもそもトランスに音的には向いておらず繋げるべきではない。』
逆に小用量スイッチング電源に良きアイソレーショントランスを繋げるとこれは凄まじく音が良くなります。別にそんなに良いアイソレーショントランスでなくてもかなり良くなります。
なおサブウーファーはチョーク推奨。
“トランスとチョーク(フィルター)どっち?” への29件のフィードバック
大容量スイッチング+デジタルアンプの場合、チョークと絶縁トランスどちらを推奨されますか?
トランスだとAsukaの人曰く応答速度が、チョークは以前Twitterでコンポーネントだと癖が出るみたいなのを見たので。
今が壁直で取っているので、ファインメット+綿2重巻き単線+Jantzen or Miflexでずっと悩んでいました。
悩ましい選択ですね
例えばパッと浮かぶのが逢瀬とかで使っているああいうのとします
トランスだと余程の大きさでないとパワーが鈍ります。最低2000va…出来ればその倍。そしてそれはそれで癖が載ります
asukaのあのグラフだとむしろ共振により凸凹が出るトランスより『コトヴェールとおぼしきもの』が一番癖がありませんでした。
まあ普通にチョークを使う限りは当然これはこれで共振周波数を持ちますので広い帯域に渡ってフラットというのは不可能ですが。
しかしあのグラフはノーマルモードでありコモン・モードだと話が色々変わってくるのでそんな簡単ではありません
取り留めなくなったので結論から言うと
『チョーク一択』です
コンデンサも使うと良いと思います。
振動(共振)の癖はゲルだのなんだので殺すことは簡単です。
ですが巨大トランスのネガは殺せません
理想論は『チョーク介して200V直で入れる、』
Ncoreの1200W電源なので逢瀬系ですね。
コトヴェールと思わしき物は有名なSFU-005-3Pでしょうか?確かそれと電研トランスだったか何かを何処かで組み合わせて使われてましたよね(間違ってたらすみません)
チョーク一択ですか。
またファインメットコア買って巻いたりしないと……コンデンサーはJantzenの4.7μFとか買ってダメならMiflexにしてみます。
中村製作所 Aclear NSIT-1000plus MK II(100V追加トランス2個)をヤフーオークションで入手することができました。
実物は想像していたよりも大きくて重いので,設置場所に悩んでいるところです。
トランスを使用するのは初めてですので,使用方法についてご質問させていただければと思います。
1 電源ケーブルは付属のものからBelden PS9364に変更することを考えていますが,他にもっとお勧めの電源ケーブルはありますでしょうか。
MK IIでは普通の3Pインレットに変更されていますので,付属ケーブルからの電源ケーブルの変更が可能になっております。
2 アルファゲル(GC-8)で制震する予定ですが,おすすめの個数及び段数を教えていただければと思います。
寸法 W×H×D(mm) 260×150×465(脚・突起物含まず) ,重量約23kgです。
3 「誰が聴いてもわかるほど100VAのほうが音が良い」ということですが,追加トランスが2個しかないので,トランスに接続する機器の優先順位をどのようにつけるべきか悩んでおります。
低電力スイッチング電源の機器は,今後導入を考えているものも含めて以下の通りです。
どの機器を優先するのがお勧めでしょうか。
(1)さみず音響のコモンモードチョーク2個(RFS50Aの前段・後段に配置)及びLT3045 12パラ基盤入りのRFS50A 12V特注電源
製作について昨年ご相談したRFS50Aベースの電源です。
ONUとルーターに使用しています。
(2)さみず音響のコモンモードチョーク2個及びLT3045 24パラ基盤入りのRFS50A 5V特注電源
コモンモードチョークの入荷待ちの状況で,近日中に製作する予定の電源です。
JCAT USB CARD XE, JCAT NET CARD XE,Revelation Audio SSD 及びfibbr Alpha USB A-B Optical fiber digital audio cable(TambaquiとInnuos phoenix USB Reclocker間で使用)に5V給電する予定です。
(3)Mola Mola Tambaqui DAC
(4)AVAA(予定)
