サブウーファー選定


サブウーファーは前にも書いたように超越的な飛び道具です。スピーカーのヒエラルキーを根底からひっくり返すクーデターのようなものなのですが、3つの必要なものがあります

  1. 良いサブを選ぶ
  2. 見事に調整する
  3. 物理的な調整

となります

2に関しては書いたので1.3をやらねばなりません

1に関しては選択肢が少すぎて簡単です

対向型であると非常に高速です、願わくばそのユニットがケツで物理的に繋がってるとベターです。月並みですがバスレフはサブウーファーに関しては避けた方が良いでしょう。トランスミッションラインは良いですが、PMCしかないのと売る気がない。位相が無段階調節可能で素晴らしいんですけどね。ですが後述の理由でPMCは時代遅れです

デジタルでのリモートコントロール!これです。リモートコントロールなしでは無理ゲー。少なくとも我輩は無いと無理です。あなたがセッティングの神ならともかくサブウーファーとリスポジを行き来して完全な調整は不可能と思いますね。しかもスマホのアプリによるコントロールだと複数台の音量調整を連動できる!

そしてやはり無段階位相コントロールは欲しい。タイムアラインメントは無くても良いですがあるとなお良いですね。

周波数にモーダルディップ(谷)がなく位相がピタリか180度逆で、タイムアラインメントも問題ない場所なんて余程の天賦がないと見つからないでしょうね。

上記の条件を満たしているものは、国内流通している中だと

全条件はELACのみ、ついで条件が落ちる順にB&W、KEF、富士通となる。B&Wは箱に対してユニットが大きすぎ、以前の型は歪みがよろしくなかったというデータを見たが新しいのは知らない。

強いぞELAC!!

では並行輸入を前提とした物はというと

まずは大御所、サブウーファー研究の第一人者SVS。

デュアルサブウーファーを強く推奨しており、2台売りもしている。直販だけのためマージンがなくめちゃくちゃ安い!!!こういうメーカーはことサブウーファーでは増えておりまことに素晴らしい!!!!

リモートコントロールでELACの次に何でも出来る。

最強のサブウーファーはあらゆる意味でこれ

知らないでしょう?

ドイツでブイブイ言わせてる35cm×2のアプリケーションコントロールサブウーファーだ。

48kgでこのお値段は直販ならでは

我輩、サブウーファーは凄く詳しいのだ。

次はサブウーファーの設置使いこなし編


“サブウーファー選定” への11件のフィードバック

  1. グルマン様

    お久しぶりです。以前、PCのバッテリーについてアドバイスいただきありがとうございました。最終的に、CPUとマザーボードに2個のバッテリーを使用する構成にしました。

    ずっと小型のサブウーファーを探していました。大きなものは置けないので、小さなものが必要でした。グルマン様が写真を載せていたSVS 3000 MicroをeBayで中古で購入しました。

    しかし、音に少し濁りがあり、タイムアライメントがずれているのか、音を出すと頭が痛くなります。カーオーディオで自作したデイトンオーディオのサブウーファーではこんなことはありませんでしたが、SVSではボーカルがサブウーファーからも聞こえます。セッティングがうまくいっていないのか、ローパスフィルターが正しく動作していないのかもしれません。

    さらに、商品説明と違って角が割れていたり、ネットが凹んでいたりしたため、SVS 3000 Microは返品して他のものにするかもしれません。

    Arendalは大きすぎて置けないので、代わりにKEF KC62かELAC Vero RS500を検討しています。KEF KC62はSVS Microより小型で、ヨドバシで見た感じでは歪みが少なく、スピード感がありました、ただしリモコンがありません。一方、ELAC Vero RS500はシングルユニットですが、DSPの性能が良さそうです。ただし、実機は見ていません。

