パッシブモニターのススメ2


読者欄から『もっと上の価格帯でお勧めは?』というお話があり、やることにしました。前回は間口を広げるため価格帯を下限にしましたが、予算が上がると選択肢も増えます。

その上でモニタースピーカーの用件はハイスピード、ニュートラル、フラット、高エネルギー密度、音像の遠近が強力に描写されること、です。裏を返せば個人のリスニング用途なら別にこれらを満たす必要性はありません。ただプロは許されない。これらの中で最後の遠近が結構エンジニアの方々に抜ける事が多い印象で、これがダメなら奥行きという概念を音源に込めることは不可能です。多くの音源を聴いてて痛感します。無論スピーカーセッティングはとても大切です。

あまりこのパッシブが情報が無いのは当然で、コンシューマーと業務、此方と彼方の両方を知り尽くしている人が滅多に居ないからです。

今回の縛りは適当に実売おおよそ20万から50万にしますか。

1.ascend audio のどれか

聴いたのはひとつだけです。だってカリフォルニアからの直販のみなんですから珍しいんですよ。なのでコストパフォーマンスはずば抜けてます。

sierra-1 v2という廉価なモデル…1000ドルしないんです。ただ物凄いポテンシャルでした。コストパフォーマンスはKEFと同等以上。癖がまるでなく、音場も相当。違いはこちらの方がウルトラハイにかけて聴感での音響パワー的な物が高いのと、低音にかけてハイスピード、エネルギーもあります。逆にKEFの強みは同軸かフルレンジしか絶対に達成できない安定しつつ鉄壁の音像ですかね。あとそれのお陰でセッティングはKEFのほうが寛容だと思います。イマーシブならばKEF一択(ムジークもいいけど代理店が空前絶後のマージン取るし)ですがステレオならこちらの方がモニター向きな気がします。まあどちらを選んでも後悔はしないでしょう。

で、このメーカーは高くても4000ドルのタワーで良心的です。代理店とショップのマージンのなさが産み出します。なおツイーターがリボンになります。リボンは当たり外れが多い非常にギャンブル性を感じるところでこれは確実な保証は出来ません。当たれば素晴らしいのですが。

測定値は最近のモデル(これとかLX、ELXあたり)は究極的です。ウェイブガイドの毒がなく、それでこの特性はヤバい。ウェイブガイド時代遅れ説。またネットワークもきちんとフィルムコンデンサです(KEFは電解)。エンクロージャーは竹で振動、時間軸ともに優れてます。それでこの値段ヤバいでしょ。

最上位ELX

2.KEF

価格的にはR3、R5metaとかですね。

極めて優れているのは確かです。コスパで敵となるスピーカーなどほとんど存在しえないでしょう。科学の勝利でありつつBBCから受け継ぐ『絶対に聴き疲れさせない』伝統と経験を持ちます。いや、BBCがスピーカーに定めた要件にあるんですよ、それが。個人的には好きです。大変なお勧めなのは確か。総合的な使いやすさでは世界一でしょう。ただ密度と色彩感(楽器の質感の鳴らしわけ)などに少し難があります。あとネットワークが電解。最もPMCのMB2/BB5あたりすら電解なんですけどね、ブヘヘヘ。

家庭用としては究極の安牌です。またオーディオを始めた人は全員これから入ると最短距離だと思います。神戸にクライアントのスタジオ建設中ですが、イマーシブの大量のスピーカーは全てこのメーカーで統一しますしね。

まあここら辺になるとどれも外れはありえません。

3.ATC SCM11

このメーカーはエンジニア全員が知っていますね。とは言えみんなアクティブしか知らない。いやATCのアクティブは位相整合が出来てそれはそれで良いんですが、しかし大型でないと真価は出ません。パッシブのこの型番はかなり優れています。まず密閉。これは本当に美徳です。やっぱり早いですよね。上述の二つはバスレフですからね。あとユニット。金がめちゃくちゃかかってます。PMCのスピーカーも優れていますが、MB2やBB5の強さのそれなりの部分はこのATCから買ってるユニットにありました。やはり自前で造れるメーカーは素晴らしい。結果的に密度、エネルギーに非常に優れておりエンジニア受けするスピーカーかな、と。

測定上もなかなか優れてます。

ただウルトラなマグネットに密閉なのでアンプの駆動力はある程度求められます。あとレトロデザインなのでセッティングは上記2つと比べシビア。音場的にも上記2つのほうが圧倒的に出やすいです。さらにソフトドームは余計な音はしませんし、その中でも切れ味がある方ですがそれでも原理的に高調波再現が苦手なのでスーパーツイーターは欲しい。あと低音はでないのでサブウーファ必須。とは言え大型スピーカーでもサブウーファがいらないスピーカーなどこの世にほぼありませんがね。20Hz台を最高にクリアで最速に鳴らしてやろうとするとサブウーファーでないと無理なんです。

