魔界オーディオアクセサリー大全2025 part1


どこかのムック本みたいですな、ただ忖度と商業が1ミリもない魔界のアクセサリー大全です。時折まとめてみる企画を作りました。

ケーブルやアクセサリー、コンポーネントなど『高くはないけどこれぞ究極』『コスパが凄いのではなくそもそもこれが最高』というものがたまにあります。そういうものをまとめて積極的にご紹介したら良いのかな、と。

ただ中には『安くて良いものがない』というジャンルも存在します。ケーブルだとspdifとかですかね…。コンポーネントならDAC。DACとかFPGAで設計が金かかるし出来るエンジニアほとんどこの世に居ないからめちゃめちゃ報酬ふっかけるから仕方ない。spdifは…なんなんでしょう?

とにかく安くて凄いものがあれば大いに紹介しつつ、安くて凄いものがないジャンルは奥歯に物が挟まった言い方で紹介して行きます。


1.インターコネクトケーブル

これは先日書きました峰電の新作RAWケーブルが破壊的作品です。何人の読者にご感想を頂いてますが非常に好評です。こんな値段で総合力ではハイエンドケーブルの全てを超えていると言って過言ではない。ニュートラル性でそもそもハイエンドケーブルは話にならないのですが。例えばモガミ2549とかとハイエンドケーブルを聴き比べるとハイエンドの癖が丸わかりになります。2549は全てのオーディオマニアが聴くべきです。でもモガミは歪みや空間性など絶対性能に不満がある。そこをハイエンドケーブル並みに引き上げたのがRAWケーブルです。特にエネルギーは前代未聞。位相も素晴らしい。音楽製作しててこれ使わないとか無いと思う。

次に円空オーディオ。distanceというケーブルを何となく買ってみて聴いた時に驚いておしっこ漏れそうになった。空間の広さがけた違い。かつニュートラル、フラット、癖なし。位相も素晴らしく輪郭なく音像がピントバッチリ。distanceしか聴いてない以上、distance以外は自信がないのでお勧めしてませんでしたがどうやら最上位OPERAも凄いらしいです。ブログを読んで買った方が何人かいらっしゃる。高価なのに信用していただいて本当にありがとうございます。

これこそ全員激賞というケーブル。先日いただいた感想を転載

>円空オーディオのoperaⅡ_XLRケーブルを購入しました。
素晴らしいの一言です。空間表現力の凄さ、コンサートホールを彷彿とさせる音場の広さとリアルさ、音質の自然さ(癖のまったく無さ)、あらゆる要素が以前に使っていたケーブル(2、3世代前のwier worldのgold)をはるかに凌駕しました。オーケストラから室内楽まですべてカバーしきっています。次元が違う世界をみました。
円空オーディオというあまり知られていないメーカーのケーブルをご紹介いただいて、グルマン様には感謝の念が堪えません。一生このケーブルを使っていくつもりです。
また、ベルデン19364もこのブログを参考にさせていただいて、パワーアンプ以外の要所・要所に使っています。
今後も、このブログを参考にさせていただきます。いつもありがとうございます!

安くはないけど世界一がこの値段で買えるなら全然悪くないんじゃないでしょうか?でもこねくりまわして無理矢理位相を何とかしてるネットワークのスピーカーだと速度や位相の素晴らしさや圧倒的自然さがわからないかも?

聴いてみたいなopera…でもdistance超えられるのか不安なんですよね、distanceはそれくらい良くできている。

2.スピーカーケーブル

無いんですよ。そういう超下剋上コスパの物が。スピーカーケーブルって非常に物理的に面倒なんですよね。断面積がないと低周波のインピーダンスアンマッチで低音が出ないし、太くしたらまるで周波数が伸びない。必然的に多芯構造が必要になる。二芯のケーブルは無理ゲーです。多芯構造は金がかかるのです。

なのでJorma statementやSHUNYATA researchとかの高価なケーブルは強い。ハイエンドケーブルが強い分野です。ワイヤーワールドの高いのも素晴らしい。ノードストだってスピーカーケーブルは結構好きです。魔界で使ってるのはお馴染み旧HFC(現rick schultz audio)professionalです。くっ、金なのか…此の世に神は居ないのか!?

