メリークリスマス!
さて、電源ケーブルの導体の太さで使用箇所のふさわしさがあると皆さん思っていらっしゃいますね?
あまりにも細いとかならともかくそれは間違ってます。V=IRなんて単純な図式は離れましょう。電気の本質は電磁力なのですから。
結論から言うと『大体ケーブルの重さで決まりやすい』です。お、罵詈雑言が。
いや、もう少しきちんと言うと『導体の制震』が大きいのですな。
では実験箇所をAsuka RCSで確かめて見ます。18A位流れます。電源ケーブルも熱くなる危険ゾーン。
例えばここに元祖大電流向けケーブルとして名高いNBS blacklabelシリーズ こいつらは1.6mm径程度しかない細身の単線です。
対してアンビエントの量でお勧めケーブルの一つであるsirtone11008は5.5sq。これだけ見ればsirtoneが有利そうです。
結果としてはblacklabelの圧勝です。というよりsirtoneが不味い。音が妙にボヤけ、奥行きもなく、何か歪みっぽい。本当はこんな子じゃないのよ!
sirtoneは極細線がふわふわの絶縁体に緩く大量に入ってます。これが情報量などには有利なものの大電流での磁界の振動に耐えられずモジュレーションを起こして音が悪化します。
NORDOSTなども似たような理由で大電流が流れる所には非常に向きません。『モンスターアンプ向け』なんて言ってる人が居たら見てみたいですな。
重い単線はマクロレベルでは制動しやすいのでガッチリした構造なら大電流向きなのですな。
“電源ケーブルと電流の量の大切な話” への2件のフィードバック
これ、ASUKA PRO以上だと入出力ともに極細線のふにゃふにゃしたケーブルは不向きなんですかね。
8A程に向いた振動に強いケーブルってありますか?ベルデンとかですかね?
出力は気にしなくて大丈夫です(とてつもない音量で聴いてるならともかく)
入力はpro程度ならベルデンで全く大丈夫です(今proにはベルデン使ってます)