このメーカーに関しては、上位機種が良いとは全く限りません。この型番のみがやけに優れてます。

4.fundamental RM10

昔持ってましたが、認知も能力も今とは比較にならない、『山岡はんの鮎くらいカス』でしたので真価を完全に発揮は出来てませんでした。

このスピーカーは奇才というかもう歴史に名を残す偉人である鈴木哲という方の傑作です。この方は、スーパーエンジニアでエンジニアでミュージシャンというちょっと書いててよくわかんない人です。彼の造る機材の測定値は世界一です。経歴的にも機器のエンジニアの位としては彼より上は日本に居ません。またギターを弾き、曲も出してますが無論その機材は自分で造ってます。

このスピーカーはわずかなイコライジングをかけても鋭敏に反応するために生まれたようなスピーカーです。そのため内部のコンデンサは彼の手巻き。だって市販のものでは高級品でも精度にバラつきがあり誤差が彼には耐えられないから。ネットワークもコンデンサ1個だけ。ウーハー部分は素通しです。吸音材なし。

また小型ユニットという限定で最も癖がないのはポリプロピレンコーン。繋がり的にも12cmが限度です。

謎の独自の機構により高速な低音がビックリするほど出ます。25Hz~出ます。まあそれでもサブウーファーは欲しいけど。

音は高速、高情報量、鮮度抜群、癖無し、音場良し。物凄いスピーカーです。これ以上速さを求めるならコンデンサ型かvoxativeしかない。が、使いこなしに少し技量が必要で、1.2ほど適当に置いて凄いものではないです。


“パッシブモニターのススメ2” への50件のフィードバック

  1. わーありがとうございます

    サウンドパーツ中古でノリで買っちゃったんですが、
    たぶんlove one?
    テレフンケン管が入っていて、水谷さんに聞いたら、
    今のLove threeと見た目は違うけど内容は割と一緒らしいのですが、200wのこのアンプでATC SCM11とか鳴らせますかね?
    ATCかなりアンプのパワーくって鳴らすのが難しいと海外の掲示板でも評判なので。、、、

    KEFls50も気になってたんですが空気録音聴いたら音がATCとかの方が好みだったので、、

    fundamental RM10もめっちゃ気になります、こっちは鳴らせそうですね

    • 裏付けのデータ調査含めて何日もかけた地味に大作の記事です
      ATC SCM11気に入られましたか
      KEFは典型的優等生ですがエネルギーと密度、実体感はATCの強力なユニットには絶対に及びません。
      で、鳴らしにくいのは確かなのですが、真空管とのマッチングは良いんです
      インピーダンスが低くないからなのでしょうかね
      また位相遅れのない低音により圧倒的にパワフルかつクリーンなローに感じるはずです。
      ただしシングルアンプだとそれなりの規模でないとなりません。物量が必要です。Love one自体は経験がないのでわかりませんが五分五分ですかね…プッシュプルなら余裕で鳴るはずです。

      RM10ならほぼ確実に鳴るかとは思います。
      分厚さvsトランジェントを取るか、ですね

  2. あと ATC SCM20のトップが黒い一つ前のモデルの
    空気録音が素晴らしかったので一番気になってます

    これこそサウンドパーツで鳴らせるのか心配ですが
    松本近くに住んでいるので
    今週サウンドパーツにいって色々アドバイスしていただきますが、、

    • SCM20も良いですよ
      何しろ物量が激しくかかってる高級品ですからね
      ただしウーファーorミッドレンジはツイーターと比べて大きさの差があると指向性が途中だけ狭くなりがちでセッティングないしは部屋の環境を選ぶというか工夫がいるかもしれません
      とは言え手に入れば素晴らしいと思います
      scm-19よりは遥かに良いです

  3. 大変お世話になっているブログですので、情報共有のため失礼いたします。

    この記事で推薦のあったAscend Acoustics Sierra-1 V2をUSから購入してみました。気になるのは送料と発注後の納期と思います。

    現在UPS Worldwide Expeditedの預かり待ち状態ですが、Ascend Acousticsの対応はかなり迅速です。もともと独立記念日休暇があるのでモゾモゾというメールが来ていましたが、その前にやっつけてくれた模様です。
    6/29土 注文、送料保留
    7/1月(翌営業日) 送料請求
    7/2火(2営業日後) アセンブリ着手連絡
    7/3水(3営業日後) 発送通知 ←イマココ
    7/?(?営業日後) 到着

    費用ですが、送料は$219なので現在のレートで¥36,000弱。航空便としてはかなり安いと思います。
    Sierra-1 V2 Pair本体 $998
    USから日本への送料/UPS Expedited $219

    • おお、買われましたか!
      ありがとうございます
      そして貴重な情報、大変ありがたいです
      送料、届く期間などこれは素晴らしい

      レビューお待ちしてます!