いや、お待ちください。インコネみたいに究極!にはなれないけどかなりイケてる素晴らしいスピーカーケーブルはつくれます。

前にも書いたLANケーブル2本使いです。これはかなりの所まで行けます。嘘だと思うでしょうがマジです。これに関しては我輩はオリジネーターではなく、昔からベテラン強火マニアでやられてる方はいました。高精度の位相で超高速、クリーンでピントが凄い。癖もなくQも感じられない。理想的なモニターサウンドでありその点ではほとんどのハイエンドケーブルを上回ります。

ツイストペアとか無視して1本まるごと+か-で使ってください。ノイズがとか言う奴は理論派の皮を被った三流オーディオエアプ。スピーカーケーブルの伝送の電圧、電力の大きさの前には外来ノイズなんて無に等しくむしろ他の物理的な問題の方が明確に顕在化します。スタークアッドとか明らかに音悪いですしね。微小信号か無くなって結果的にSNが上がったような感じがするだけです。

ただ注意点。例え2本使いにした所で断面積はたかが知れており低周波インピーダンスは下げきれません。なので大型スピーカーご使用の時は向かないかも?4本使いすればあるいは、ですが精度が不安ですね。

3.電源ケーブル

これは19364が市販品では素晴らしいですね。まずそもそもニュートラルな電源ケーブルは値段に拠らず純粋なオーディオ用途にほとんど無いんです。かつオーディオマニアは売り文句を見て『おっ、なんだか凄そう』と思って買うわけですが凄そうな要素って大体癖が出るんですよね。テフロン被服、厳重なシールド、空気絶縁、シルクetc…

テフロンは例外はあれど振動のQが大きいことと静電気がキツイ。シルクも天然素材で良さそうとかいうのは宗教で静電気が起きやすいです。ルームチューニングには素晴らしいんですがケーブルに使って良かった事は1度もなく癖があります。シールドはそのもの自体がコンデンサとなり高音の音数減る&癖になりやすい。空気絶縁は振動が止まりにくくやはりQが強い。

無論それらを使っても辻褄があって良い音になることも稀にありますがね。

19364はたまたまあらゆる要素の合算が素晴らしくニュートラル、フラット、位相も良く、特にウルトラハイが凹まず音数が確保されているのが素晴らしい。ニュートラルでフラットなケーブルは他にもありますが残響のf特がここまでフラットなのはほぼ存在しません。明工社のプラグとシュルターのコネクタで作るのがお勧め。

プラグ類もさっきの理屈でオーディオ向けはおおよそ癖が出ます。ただ太い線材を使わねばならない時は…フルテックの金メッキでお茶を濁しましょう、全然マシです。

でも最高のケーブルは?と言われるとこれはもう…グルマン式多芯綿二重巻き単線蜜蝋煮ケーブルでしょう。

これを超えるケーブルは無いです。莫大な磁力でも使わない限り無理でしょう。19364のフラットさとニュートラルさを保ちつつ、音数、解れかた、速度、ピントが大きく向上してます。正統的には磁力より全然正しくまともです。

論理的に理想なケーブルを形にしたのですが絶対にメーカーが…例えガレージメーカーでも出来ない。販売は厳しすぎる。でも音は凄まじいのでやってみてください。しゃあけどこのケーブルベトベトで気持ち悪すぎるわッッッ!