グルマン氏の新型AVAAのレビューを拝見してからどちらを購入するか決めたいと考えております
すみません,一部訂正します。
追加トランスは,100VA1個と160VA1個でした。
了解しました
1.なるほど、以前はパワコンでしたから汎用的で良いですね
とは言え私の二重綿巻線蜜蝋煮でなければベルデンが良いと思います、問題が起きようがないです
ただトランスは基本的には残響の帯域バランスとして超高域が減る傾向にあるのでそこに不満が出来たら蜜蝋煮をお勧めします
2.2段7点前後でしょうかね
これはやってみて調整してください
3.おそらく1と2でしょうね
その用途ならほぼ確実に良くなります
AVAAは中村からとっても恩恵は微妙でした(マイナスまである)
モラモラはちょっとギャンブルです。例えスイッチング電源の機器でも大抵のいわゆるオーディオコンポーネント、特にDACは悪化する傾向にあります。やってみないと確実ではありませんが…
回答ありがとうございます。
蜜蝋煮の電源ケーブルは製作できる自信がないので,Belden PS9364にしようと思います。
どこか仕様通り密蝋ケーブルを製作してくれる業者がいればいいのですが・・・
まずは,2点7段で挑戦してみます。
AVAAに使用すると微妙というのは意外でした。
お勧め通り,RFS50A特注電源に使用させていただこうと思います。
もう1点質問させてください。
今回1000plus MK IIを入手して,あまりの大きさに設置に悩むことになったので,2台目以降を導入するときは,もっと小型のトランスにしようと考えています。
実際のところ,1000VAのトランスの用途がないので,1000plus MK IIにするメリットがありませんでした。
中村製作所なら,NSIT-80T, NSIT-160TW あたりが狙い目になるのでしょうか。
中村製作所のトランスのうちで,グルマン氏がおすすめの型番があればご教授願います。
NSIT 160Wはバリバリ使用してますが、とても良いです
振動関連をやはりゲルで浮かし、QAAシートを載せてますが無いとオーディオになりません。ネットワーク機器に主に使ってます
中村製作所の製品の紹介ありがとうございます。
NSIT-80Tより,160Wの方がお勧めということでしょうか。
次にオークションででることがあれば狙おうと思います。
ところで,今のところ用途が思いつかない1000plus MK IIの1000VAのトランスを有効活用する方法があるなら,アドバイスいただければ幸いです。
何度も質問してすみません。
ゲル2段ですと,以下の写真にある底面のDC SURPPRESSORというスイッチが床面に干渉してしまう感じです。
https://afroaudio.jp/shohin_img/2017_04/36779_NSIT_1000plusMark/5.jpg
かといって,全部3段だとゲルが崩壊するのが目に見えています。
底面のスイッチと床の干渉を避けるために,前方から,
3段 2点
2段 2点
2段 3点
といった段数が異なるゲルの同時使用はありでしょうか。
なるほどなるほど…
となれば一番いいのは(私が良くやる手は)例えば木材のブロックかなにかの上にゲルを置いて高さを稼いで元々の脚を上回る高さにあげることですね
蜜蝋煮ケーブル、ちょっと製作も考えます
ひとまずは9364で良いかと
NSIT80も持ってますが、寝室で家庭用無線LANに使ってますね…
1000VAの部分は難しいですね
1.もしかするとmolamolaはここから取ると害は少なく利益が上回る可能性がある
2.PCはかなり可能性はある
3.最悪隔離のためと割りきりAVAA
回答ありがとうございます。
とりあえず,余っている本紫檀のインシュレーターの上に乗せてゲルの高さを稼いでみます。
密蝋煮ケーブルの製作を請け負ってくれる業者がでてくれば,自作に自信がない私のような者でも試すことが出来るようになりますので,期待しています。
グルマン氏の使用状況からすると,NSIT80よりも160TWの方が良さそうな感じですので,次は160TWを狙ってみます。
1000VAのトランスについては,ダメ元でTambaquiやHDPLEX500Wリニア電源に試して見て,駄目だったらAVAAを購入したときにノイズ逆流防止の隔離用途で使用することにいたします。