      • もろもろ確定しました。

        6/29土 注文、送料保留
        7/1月(翌営業日) 送料請求
        7/2火(2営業日後) アセンブリ着手連絡
        7/3水(3営業日後) 発送通知
        7/8月(6営業日後) 配送(不在、ヤマト運輸で再配達手配)
        UPSの場合、Tracking Numberがわかった時点でUPSサポートページから国内配送をクロネコヤマトに変更を依頼すれば「平日日中帯配達3回で返送」を回避可能。

        Sierra-1 V2 Pair本体 $998
        USから日本への送料/UPS Expedited $219
        税金¥9,400
        PayPal決済($=¥168)で、総額¥205,384でした。

        ご関心を持たれた方の精神的障壁が下がれば幸いです。

        • おお、素晴らしい…
          ありがとうございます
          これで絶対に購入者が出てくることでしょう…
          そして勧めやすくなります

          • 今日Sierra-1 V2受領しました。同タイミングでサブウーファーを試しに1台のみ初導入、Taica GC-8投入とまとめていろいろ導入しました。
            クラシック専門で実演にも通っておりそこそこ満ち足りているので、家で求めているのは「誇張のない音」ですが、自宅で音楽を聴くのが更に楽しみになりました。本当にありがとうございます。
            (サブウーファーは2台め必要そうなのと、今の環境でもしばらく調整続きそうです。。)

          • おおお、随分とやりましたね!
            クラシックに、というより録音に対して驚く程ニュートラルなので誇張とは相当縁は遠いと思います
            サブウーファー、良いですね
            恐らく設定に詰まるところが出てくると思いますのでなんなとお聞きください

  4. 私もようやくAscend LXが届いて3日ほど経ちましたので
    ちょっとした情報共有を
    もしかしたら検討してる方もいらっしゃるかもしれないので

    まずマッサラの新品の状態で音を通した時は、
    なんか音に色があるし抜けも良くなく、中低域の反応も鈍い、
    大丈夫かと思って、本気ですぐに売り飛ばすか考えましたが、
    まあとりあえずエージングしようと3日目ですが、
    上記の状態ではなくクリアさも出てます

    システムですが普段はprizm titanからDENGEROUS DA
    につなげてますが、今はチェックのためdengerousをUSB接続で再生してます。

    アンプはSound Parts EL34(love threeで現行のEL130とほぼ同じ仕様)

    このスピーカーの前は暫定的にPMC tb1を使ってました。
    それまでは長らくアクティブスピーカーでした
    主にアコースティックを扱うことが多いです
    自身もアコースティック楽器を演奏

    Ascendですが モニターです。マジでモニターです。
    それ以上でもそれ以下でもない。

    しょぼい音源はとことんしょぼく、いい録音、ミックスはしっかり聴こえます。

    エンクロージャーは竹で、しっかりコストがかけて作られている感じ。
    安さは一切ないです。
    このエンクロージャーが重く、
    箱自体を鳴らしません。
    例えるならば、厚い壁に埋まったユニットから音が出てくるような、
    音の出方をします。
    おかげで定位がバッチリ出ます。
    なんの誇張もない
    記録されている音の違いをはっきり素直に出します

    ただエンクロージャーも重くユニットも多少がっちりしているせいか、
    見た目以上にパワーが要ります

    サウンドパーツでも結構鳴らせますが、
    最大の音量で、スウィートスポットギリギリかちょっと手前ぐらいです。
    余裕でドライブという感じではないです。
    スピーカをドライブする前にアンプがドライブします
    (出力が40-50wなので)真空管なのでFETよりは大きい感じで出るのかと思いますが。

    イメージ的には200-300Wくらいの出力のアンプで突っ込みたい感じです。

    逆にサウンドパーツとPMC tb1はちょうど良い組み合わせで、
    いい感じにならせます。

    Ascendの能率が87db 無響室で82db
    PMCが90db

    LXは
    Max Continuous Power* 350 watts
    Max Short Term Peak Power* 500 watts
    としていることからも割と出力が大きなアンプで使うことを
    想定してるのかもしれません 知らんけど

    追加で音の出かたですが、
    中低域の感じはDynaudio bm6aに割と近めです。
    たぶんユニットの材質と、エッジの厚さとかが割と近いような感じなのかもしれません  知らんけど

    対してPMC tb1はもっと軽めなエネルギーで鳴る感じに作られてる音がします。エッジとかも薄いっぽい
    クラシックギターとかの響板が響く感じとかはこっちの方が得意かなって感じがします。
    PMCの方が箱なりするので、ASCENDと比べると、
    実際に作られた音より、微妙に広がってる感じがします。低域とかが膨らむ。
    内部でかなりデッドニングしてありますが、箱がもっと鳴ってる。
    官能性はPMCの方があります
    現代的なモニター性はAscendの方があると思います
    音の出方はまるっきり違いますね。

    ただ200-300w級のいいアンプで鳴らしたらまた印象は大きく変わってくるとは思います

    サウンドパーツでも充分いい音は出ていますが、
    ちょっとパワー不足感は否めません。

    ここはKT150に真空管を交換するか(工房では15%くらいパワーが上がりました。)
    いろいろ考え所です。

    アクティブよりパッシブの方が音が素晴らしいのは全く異論はないですが、
    制作初心者はアクティブを最初に選んだ方が確かに無難かもしれません。
    スピーカをスウィートスポットのエネルギーで鳴るように、
    アンプも設計されているというのは利点ですね。

