魔界オーディオアクセサリー2025part2


4.デジタルケーブル系

spdif、光、USB、LANなどなどがありますがそれぞれ例によって状況を解説します

光(Tos link)

以前コメントから質問もありました。むしろ音楽製作の方で生き残ってる規格ですね。データ的にも素材は石英がいいのです。古いですがsaec1択です。昔から定評があり、つまらない選択ですがこの分野は余地がない…汗 テクニカからも石英出てますが全然違う。saecの物はちょっと高いけど仕方ないですね。

USB

aim電子 UA3の皮を剥いだものが最高。どんな高いケーブルでも全く足元にも及びません。速度、位相、音数、フラットネス。絶対性能が強い上にバランスに優れます。ただ癖が強かったり鈍重なシステムだと速度や音数が見えないかも?逆に言えばそういう時は脚色著しい(でも脚色は上手い)JORMA statement とかが良いでしょう。でも脚色はケーブルより振動系とアンプですべきと思いますがね。位相や音数、トランジェントを犠牲にしないからです。

もっと節約したいならunibrainでしょうね。ただUnibrainは剥くかどうかはケースバイケース…システムのバランス次第です。例えば極めて異様な使用例ですが、外付けにしたグラボ4090の一枚目は剥いて二枚目剥かないとかがその時の状況では良かったです。音の調整の手段でしかない。

これはAIM UA3の臓器(モツ)です。臓器の素質は素晴らしいんですよ。信号線は細目の銀単線で振動の収束は早く、絶縁体がいい感じで癖なく程よく振動を押さえてくれます。ここが一番奇跡的。またオーディオ信号と違い高周波伝送は銀の恩恵はあります。

ただ外側のジャケット、これは振動的にも電気的にもマイナスでしかなくただの意匠でしかないのですな。ついでに誘電率下げる為に外の編組シールドも除去しましょう。

LAN

このジャンルが最も『オーディオ製品が圧倒的にダメ』です。価格に勝るオーディオLANケーブルも烏合の衆にしか過ぎないのである。敢えて言おう、カスであると。

いや、定評のあるのも含めて結構色々聴いたんですがダメですね。これ炎上するかも?高級hub某gold switchは魔界のラックの下に無惨に転がってます。こいつの音が良くない主因はオリジナルのケーブルにありhubそのものは別に悪くないのです。そんなに良くもないけど。クロックがそんなですから。LANケーブルは結局硬くて太いと振動の癖が載るだけなんです。収束も遅くて嫌な音が載る。そして鈍重です。

で、散々聴いて今のところの頂点は…これ記事検索したら書いてないことに気がついて愕然としましたが…ミヨシのスリムタイプですね。C6A-Sという物です。記憶が薄らいでますが協和ハーモネットと頂上決戦で同等の速度なもののこちらのほうが歪みが少なく軍配が上がりました。現時点で最強のLANケーブルです。透明、高速、フラット、無味無臭。システムが鈍重だと真価が見えないかも知れませんが。

spdifならびにaes

うーん。まだ理想的な答えが無いんです。旧HFC現rick schultz audioが強すぎる。孤高の存在です。spdifは例えばノードストは割と評価してたんですよ。valhallaとか好きだった。ただここの最廉価ケーブルに秒殺されました。私が聴いても家族が聴いても誰が聴いても秒殺。色彩感やエネルギーがまるで違いすぎる。他のオーディオ的性能も全て同等以上の上でなので完全上位互換でした。

そして安くて素晴らしいケーブルがまだ思い付かない。プロ用ケーブルにも何もなかったです。癖がどれもこれも色々な意味で強い。spdifって難しいんですよね。強いて言うならanalysis plusデジタルクリスタル…かな。色彩感とエネルギーが強くてフラットの範疇、癖や歪みも比較的少ないと思います。このエネルギー感は経験的に多くのエンジニアが喜ぶはず。

後は手に入ればblackcat cable silverstar 75とかですかね…stereovoxやデジタルケーブルの名手の作品ですがお亡くなりに。こちらはよりハイスピードで端正です。まあ今日日そんなにspdif/aesは使わないと思いますがね。DDC使ってる人位でしょうか?

安くて最高の物があれば堂々と開陳出来るのですが奥歯に物が挟まった物言いになります。『圧倒的一強な上に入手が面倒でかつ高価、それ以外は有象無象』なことが問題です。例えるなら原作ワンパンマン。

お勧めケーブルないですかね?



“魔界オーディオアクセサリー2025part2” への14件のフィードバック

  1. グルマンさん

    こんにちは。
    LANケーブルでスリム系だとミヨシ TWS-U602WH、またはZLN-SL6がawg36を使用した直径2.4mmで、調べた中では一番スリムでした。
    生産終了品なのであまり入手できませんが、たまにフリマサイトに転がっています。

    入手したTWS-U602WHをバラしてみましたが、awg32より一回り細く、被覆はかなり薄かったです。

  2. グルマンさん SPDIF同軸ですが、CHORD CompanyのClearway Digital はどうでしょうか?