当初余っている本紫檀のインシュレーターの上にゲル2段を載せるつもりでしたが,機材が重く崩壊しそうなので,以下のように山本音響工芸のアサダ桜キューブに接着面でゲルを貼り付けることを考えています。
NSIT-1000plus MK II
-ゲル(接着面なし-接着面あり)
-ゲル(接着面なし-接着面あり)
-木材ブロック
-床
このように,ゲルを設置するときに接着面で貼り付けても問題ないでしょうか。
私もままやる手です
良いと思います
あとゲルを2段、並べて配置すると相当崩れにくくなります。
回答ありがとうございます。
木材のキューブにゲルを直接貼り付けてみます。
また,「ゲルを2段、並べて配置すると相当崩れにくくなります」ということですので,こちらは,木材キューブなしで調整するときに試してみたいと思います。
置き場の確保とゲルの調整で苦労しながら,やっと中村製作所 Aclear NSIT-1000plus MK IIを試すことができました。
結局,アサダ桜キューブプラスゲル2段は何度やってもゲルが斜めに潰れるので,ゲルの粘着面を直接アイソレーショントランスに貼り付けて対応しました。
1000plus MK IIの底面の前の方にあるDC SURPPRESSORのスイッチについては,トラバーチンのボードにアイソレーショントランスを少しはみ出るように乗せ,スイッチのある部分を空中に浮かせることで解決しております。
ONUとルーターに給電しているRFS50A DC電源を以下のように繋ぎ変えて,RoonPCからTidalの曲を再生して比較視聴いたしました。
RFS50A DC電源の構成は,「ACインレット→さみず音響コモンモードチョーク→RFS50A 12V→コモンモードチョーク→大型フィルムコン(Jantzen standard Z cap 100μF)→LT3045 12パラ→DC端子」です。
(1)RFS50A DC電源をアイソレーショントランスに接続
↓
(2)RFS50A DC電源を直接コンセントに接続
↓
(3)RFS50A DC電源をアイソレーショントランスに接続
アイソレーショントランス接続により,音はスッキリしましたが,反面,音の響きや鮮度,躍動感が減ったと感じました。
残念ながら, RFS50A DC電源へのアイソレーショントランス導入は好みと異なる結果となりました。
以上の内容は,アイソレーショントランスの通電直後につなぎ替えて比較試聴した結果なのですが,アイソレーショントランスのバーンインやエージングで大きく改善する可能性はあるのでしょうか。
上手く設置できて何よりです
なるほど、さみずのチョークは強烈です。もしかすると特性的にもアイソレーショントランスを超えてる可能性もあります。
なのでメリットをデメリットが上回っても何も不思議ではありません。私もさみずチョークを使ってる所はトランスを介してないです。
恐らくバーンインでも大差ないかと思われます。
回答ありがとうございます。
やはり,RFS50Aの前段にさみず音響のコモンモードチョークを入れたのが効いているのですね。
念のため,一晩通電した後に試聴してみて,それでも印象がかわらなかったら,現状では自宅のコンセントの空きがなく,DC電源とアイソレーショントランスを両方同時に使えないので,LSX2用に事務所へ持っていこうと思います。
念のため,翌朝に試してみましたが,時間経過で印象は変わりませんでした。
改めて比較しますと,アイソレーショントランスでは低音のズンズンとした力感も失われ,全体的に抑制されている感じがします。
さみず音響のコモンモードチョークの威力を感じ,ビデオボード給電用のAX1600iDC電源とRFS50A DC電源以外にも使ってみたくなりました。
Tambaquiには以前使って良くなったと感じなかったので,それ以外の以下の(1)~(4)の機器で,さみず音響のコモンモードチョークACフィルターを使うのがお勧めのものはありますでしょうか。
なお,格安オーディオPCプランA(Roon編)の記事に書き込んだときの機器の構成(https://audio-monster.com/?p=1903#comment-453)からは,RTX4090 2枚とRFS50A DC電源の導入以外に以下の1・2の変更があります。
1 Tambaquiのデジタルボリューム
→Bespoke audio passive preamp