    ただパッシブの方が確かに圧倒的に音良いです

    PMCもいいスピーカーですね
    現在中古だと3-8万くらいでいろいろ選べるので、
    超お買い得かも

    まとめるとAscend LXはガチでモニターです(語彙)
    個人的には割と出力が大きいアンプが良さそうかなって思います

    • はじめまして。
      私も先日中古ですが使い始めましたのでSierra-LX仲間ですね、よろしくお願い致します。

      レビューとても参考になりました。
      なにぶん日本語の情報は見かけませんので…。

      PMC TB1は聴いたことがありませんが、共感するところばかりでした。
      ソースに対する忠実さ、音の出方(密度が高い)、能率(私のアンプもD級ですがW数は同程度なので非力さを覚えました)など。
      又、私のは中古とはいえあまり使用感がなかったせいか最初はねむたい音だなあと不安を感じたところも同様でした。(公式フォーラムで設計者のDaveさんが最初の慣らし運転、確か60hだったかしら?、について言及してたのでそれほど気にしませんでしたが、確かに日を改めるごとに印象はよくなっています。)

      個人的には音像の大きさ•密度に空間定位感、特に前後感、そして歪みが、今まで認知出来ていなかったものを聴き取れるようになったので大変満足しています。

      アンプですが、以前グルマンさんにご提案頂いたNord Three PURIFI 1ET400Aを改めて見ると高Wで存分に鳴らせそうなので購入しようと思っています。
      あるいはActiveTronもよさそうなのでそちらを先にするかもしれませんが。

      また続報あればぜひ読ませて頂きたいとおもいます。
      私の方も何か気付きがあれば書かせてもらおうかと。
      改めてこの場に感謝です。

      • よろしくお願いします

        60hなら私はまだエージングが足りないですね

        真空管なのでFETとかよりは音大きめに聞こえるとは思うんですが、(ギターアンプとかの経験だとですが)
        余裕はないですね。

        一般のアパートとかで聞く分には十分すぎるくらいの音圧出てるんですが、
        周り何にもない田舎なのでもうちょっと行きたい感じです。

        Nord Three PURIFI 1ET400Aも興味あります

        でもひとまずはサウンドパーツが素晴らしすぎるアンプなので、
        それで上手くならせる方法を考えてみます

        Active tronは使ったことないですが、
        W数が変わったと思うくらいエネルギッシュになるんでしょうかね、、

        何となく流石にそこまではいかないような感じはしますが、、

        曲によっては十分な音圧が出せますが、
        倍音の多いアコースティックの録音とかだと、
        割と音圧出さなくても真空管のサチュレーションが起きてしまうような感じなので、
        アンプの工房にも相談しようかなという感じです。

        アンプは中古なのでどこか調子悪い可能性もありますし。

        何にせよスピーカーのポテンシャルはかなり高いですね

    • 返信遅くなりました

      素晴らしいレビュー、本当にありがとうございます
      これは記事にまとめさせていただきます
      必ずや多くの人の参考になるはずです

      おっしゃる通りまさにモニターの中のモニターです
      というより他のモニターが実はモニターではなかった、と感じるはずです
      なるほど、確かに能率からするとパワーがある程度必要そうですね
      EL34はあまりドライブ能力がありません
      良く使われるKT88と比べても明らかに弱い
      KT150

        • mrkmyk さんからエージング60hとおっしゃってたので、
          今日一日中エージングしてたら、さらに変わりました

          官能性も全てにおいてPMCより上になりました

          しばらくしたらまた改めてレビューを書かせていただくかもしれません

  5. すみません、馴らし時間は結構朧げですが…。
    英語抵抗なければですが、とても面白かったので公式フォーラムのLXスレあったので、よろしければ覗いてみるとよいかもしれません。

    音量、気兼ねなく出せるのいいですね。
    聴き疲れしない(単にアンプのパワー不足かも?)のでつい音量あげてしまって自宅は郊外一軒家とはいえ苦情来るかもしれないので、音量上げずとも聴き応えが得れるようにもアンプUPGしたいところです。

    オーディオ用真空管アンプは所有したことがないのですが、やはり他方式の単純なW数とは違いそうな印象はあるのでしょうね。
    球の変更などで解決も有り得なくはなさそうですし。
    不具合などなければいいですね。
    此方のアンプはそういった余地はないので…UPG一択です。
    ここでの評判拝見して、私もいつかはサウンドパーツ、と思っています。羨ましいです。

    逢瀬さん、もっとお高い印象でしたがこのNCOREのだとNord Threeと円安なので同じくらいでしょうか。
    こちらもよさそうです。
    HPに1ET400Aとの差は大きくはないが低域が優れていてより厳しい音質、と書かれてますね。
    アンプの選択はまたグルマンさんにも改めてご意見伺いたいところです…。

    Active Tron及びサウンドアクセラレーター、にわかには信じがたそうなブツに見えますが、グルマン評が非常に高いというところで気になっています。
    近いうちに購入してみるとはおもいますが、果たして…。