    しばらく前に同軸ケーブルをためしまくった際には一番良い音(バランス・エネルギー感、質感)に感じられました。正確にいうと2番目に好きな音でしたが(一位はLUNA CablesのRougeでこれを自分は買いましたが、ちょっとクセはあるのと高いです)

    機会があれば試していただいてご意見きいてみたいです

    • 安いですね!
      ちょっと試して見たいですね
      chordはLANケーブルで試した限りは実は安い方が癖がなくてまともな音でした

  3. はじめまして。大変興味深く拝見しております。LANケーブルですが、アコリバのLAN-QUADRANT-TripleCはどう思われますでしょうか。見た目のインパクトで気になってます。

    • さて短く書き直して…
      まずバラバラな事はある意味良い事はあるでしょう。やはり分割することで軽量化して得るものは大きいです。振動減衰は早いですから
      ただLANケーブルは難しいんですよね
      高周波ほどimpedanceが支配するデジタルと論理の世界になります。いかに振動が優れててもここがダメだとどうしようもない。
      例えばLANケーブルを被服を取り去りバラバラにして聴いてみてくださいめちゃめちゃ音が悪くなります。セパレーションと音質の関係はかなり微妙で、impedanceが保たれる方が遥かに影響力があるのです。
      さすがにしっかり造ってありますし、そういう技術的な部分、クオリティーコントロールはアコリバを信用してます。あとは何故か大体どの製品も音の方向性が一貫しているところですかね。これは簡単ではありません。
      しかしそれでもなおこれが現在無敵のチャンピオンであるミヨシに勝つ可能性は低いです。
      まずシールド自体がLANケーブルには特に否定的です。フォノケーブルなど特殊な例を除けばシールド自体は容量を増やしハイが落ちますがLANケーブルは致命的ですをエラーが増加しトラブルの元な上にリアルアースやTEROSのアクティブアースであっても音質的にプラスとなったケースが全くありませんでした。
      LANケーブルは全ての分野で最もボッタクリが横行するクソ業界です(凄い言い方)
      nordostとかが典型例で、50万のケーブルでも何の工夫もないただのケーブルです。それは高周波が難しすぎて余計な事が出来ないから普通に作るしかない、せいぜいシールドを凄くしました!とかテフロン使いました!しか言えないのです。この1点だけでもnordostという企業の姿勢は酷いものだとわかりますし、買っちゃうような情報弱者から搾取している事がわかります

      それに比べればこのケーブルは1億倍素晴らしいです。
      値段もさることながら、何とか工夫がなされている。聴いてはみたいですね。
      念のため読んだ人に釘を刺しておきますが日本屈指にアコリバの製品を買ってます、このグルマンは。

  4. SPIDFってアジレントとか測定器メーカーが出しているものはどうなのでしょうか?BNCですが 昔会社の実験室にあった200万以上するやつを休み中だけ借りようか迷い、ギリギリで踏みとどまったことがあります。

    • アジレントのは極々僅かなマニアが手を出してきた奴ですね、こういう計測器などの特殊な高周波ケーブルは昔から好事家が試してきました
      そしてアジレント自体は使ったことはありませんが、多分劇的に優れてる可能性は低いです。色々種類ありますので十把一絡げにはとても出来ませんが…
      大きく分けると超高周波ケーブルともっと低い周波数を対象にしたケーブルがあります。
      超高周波ケーブルは名前の通り超高周波の減衰が少ないのです。そしてアナログ部分に使うやからがたまにいますがめちゃめちゃ不向きです。というのも超高周波を通すことと超広帯域を通すことは別物です。オーディオ信号はオクターブで考えると猛烈に広く伝送としてはめちゃめちゃ特殊なんですね。
      ではオーディオのデジタル伝送ならどうかですがクロックはアリです。実際にクロック伝送最強のケーブルはサイバーシャフトのセミリジッドケーブル2ですがあれは高周波ケーブルかつ薄い絶妙な外皮で絶妙に制震されてるからいいわけですね。
      ではspdifにはどうかというと微妙…何ですね。せいぜい100khz台とはクロックの10Mhzと比べても100倍、Ghz伝送と比べると100,000倍とかの世界になります。
      そして高周波になるほど特性impedanceの支配する世界ですが裏を返すと低くなるとそんなに特性impedanceが猛烈な問題(反射とか)になりません。デジタルの微妙な領域の特徴とアナログの領域の特徴が混在するからspdifは激烈に難しいんですね。

  5. やっぱり試す猛者は居たんですね。勝算は薄いとわかり、安心しました。
    ありがとうございます。

  6. 「今は使用していないけど、以前はどハマりしていた
    良質なアクセサリー類」というのも知りたいですね。

    というのも、現在のグルマンさんの装置は
    かなりスパルタンな方向性で躾けられてるように思うんですよね。
    その過程で装置から弾き出されてしまった
    「(普通なら)良質なアクセサリー群」がかなりあると思うんです。

    たとえばラダー型ケーブルやチクマの上位タップ等は
    私はグルマンさんの影響で購入した覚えがあり、
    これらは今でも私の装置内で重要な役割を果たしています
    (他にもブラックラビオリとか…)。

    時間のあるときで構いませんので、
    アクセサリー遍歴シリーズを是非よろしくお願いいたします。

  7. はじめまして

    Type-Cケーブルの接続が不安定で、良いものに変えようと考えています。
    グルマンさんの記事を拝見し、unibrain を剥いてみようと考えておりました。

    しかし、以前「グラボのUSBケーブルの長さ」の記事では、高周波は短すぎると反射が起きるとのことで、30cmと75cmの検証をされていたと思います。
    75cmの方が良いとした上で、ゆがみやノイズのようなものを感じるため、最終的には剥かない方が良いとのことでしたが、unibrainのUSB4 C to Cケーブルも同様と考えて良いのでしょうか?

    もう一点、この記事はライザーとグラボを結ぶ場合であって再生機器とポタアン、DACと結ぶ場合はまた別になるのでしょうか?

    素人質問で大変恐縮ですが、もしよろしければご教授いただきたく存じます。
    よろしくお願いいたします。

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