※昨年11月にAudiogonで出物を見つけました
2 Allion A10(200V)(プリメインアンプ)バイアンプ
→Allion S-200 sv(200V)(ステレオパワーアンプ) 1台
(1)HDPLEX500W
PCの24ピンとCPUに電源供給しているリニア電源です。
(2)Innuos phoenix USB Reclocker
PCとTambaquiの間に使用しているUSBリクロッカーです。スイッチング電源ではなく,リニア電源の機器になります。
(3)出水電器 Allion S-200 sv(200V)
Allion A10プリメインアンプ2台によるバイアンプから,ステレオパワーアンプ1台に変更しました。
(4)Ediscreation Fiberbox2
UpTone AudioのHPによると早くても今年8月以降ということですが,EtherREGEN Gen2を試してみてそっちの方がよかったら入れ替えるつもりです。
そうなんですよね
私も実は今アイソレーショントランスはtelos GNR miniにしか使ってません。
おお、素晴らしくアップグレードされてますね
edisは確実にetherregenに敗北します
そしてedisもetherregenもさみずチョークで劇的に良くなることは間違いないです
USB RECLOCKは試してみる価値はありそうです。(Pcまわりはコモンモードノイズの回り込みが強いので)
Bespoke audio passive preampを見つけて導入したのは,昨年11月ではなく12月でした。
細かい話ですが,訂正いたします。
追加報告です。
ダメ元でアイソレーショントランスをTambaquiに使ってみましたが,やはり良くはなりませんでした。
(1)追加トランス
RFS50A DC電源のときほど顕著ではないですが,ズンズンとする低音の力感が減退しました。
(2)1000VAトランス
追加トランスと異なって力感の減退はありませんでしたが,音の鮮度が落ちました。
目に浮かぶような内容のレビューです
全く同意です
返信ありがとうございます。
Fiberbox2やEtherREGEN Gen2,USBリクロッカーにさみず音響のコモンモードチョークの効果が期待できそうとのことですが,AX1600iのときはノイズの逆流があるので,同じACラインフィルターに他の機器を繋ぐのは厳禁とアドバイスいただいておりました。
AX1600iと異なり,前述の2つの機器だとノイズの逆流の心配はなさそうですが,この場合,一つのコモンモードチョークから2つ以上の機器をつないで問題ないかが気になっています。
現状コンセントが余っていないので,ACコモンモードチョークフィルターをタップのように使いたいのです(1機器・1ACフィルターがベストと思いますが,正直費用の問題もあります)。
コモンモードチョークACラインフィルターにコンセント4口を設置し,Fiberbox,USBリクロッカーのほか,RFS50A DC電源も同じACコモンモードチョークフィルターに繋ぎたいのですが,問題ありますでしょうか。
また,EtherREGEN Gen2はRFS50AベースのDC電源での駆動を考えておりますが,入力電圧は何Vが望ましいのかや,5Vと12V入力でどの程度差があるのかについて,アドバイスいただければと思います。
5Vの場合は制作中のRFS50A DC電源で電力が足りそうですが,12Vの場合は1台では電力が足りなくなりそうです。
本来はチョークも逆流の元にはなります。…がトランスより巻き線は少ないためインピーダンスが低く逆流度合いもすくないですが、それでも本来は分けた方が良いですね。
素晴らしい質問です。
入力電圧は色々やりましたが、基本的には大きい方が良さそうです…むしろ電流が減るのでスイッチ電源には優しいのではないでしょうか?
回答ありがとうございます。
逆流度合いは少ないけれども,やはり1機器1ACラインフィルターが望ましいのですね。
予算や設置場所の問題から,どうするか悩ましいところです。
それから,UpTone AudioのHPを確認したところ,EtherREGEN の入力電圧は7~12Vの範囲で,そもそも5Vは使えませんでした。勘違いして質問して申し訳ありません。
入力電圧が高い方が良いということですので,12Vで給電しようと思います。