    仰る通り、この高いポテンシャルを損なわず運用してあげたいと聴く度に思わさせられるので、懐と睨み合いながら環境UPGしていきたいです。

    • 新規コメントにしてしまいましたが、IPAさんへの返信です。
      失礼致しました。

    • 私もActive tronは導入するつもりです

      サウンドパーツ素晴らしいです

      たまたま中古で見つけて、ほとんど使用されてないものでした。
      説明文もなかったので今の中古の相場の60パーセントくらいで買えました

      気持ちよく鳴らしたいですよね☺️

    • purifiはドライブ能力…と言ってもドライブ能力自体の概念は複数あると思いますが、動かしにくいユニットで超低音をハイスピードにコントロールするという意味では素晴らしいです。これは数千万円クラスのアナログアンプでも困難です。
      ただ低音、まあ周波数でいうと50~80あたりはむしろそのダンピングファクターによるものか?聴感的に少なく感じます。
      それと『絶対に嫌な音を出さない冷静さ』があります。この路線の欠点としては恐らくNFB多用によるものでしょう、真の速度や音場、音数が良くできた真空管に劣ります。
      対極的存在ですが、その優劣はスピーカーや環境で変わるものでしょう。
      強いていうなら『今時のエンジニアが想像する凄いモニターの路線の延長』がpurifi
      『現代では不可能な途方もない金と物量を使えた録音黄金時代のヨーロッパのモニターシステム』がサウンドパーツです
      事実回路構成は往年の超越的技術を持ったドイツの大メーカーの物ですし。

      purifi同士の違いだと
      逢瀬はよりモニター路線として向上してます。これは冷徹とかではなく速度の向上と温度感、質感がニュートラル寄りになってます
      purifiそのままが非常に良くできたサイボーグとするなら、逢瀬はより自然さを増したプログラミングをなされたような感じでしょうか

  6. またしても勉強になりました、ありがとうございます。
    一旦の落とし所でNord Threeに行くか、逢瀬(よくよく見ると在庫なかった)か、はたまた貯めてサウンドパーツか、大変悩ましいところです。
    逢瀬の現在終了品となっている1ET400Aの価格37万だとサウンドパーツが見えてきますし…。
    IPAさんのように巡り合わせあることを祈るか…。

    モニターとしては現状もう少しバキッと鳴ってくれてもいいような気はしてるのでPurifiでも全然満足しそうなのもあり…。

    暫し悩んでおきます。

    • purifiは汎用性はもっとも高く真空管アンプを除いた、というか最新のアンプの戦線では明らかなブレークスルーです
      もってて絶対に損はしません

      • 正直なところサウンドパーツだと予算的には中々厳しい金額になるので、やはり当初の予定通りNord Threeを狙おうかと思います。
        今回のコメント頂いて安心して買えそうです。

        Purifiのグレード違いですが、逢瀬さんのブログも読んで違いなんとなくは把握したのですけれど、宜しければグルマンさんご意見も伺えたら嬉しいです。
        Sierra-LXを鳴らすには単純にスペック上は1ET400Aで十分そうですが…、1ET7040SA以上にする必要あるでしょうか。
        度々コメントすみません。

        • 聴いた感じだとその二つだと特に違いはダイナミックスとうーん、何といえば良いのか…温度感、いやアナログ的…いや生命感?みたいなものが向上してます。
          旧作の方が良いというケースはあまり考えられません。

          • ありがとうございます。
            向上を感じられているのであれば、ぜひ1ET7040SAを検討しようかと思います。
            円安辛いですがNord Three、少し後にはなるでしょうけど注文してみようかと。

  7. 前回もレビューさせていただきましたが、
    Ascend LX
    エージングが完全ではなかったので前回からさらに100hほどエージングした結果をお知らせいたします

    もし参考にしている方がいらっしゃる場合も考えてできるだけ詳細にレビューいたします
    長くなってしまうかもしれませんが失礼いたします(人のブログで申し訳ない)

    前回にも書きましたが本当にモニターな音です
    参考までに私が使ったことのあるモニターを並べます,
    また簡単な使用感を書かせてください。音は好みもありますのですごく。
    比較として。 主観ですので異論はあると思いますが悪しからず

    ADAM A7 EQなど、0.1db単位でもちゃんとセッティングすれば変化は聞き取りやすいが
    ツイーターの音が長時間の仕様で耳が疲れ、あんまり使いたくなくなり変更 解像度高し
    おそらくあんまりアンプが良くない  また解像度かアンプのせいか高域に嫌な音がでがちで
    削ってしまいがち 今時のデジタルプラグインの音が好きなら許容できそう

    ADAM S3A Sシリーズ アンプはAシリーズよりずっと良い感じ
    モニターもしやすい。 故障

    Genelec 8010 海外在住時に一時的に使用 まあモニターできるが A7の方が圧倒的にモニターはしやすい

    Dynaudio BM6A バランスがよく耳が疲れない 高域の解像度はAdamの方が良いが
    普通の音が出てくれて、他のスピーカーで聴いても印象はさほど変わりにくい
    音の前後もこれでうまくできていればさほど問題ない

    Focal shape twin. どうなのかと思って使用 レンジも広く割と素直な音はするが、
     アンプがしょぼい 倍音がペラペラ エレクトロニックな素材をメインに使うなら良いかもしれないが
    アコースティックメインの人は、ちょっと辛い。 またこのスピーカでいい感じになるようにミックスすると、かなりバランスが悪い 1年ほど使用