    選択肢が少なく、迷っていますが、もし他に良いアドバイスがあれば教えていただけると嬉しいです。

    よろしくお願いいたします。

    • そうですか!バッテリーの結果を楽しみにしております

      なるほど、それはローパスフィルターが死んでる可能性…少なくともそれなりに急峻なフィルターですし、不具合を疑いますね…
      さて、他の候補ですが…
      KEFは物は素晴らしいです。値段が信じられません。早くて低歪み。ただ位相orタイムアラインメント調整機能がないんですよね…これは結構致命的です。壁際にサブウーファーの置ける位置が相当自由な部屋でない限り
      1.定在波の無い位置で
      2.おまけに位相もメインと揃って
      3.タイムアラインメントもあってる
      という事はなかなか起きません。

      物の良さなら例えば富士通tenのサブウーファーも素晴らしいですが、それがないので勧めがたいんですね。

      そしてELAC RS500はその機能が究極なのでかなりお勧め出来ます。これ以上欲しい機能を搭載したメーカーはありません。ただ内外価格差が結構あるのがネック…

      • おかげさまでバッテリーを2台(1台はLitime、もう1台は大型モバイル電源の12V出力)にして、I2SではなくUSBで良いという結論に至りました。こんなことなら、LITIMEをもう1個買ってモバイルバッテリーを使わない方が良いかとも思っています。

        USBカードはまだ外していません。

        AIMのUSBケーブルを剥いて使っていらっしゃるのですね。このケーブルを見つけたとき、とても良いと思いましたが、まさかプロケーブルの安いやつを剥くと良くなるなんて、オーディオの世界はどれほど深いのかと思います。

        話がそれましたが、KC62は速くて歪みが無いと感じたのは正解だったのですね。試聴したとき、ヨドバシでLS60と組み合わせてありましたが、無線なのか、音源が悪いのか、セッティングが悪かったのか、全体としては「あれ?」と思いました。

        内外価格差のことまで教えていただきありがとうございます。RS500は1300ユーロ程なので、20万切って買えたら良いかと思いました。

        グルマン様のご指示に従いセッティングは詰められそうなので、どこかで試聴してみたいですが、何分田舎なものですから。RS500はKC62みたいに速くて低歪ですかね(大きな音はでなくてもよいのですが)?それを望むなら結局Arendalの2Sか、ELAC SUB 2070.2になってしまい、大きいやつしかないとなってしまいますかね。

        • モバイルバッテリーは間違いなく内部インピーダンスが高いので(容量がすくないから)LTtimeにはまるでかなわないことは確実です
          バッテリーの音質の良さは内部インピーダンスの低さによるところが7割です

          サブウーファーは日本でまともな試聴は不可能です。何故ならまともにセッティングが出来るオーディオ関係者は私と清原氏しか知りません。なのでオーディオ熟練者ほど、あるいは素晴らしいスタジオを作っている人ほど『サブウーファーはダメ』と言います。KEFもオートの設定ではとてもまともになりません。
          というかハードにイコライジングしてくるのでそれで時間軸的にめちゃくちゃになるんですよね。

          RS500は優秀でしょうが速度とクリアさ、低歪み度合いはkefに勝てないでしょう。やはり対向型は素晴らしいのです。音響プロデュースしてるところではサブは例外なく対向型にしてます。理想は2070.2を輸入…ですかね
          絶対の音質の保証をします。(魔界で永住しそうです)
          例えば

  2. 設置は、難しいです。これであっているのかわかんないのですが。

    グルマン流従い、SVS 3000 Microを場所を移動させながらスイープを流してました。慣れないスイープの音を聞きながら、小型とはいえウーファーを動かすのは私には難しく思い切って変法にしてみました。低音の多いソースにして、かつリスニングポジションにサブウーファーを仮置きしたまま、人間が部屋を歩き回ってしゃがんだりして、谷が少なくなる場所を見つけ、その場所に置いてみたら、割と良い感じになりました。