“魔界オーディオアクセサリー大全2025 part1” への17件のフィードバック

  1. 素晴らしい記事をありがとうございます!
    実装以来RAW CABLEの凄さを痛感していますが、初めて2549を試した時の驚きに近い感覚があったので合点がいきました
    驚きのあまりFILTER PLUSも試してみましたがこちらも素晴らしかったです…

    • フラットかつ癖(不自然さ)を聞き取る耳をしてらっしゃるようです
      2549に感嘆するか、何も思わないかは大きいと思います
      プレミアムシリーズ(filterにしろfocusにしろ)は特許回路でまるで別の次元です
      次かその次の記事で触れます

      • 勿体無いお言葉を頂き恐縮です
        続いてunibrainを茹でてみましたが、勝負アリでした!
        ついでに曲げ癖が酷かったプロケーブル非メッキメガネも茹でてみましたが、ここでもボトルネックが解消されたように思います。
        自分の環境から違和感が一つずつ消えていく感覚がとても嬉しいです!
        プレミアムシリーズの記事、楽しみにさせていただきます

  2. 自分はアキュフェーズの青ケーブル(の現行品を魔改造したもの)と
    キンバーKS-1111をXLRケーブルのリファレンスにしているのですが、
    第3のケーブルを探しているところでした。
    峰電行ってみようかな…価格が良心的ですし。

    • kimberセレクトシリーズは私もかなり好きでした。
      音数が多く取り立てて癖もなく、良くできていると思います。が、峰電RAWケーブルはニュートラルさと揺るがぬ位相、かつ全く強靭無比でいてバランスを崩さず不自然さがまるでないエネルギーは確実に優っている筈です。

      • ううむ…
        これはRAWケーブル行くしかなさそうですね。

        ちなみにキンバーは現在日本国内では購入できません。
        円安と原材料高騰の影響をモロに受け、儲けが出ないと
        D&Mが輸入停止の判断を下したようです。
        1111を最新の1116に買い換えようとしたんですけど
        買えませんでした。

        • おお、D&Mホールディングスはオーディオクエストを推しているのもあり、割りを食ってしまいましたか…
          輸入は簡単ですから何とでもなるかと
          まあそれだけ払うなら私なら絶対円空に行きますが…

  3. 蜜蝋煮の0.6mmプラスと1.0mmマイナスの一本ずつでRCA作ってみようかと思ってますが、峰電に勝てるか、どう思いますか?

    • 極めて難しいご質問ですねこれは…
      勘ですが少し勝てない確率の方が高い気がします
      まず基本的に奥行きとか空間の広さ以外全ての項目がカンストに近いんですよね、峰電のものは。空間云々だって円空という特例がいるから比較すると落ちますが全然良い方です。
      そして上手く調整すれば空間の広さは上回るかも知れませんが(残響のf特的もf特自体もウルトラハイを伸ばし、音数を上げる方法はあります)バランスを損なわないのはギャンブルです。
      いつも使ってる&推奨してる綿二重巻き銅線のあのメーカーだと細いのは0.6mm太いのは1.2mmですが、0.6mmを複数本使って表面積を増やしてf特を上げ、1.2mmを2本コールドに使って断面積を強烈に増やせば実力で正面から突破できるかも知れません。めちゃめちゃ広く取れば円空も似たような路線の作りですから。

  4. たいへん有益な情報ありがとうございます。
    蜜蝋煮電源ケーブルの制作方法について
    一つ思いついたのでご意見を伺いたいと思います。
    ePTFE(発泡テフロン)など、柔らかく断熱性があり
    かつカッターなどで簡単に切れるチューブを用意し、
    この中に綿二重巻線を通して、真空ハンドポンプなどで蜜蝋で満たします。
    冷えて固まった後にカッターでチューブを取り去れば、
    浸しただけよりも多くの蜜蝋をケーブルに付着できますが、
    これはいかがでしょうか?