    Focal solo6 be. 視聴のみです バランスは良いし解像度も高い 割と使いやすい 

    アクティブはこんなもんです パッシブはサウンドパーツのアンプを手に入れてから
    PMC tb1も使用

    アンプが強力すぎるので 3万円で暫定的に買ったPMCだが、これらのアクティブよりも、
    圧倒的にモニターしやすく、素晴らしい音
    アンプが良ければいいスピーカ

    ATC SCM11一週間ほど使用 アンプとの相性はよくなさそう Ascendと比べると
    圧倒的にコストがかけられていないエンクロージャー
    ユニットは良いのではないか

    さてついにASCEND sierra LX

    以前中低域の鳴り方は割とDynaudio bm6と書きましたが(実際挙げたスピーカの中ではBM6が近い 無理やり比較すればですが)
    エージングが進み、BM6よりよりニュートラルでクリアー
    BM6だとピアノの中低域の広がり方(音の立ち上がり方)が、ゴムっぽいというかウレタンっぽい素材が鳴る音が否めなかったが、LXではほぼニュートラルで、素直に鳴ります

    以前にも書きましたがエンクロージャーが重くしっかりしているため
    箱がほとんどならず、定位がしっかり聞こえます
    音の奥行きがはっきりしていて箱が鳴って誤魔化さないため非常に音場、立体感のあって、
    分離が良い音です
    エンクロージャーにしっかりコストがかかっている感じ

    ライブ音源とか、目を閉じると違う空間にいるよう、その録音された場所と時間に意識が飛ばされます
    残響、空間表現が非常にナチュラル

    録音の質、ミックスの質、音の飽和状態が非常に詳細にわかります
    特に立体関係は非常に見やすい
    これはアンプの質も非常に高いこともあると思います

    メジャーどころでリファレンス音源を挙げますと(インダストリアルですが)
    ビヨンセの(今まで全くと言っていいほど聴いていなかったですが)
    COWBOY CARTERという最近のアルバム、ミックス録音マスタリング非常に素晴らしいです
    マスキングもしっかりされており音が飽和していなく、歪みも非常に少ない
    インダストリアルではこの音質は現代最高峰では。 グラミー何回も獲得するほどですね
    ちなみにこのミックスエンジニアとマスタリングエンジニア双方パッシブモニターです
    2曲目black birdのカバー ポール本人がギターとタップ演奏しているというスケールの大きさ
    こういうきちんと録音ミックスされた音源は非常によく聞こえます

    対して比べればかなりマイナーになりますが
    the internet のfeel goodというアルバム
    けしてミックスはそこまで悪くはないのですが、音が飽和しており、
    そもそも歪みが非常に多いです

    この歪みの成分アクティブモニターでは非常に聞き取りづらい
    こういう歪みが非常にはっきり聞こえます
    このアンプ スピーカなら適切に処理できそうな気にはなります

    ちなみに私は普段アコースティックな音源を主に聴いてますが雑食なのでなんでも聞きます

    エージングが進みアンプのパワー不足感はそこまでは気にならなくなりましたが
    やはり曲によってなんか音が早めに歪んでしまうので、
    アンプパワー不足か故障かと思い
    アンプのサウンドパーツの工房に相談にスピーカーとアンプとDAごと持って行きました

    結果アンプは問題なくスピーカーも問題なかったですが、
    エンクロージャーの中を水谷さんと一緒に確認したところ、
    ウーファーに行く回路にコイルが3つ使われており、
    それを通るごとに6db下がるだの、ちょっと色々理論的なことを色々
    おっしゃっていましたが、要するにパワーが3分の1程度になるような回路らしい。

    やはり水谷さんもこのスピーカーはデジタルアンプ用にデザインされているね、
    と言ってました。
    デジタルアンプ買ってみたらと気軽にアドバイスされました(予算)

    まあ、現状でもなかなか良い音、音圧が出ますが、
    どちらのポテンシャルも最大限に発揮している組み合わせではなさそう

    組み合わせの感じだけでいうとPMCの方が向いているかもしれません

    とにかくこのスピーカをちゃんと鳴らすにはパワーが要りそうな感じです

    さてこれからどうしようか、、、、

    • 国宝級のレビュー、深く感謝します
      5回読みました
      いずれの内容も非常に普遍的でさすがの聞き方です
      やはりエンジニア界隈は良いですね

      さて、おっしゃる通り値段が信じられない箱と独自のシミュレーターによる最高のネットワークが積まれています
      が、得てして究極のネットワークは重いのです
      YG acoustics程ではないにせよ、重い
      なので能率云々を超えて駆動力が要ります

      しかし水谷さんは本当に商売っけがなさすぎる笑
      だから大好きです
      デジタルアンプが駆動力の点ならマッチすることは同感です、がKT150での駆動は可能なら聴いてみたい…

      • 結局歪みの原因はなんだかわからなかったのですが、
        アンプが歪んでたのではなくスピーカーが歪んでいました
        でも同じパワーでもサウンドパーツのスピーカーは歪まなかったので何が原因なのかわからず、今ASCENDのマネージャーに問い合わせているところです。

