スピーカーの位相のお話


スピーカーの位相は良いほうが良いのか?

目的次第だが、ここでも取捨選択が必要になる。合ったほうがいいのは確かだが合わせるのに失う物も大抵は多いのだ。

スピーカーの位相特性などピンと来ないだろうから一般的なスピーカーの特性をいくつかご覧にいれます

破線が位相です

B&W804D4

KEF blade2

YG sonj1.3

voxative

さて、B&Wは比べると変動は大きいか。ただ近視眼的にそれでダメと言うのは間違いだ。

KEFは相当変動は少ない、YGより少ないのである

『あれ、YGのネットワークはdual coherentとかいって誤差5度以内とかじゃなかったっけ?』ちゃうねん、ユニットのクロスオーバー部分の位相差が5度以内と精密なんですよ。それも素晴らしい事です。そこは合ってることは大正義。

いずれにせよvoxativeはいずれの位相も上回ってます。ネットワークレスのフルレンジですからね。

ただそれぞれそうある為に何らかの犠牲を強いています。

一番犠牲をある意味強いられてないのがB&W。ネットワークはコンデンサ1個orコイル1個。これが測定には出ない…というか人類がまだ理屈で理解していない理由で自然さを醸し出します。生の鮮度や雰囲気をそのまま出す。それがクラシック専門スタジオでシェアが高い理由でしょう。演奏家からも評価は高い。

KEFは比べるともう少し込み入ったネットワークで補正も入ってるはずです。測定値は素晴らしく、またそこから来る素晴らしさも強く感じます。『正しい』ということでしょう。B&Wが生専門ならエンジニアリング向け、あるいは多くのジャンルを聴くユーザー向けでしょう。

YGは測定値も良い方です。Quadに憧れたトランジェントを出すために筐体含めて全てをかけてます。超物量です。真の意味の高調波としてのトランジェントは原理的に無理ですが全帯域のトランジェントは非常に優れています。全てのスピーカーで最速でしょう。ただそれを成すのにかなりネットワーク含めて頑張っており、それがB&Wの強みを全く持てない真逆の路線になってしまってます。音は性格ですがマクロ的には生から遠い。鬼太鼓、EDMや花火など凄い音を出すには世界最高のメーカーでしょう。

voxativeは異常は存在で全くお勧めしないので参考程度に。魔改造とあらゆる手段が無いとろくな音になりません。まあ位相が全てではないということを言いたいだけですね。


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