コンセント論評2 フルテック編


前置きですが私は基本的にはロジウムメッキが好きではない(例外はある)

コンセントもプラグもケーブルも電気特性以上に振動の合計で音は性格付けられるのでロジウムを使っててもロジウム臭くない(輪郭が強く外連味があり鮮度高く見せて実は音数少なく自然ではない…凄い言い様だけど)事もある

ロジウムの典型的な音は硬度の高さによる振動の癖(共振の強いハードドームの様、あるいは金属スパイクと同じ原理)と結果そのピークにより相対的にウルトラハイが少なくアンビエントが減少することである。一昔前に流行ったHi-Fi、ハイエンド調でしょうか。

しかし裏を返せばそれさえ合計で穴埋め出来ればプラスが勝ることもある。

余談ですが若いオーディオファイルはロジウムなどの輪郭のある音は好まぬ人が多い。一昔~二昔前の世代の方がお好きな印象ですな。7F的な。

そんなロジウム大好きフルテックのコンセントのお話

以下の2つのコンセント、GTX-D NCF RGTX-S NCF Rの音の違いをば。

furutech GTX-D NCF R
furutech GTX-S NCF R

さて、この2つ。一見「1口の方が上位互換的に音良いんじゃん?」と思うじゃないですか。それは違うんですな。ロジウム大好きなら別ですが、癖の無さでは遥かに2口が少ないのです。振動が多いからでしょう、ロジウムのピークがマスクされてます。これの2口なら我輩は使えます。

同じ理屈で比重が重く削りだしのような振動の逃げ場のない電源ボックスやコンセントプレート、ボードを使うと尚更ロジウム感は増します。響きが少ないからです。

これの上位の製品を使用してますが(KANATA翁も持ってる)このコンセントは先の2口です。しかし全体のバランスが良く取れているのでセーフでした

メッキも「全体の響きのf特」の構成要素でしかありません

此処の金メッキコンセント(GTX-D G)はありだと思います、がCROSS POINTという強敵がおりますからなあ。無メッキ(FPX-CU)は少々デッド気味、ライブな環境でないと併せてフラットにならないかも知れません。

GTX-D G 金メッキ、NCFは何故か売られない
FPX CU無メッキ銅

“コンセント論評2 フルテック編” への5件のフィードバック

    • 多くの場合外れが少なく、色々な場所でバランスを取る必要がないのはGTX-D Gでしょうね。特に壁コンセントとしては。
      GTX-D R NCFに代えると「おっ、性能高い、これは良いぞ~」となるのですが段々飽きてくる。何処かでバランス取りが必要となり割れ鍋に綴じ蓋で苦労をし、段々と「Gの方が聴いて楽しかったなあ…」とか思ってくる…
      電源ボックスとかならまたちょっと違ってきます。まあ完成品でもアコリバのabsoluteとかはGに換装したほうが箱とのバランスは良かったですので余程完成度が高くないとアコースティック聴く分には特にGですかね。いやむしろアニソンでこそGかも。

  1. ご返答ありがとうございます。
    「一長一短で甲乙つけがたいなら安いほうがいい。」
    というのが本音です。
    このブログはとても参考になります。

  2. コメント失礼します、オールージュのSG-PS/AuとGTX-D Gではどちらが良いと思われますか?

    • この二つだとGTX-D Gのほうがクリアでレンジが広く、オールージュはより地味です。GTXも癖はなくフルテックとしては傑作。今の状態なら私はオールージュを取りますが多くの状況で甲乙つけがたい勝負です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です