        KTはそういえば工房で試すの忘れました
        機会があったら試してみます
        水谷さんはあんま変わらないと思うとは言ってました

        久しぶりにPMCに戻して音を聞いてみると薄っぺらい音に感じます

        ASCENDが上手く鳴るようになると良いのですが

        今でも曲によっては十分に音圧が出て大丈夫なんですが、
        早く歪んでしまう音源があるので謎です

        • なおASCENDに問い合わせたらアンプの歪みじゃないかと言われてます笑

          工房ではスピーカーの歪みと言われましたがたぶん
          アンプの歪みですね

          KT150注文してみましたので
          またその時にレポします

  8. KT150
    2日間エージングして試聴した結果をお知らせします

    結論から話すとAscend sierra lxにはほとんど効果が感じられませんでした 
    このくらいのエネルギーの変化ではびくともしません

    PMC tb1では効果が割と大きいです
    EL34とKT150を比べると
    物静かで繊細な娘と週3でジムに通うちょいマッチョなお兄さんくらい違います

    細マッチョがKT150です

    KT150の方が長時間の音の変化が安定してますね
    より元気に鳴る感じ

    同時に逢瀬のwaterfall 502の貸し出しも利用したのですが、
    こちらでLXの本領発揮

    270w突っ込むと流石に鳴ります
    ようやくスイートスポットを聴けました

    なるほどこれだけエネルギーを入れて
    低音を出すように設計されているんだな、と感じました

    すごい低音の量感 弾力がある感じ どの帯域もスムーズ
    耳障りな音がない 柔らかい音

    この低音はすごい

    クラバーでダンスミュージックが主とか
    ラスターノートン(今はnoton?)とかRyoji Ikedaみたいな割と現代的な低音の使い方するような音楽の再生に長けていると思います
    でもADAMとかみたいに硬さはなく、柔らかい感じ

    アンプもニュートラルでレンジが広い

    passive初心者ですが、いろいろ聴き比べている感じだと
    個人的に使用する音圧では能率においてはやはりサウンドパーツはPMCの90dbくらいが最低ラインの能率かなと思います 94dbくらいあるとちょうど良いかなと思います(私のアンプがおとなしく作られているのかもしれません)

    逢瀬のアンプでLX鳴らしたのを聴くとサウンドパーツでは圧倒的にエネルギーが足りていないと感じました
    ATC然り
    東京のアパートとかの環境だと十分ですが というかこの手のスピーカーは鳴らせないですね 東京のアパートでは

    サウンドパーツは逢瀬のアンプと比べてもよりニュートラルに感じます
    まさか真空管でここまでニュートラルな音が出るとは思ってませんでした
    しかし逢瀬のアンプもすごいですが、
    数値的に測定したら逢瀬のアンプの方が周波数特性的に優れているかもしれませんが、(知らんけど)
    サウンドパーツはなんだろう、人間には音色を美しいと感じる感性があり、
    その部分を圧倒的に満たしてくれる
    その部分においてデジタルのアンプとは無限の差があると感じます
    生きてこの音を聞けてよかった、音楽をやってサウンドを追求してきて本当に良かったなと思うくらいのレベルです
    このアンプと出会えただけで本当にこのブログを読んで良かったなと言う感じです

    有難うございます

    またアコースティック楽器を演奏し昔バンドなどをやってた身としては、
    生で聞く音、スタジオでエレキが鳴ってる音に近いのは圧倒的にサウンドパーツです
    あと立体感とクリアネスもサウンドパーツが優れている

    真空管でカラーがつくイメージがある方もいると思いますが、
    どんなパーツを通っても色はつくのであんまり気にならないし、
    逢瀬もアクティブスピーカもそれぞれに違う音色ですね

    スピーカーのネットワークでもパーツの色つきますね

    ハンダが違うだけでだいぶ音色は違うので

    利便性においては逢瀬のデジタルアンプですね
    余裕があってほぼどんなスピーカーでも鳴らせそうですね
    超大型は知りませんが
    尚且つフラット
    サウンドパーツは使えるスピーカの範囲は限られてくる感じはします
    それでも有り余る魅力がある

    簡潔に書こうと思いましたがまたちょっと長くなってしまいました

    • 非常に貴重なレビューありがとうございます
      大変貴重です
      やはりLXはデジタルアンプ向けでしたか
      恐らくPMCとの違いはネットワークの重さでしょう
      PMCも24db/octと決して軽くはないのですが、シミュレーションで複雑な補正が組まれているのでLXは重く例えばYGのような難しさがあります

      (優れた)真空管アンプが何故良く聴こえるのか?
      それは録音の原理、あるいはデジタルアナログ変換の問題、スピーカーの問題など多くの理由で自然界の音とかけはなれてしまうからです。
      微少で複雑、ミクロ単位ではランダムでカオスな部分や超高調波など。あるいはNFBの問題もあります。時間軸では測定でわからない問題は自然界には存在しません。
      ですので真空管アンプが使えるなら(駆動しきれるなら)他の方式では決して勝てないです。

      • おっしゃる通りですね

        他に読む方に誤解のないよう強調しておくと
        Ascend sierra LXは非常に素晴らしいスピーカーですし
        クオリティーも素晴らしくサポートも丁寧です