    R11 Metaのバスレフポートを付属のスポンジで少し塞ぎ、カットオフを設定してから音量を上げてフェイズを調整しました。

    フェイズは全然よくわからないと思っていましたが、音量を大きくすると調整しやすくなりました。無段階必要ですね。何も考えずkc62買ってたら重要性気づけませんでした。カットオフでのメインの位相と合わせる必要があるのかメインスピーカーとの繋がりがスムーズになるようにカットオフで少し変わる感じでした。

    対向型なのか、SVS 3000 Microもそんなには悪くはないと感じました。kefほどクリーンな音ではないですが。一応海外では小型の中では良いとされているようなので。

    調子に乗ってもっといいやつにしたくなりますね。

    Sub2070.2はイギリスから送料込み輸入消費税込みで32万くらいにところしか見つけられませんでした。日本に発送してくれる廉価なサイトをご存知ですか?

    • 自分が動く方法は私も実はやりました。目星をつけるのに良いですね。
      アメリカでは『サブウーファーをリスニングの椅子の上に置き、再生して自分がうろうろして位置を探す』という方式がきちんと名前がついてた記憶があります。

      そうでしょう、位相無段階は必須でしょう
      とても0度や180度ではないはずです。
      イギリスや日本のメーカーはダメですね。サブウーファー発展途上国です。
      そこへ行くとアメリカや特にドイツは圧倒的に強いです。

      まあsvsはあの値段でこの機能ですから価格破壊な事は確かです。直販は強い。
      https://www.idealo.de/preisvergleich/OffersOfProduct/4744432_-sub-2070-elac.html
      ここが安いですが聴いてみないと送ってくれるかは不明です…

  3. サブウーファーの選定中に貴殿のサイトに辿り着きました。サブウーファーにかなり造詣が深い思いましたのでコメントさせていただきました。

    当方のスピーカー構成はフロントB&W 801D4 センターHTM81D4、アトモスB&W CCM663rd×4、リアB&W805D3という構成でデュアルSubにしようと思っています。

    ただ、ここはマンション最上階なので下階への低音の漏れを軽減するため、スタジオ設計専門業者に依頼してフロント・Sub×2・オーディオラック周りの床下の防振工事を来月実施予定です。

    このような構成でSubをSVSのデュアルにしようと考えていますが、是非とも色々ご教示いただければ幸いです。

    宜しくお願いします。

    • 全力で回答します

      …がゆえに込み入りそうです

      まずサブ以前にちょっと考えなければならないのが「その組み合わせでアトモスして大丈夫か」です
      何故なら…まあ-6dBカットなので大丈夫な可能性もありますが…例えば2wayと3wayを混ぜると位相の干渉で周波数特性がでこぼこになります。非常にセンシティブな問題です
      ここはメーカーもしくはD&Mに「サラウンドでこの組み合わせは干渉がないか、データはあるか」と訊くべきです

      • 次にサブウーファーですがこれは簡単です
        全然大丈夫です
        パッと思い付く中で世界でお勧め出来る三つしかないメーカーのひとつです。三つの中では銅メダルですが、他は機能的に致命的なので…それはB&Wの物も同じことです
        svsなら背面対向型の物にしてください
        可能ならelacを直輸入すると比較的安価で素晴らしい速度の低音ですのでちょっとご検討ください

  4. 連続ですみません。

    本日グルマンさんオススメのElacのSubを色々チェックしてみました。

    今ではフラッグシップではDS1000とDS1200みたいですね。この辺はいかがでしょうか?数年前には3070が2台でかなりお得なセールがあったようですが、今現在DS1000がアメリカで$1999というのを見つけました(DS1200は$2399)。

    僕の環境ではDS1000でも十分だと思うのですが、1200の方が音量が小さくても鳴ってくれるなんてYouTubeで言ってる人がいたりで悩むところです(笑)。

    空輸は僕の方で手配できそうですが、故障の際日本の正規代理店が面倒見てくれないのがネックになるか?が気になるところです。でも普通に使っていたらあまり故障しないものなのでしょうか?

    引き続きよろしくお願いします!

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