    • なるほど、物凄くクレバーで良いアイデアですね
      これは無限の可能性を感じるメソッドです、凄いなコレ
      ただ蜜蝋に関しては、少なくとも電源ケーブルに関してはその必要は無さそうです
      というのも静電気やQなどの被害副作用を出さず、最低限の制震をしつつ共振をずらして止めるためのものであり、また聴いた感じでは十分止まってそうです。あまり増やしてしまうと逆に振動が止まらず癖が出るのと音数が減りそうです
      ただその方法でないと出来ない芸当が明らかにありそうです
      新しい世界が見えそうなのでちょっと考えます

  5. いつも有益な情報をありがとうございます。
    こちらの情報を元に、LANケーブルを加工してスピーカーケーブルを作製し、大変満足していたのですが、ふと購入したDuelund社 DCA-12GAという切売りケーブルが良かったのでお知らせします(既にご存知かもしれませんが)。WE16gaの現代版とのことで、自然素材志向でLUNAケーブルにも通じるものがあります。HFCの2万ドルケーブルと良い勝負したとのレポもありました。何かのご参考になれば。

    • 情報ありがとうございます
      知りませんでしたがなるほどとても面白いというか為になる情報でした、ありがとうございました。
      ある意味duelundがやりかねない内容ですね
      しかし結論から言うと絶対まともな音はしないはずです。
      変に派手な音はしないでしょうが…
      これは語るとめちゃめちゃ長くなりますが、まずこのwesternのケーブルの復刻、コピーは沢山あります。それらも無論オリジナルもさんざん聴きましたが錫メッキの音以上でも以下でもなく、音数は少なく基礎性能が低いです。
      まず測定レベルで20khzまでフラットに全然出てないんですね。結果的に残響のF特はなおのことかまぼこになります。レンジが狭くして高域の音数(情報量)を減らして、暖かみの演出と(演出であり実は暖かくない)SNが良くなったように聴かせる手法ならびに派手ではない帯域にある種のQを付加してアタックやパワー感があるように聴かせるのがヨーロッパハイエンドのここ5年くらいの流行りです。
      とりわけsablon cableやTAIKO のオーディオボード(この三社は仲良しです)も同じ手法の音でした。
      ヴィンテージケーブルは日本がダントツの世界一の経験値と手法を持っており世界中からかき集めてます。円空オーディオなどのメーカーはその極限で、並列に直列にわけわからん構造で切り貼りして物凄い完成度のケーブルを作り上げてます。ただのwesternごときがそんな音良いならそんな苦労は我々ヴィンテージワイヤーマニア達はやっておらず、はるか昔に通りすぎた話なのです。
      面白いので記事にさせていただきます
      でもduelundがこれを出しているのは本当に面白く興味深いです。重ねてお礼申し上げます
      こういう情報が得られることがこのブログの醍醐味のひとつですね…

  6. 長文のご返信をいただき恐縮です。
    SablonはpanatelaSPCの初期バージョンを所有していますが、高域は明らかに落ちているものの、その分中域が妖しく充実しているため手放していません。円空distanceも購入させていただきましたが、高次元でバランスの取れた優れたケーブルでした。まあDuelundの高域については、年齢のせいもあり気が付いていない可能性が大きいです(泣)が、Sablonとは相当に差がありました。空間が広いのが気に入ったので、しばらくこれで行ってみます。
    情報が少しでもお役に立てたなら本当に良かったです。

      • Duelundの高域は、実は私には落ちてるようには聴こえません。SablonはもちろんLANケーブルでも気付かなかった細かい響きも聴き取れます。その代わりSablonほどみっちりした中域ではありません。低域は滲みなく、質・量とも不満はないです。トールボーイに12gaでの感想になります。

        • なるほど
          duelund自体は未聴なのでWEのオリジナルの話ですが基本的にはフラットの範疇です。フラットの範疇にあるケーブルはオーディオ用途としてほとんどない以上WE自体は使用に足る極めて数少ないまともなケーブルなのは確かです
          しかしそのフラットでまともなケーブルの中でのそこから先の話で足りないものがある、ということですね
          sablonのpanatelaは未聴ですが、銀と自然素材でそんな徹底的にsablon的な音になるんですね…かなり特異な振動の処理をしてそうです

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