        一般家庭で使う音量なら40-50wでもいけると思います
        (真空管なら)多少音抜けは悪いです。
        ミキシングなどで使う場合、ある程度音量ないと、
        どの帯域をカットしたりすればいいのか判断がしづらいので、
        結構音量音圧がいるのでパワーのあるアンプと組み合わせたほうが、良さそうと言う話です。おそらく150w以上くらいが良さそうです。(低音域を十分に駆動させるのなら)
        Ascendのマネージャーは270wもいるとは思えないと話してましたが、270wのアンプでもOver Driveはできません
        したらダメですが。500w瞬間入力の許容力は伊達じゃないですね
        アンプの方が楽にクリッピングします

        ATC並みに考えていた方が良いと思います

        音圧ですが、
        東京とか密集地域で防音設備なく一般家庭でその音量を出すと近所迷惑で隣人がノイローゼになって、苦情を入れてくるくらいの音量の話をしています

        完全に個人的な音の好みではデジタルアンプよりもFETアンプの方が良さそうな気はします(アンプのクオリティーによる)

        1ET7040SAもぜひ聴いてみたいですが

  9. いまいち勉強不足でデジタルアンプの仕組みを理解していなかったのですが、D級アンプとはスイッチングのアンプで
    1ET7040SAも逢瀬が使ってるncoreも同じ会社が作ったものだったのですね。

    簡単に色々調べましたが
    昔お世話になった、昔ながらのアナログ機材メンテナンスできる、
    録音エンジニアに教えてもらった、真空管は偶数次倍音を多く含むというのを思い出し、それについて色々調べましたが、
    私がクラスDで聴いた時感じたギターの倍音の広がりで感じた違和感は奇数次倍音が多いせいな気がしました。

    私が普段アコースティックで演奏するのはギターかピアノなのですが、これらの楽器はアコースティックの状態では偶数次倍音 2,4,6次くらいまでの倍音が多いようですね

    ということが書かれているらしい本
    Fletcher and Rossing 「The Physics of Musical Instruments

    真空管のクラスA回路も偶数次倍音が多いのでより自然に聞こえてたかと思うと納得します

    FETでもクラスAだと偶数次倍音が多いようで真空管ほどではないですがD級に比べると相対的に随分多いようなので、
    その辺りの差なのかと思いました

    クラスDアンプでは、スイッチング動作により奇数次倍音が特に強調される傾向があるとのことなのですが

    書かれているらしい本

    Douglas Self Audio Power Amplifier Design Handbook

    色々知るきっかけになりました
    ありがとうございます

    • レジェンド的D級アンプ設計者ですね
      恐らくオーディオ関係で最も新しい世代のレジェンドかも知れません
      これらのアンプはそもそも高調波歪みが無に等しいほど少ないです。これは極まった神クラスの従来のトランジスターアンプでしか届き得ない世界です

      そしてそれは素晴らしい物なのですが、録音やデジタルアナログコンバートなどなどの部分でどうしても微細な倍音は削られます
      それらを付加せねば原音足り得ません
      ただ電子音(打ち込み)はその限りではない…のですがその打ち込みがピアノなど現実の楽器を模しているなら圧倒的にリアリティーが、そうでない純然たる電子音でも良い感触になり、少なくとも製作者ご本人達はとても喜びます

      • 最高クラスのオーディオ用のFETパワーアンプは聞いたことないのでわかりませんが、
        そうならサウンドパーツはやはりすごいですね。

        高調波歪はわかりませんが、D級だと奇数次の倍音が強調されているみたいなので、倍音の立ち上がりが不自然に感じたのだと思います。同じD/A、録音で真空管だとより良いので。
        逆にスネアのアタック音などは奇数次の倍音が多いらしいので、D級アンプの方が自然に聞こえるかもしれませんね

        それはそうと、MutekのMc3USBも導入しました
        すごい変化ですね
        音がかなりしっかりして太くなりました

        これはCyber shaftの導入も楽しみです。
        まだ先になりますが

        いろいろ教えていただきありがとうございます

        • Mutec mc-3usbは使いこなしで伸び代が相当高いです
          もしサイバーシャフトまで入れた上でさらに限界を、となると電源をちょっと弄る必要があります

          • MUTEC MC3 だけでこんなに良くなるなら
            サイバーシャフトでどうなってしまうんだろうと言うかんじです

            これの導入は大正解でした

            電源の改造をやってる福岡の会社を以前リンク貼られていましたが、あれは単純に3局プラグからDC電源のプラグが繋げるようになる感じですよね?DC電源本体っておすすめのものとかってございますか?

          • DC電源だと手軽だけどなかなか文句つけづらい組み合わせだと

            ifi ipower2→lt3045→DC入力

            で、可能ならipowerの出力か入力にコモンモードチョークですね
            これはかなり大切です

            ipower2は測定でもなかなか良いですし、聴感でもそれなりに良いです。eliteは公害なので止めてください。

          • ありがとうございます、、
            おお、、こ、、これは、、、マニアックなあれですね

            lt3045 半田付けする感じですかね

            ifi ipower2もそんなに高くない感じですね

            Plixir Elite BDCのことですかね

            この手のもの全然知らないのでありがたいです

            ところでDangerous convert2 uSBをPCに直に差してD/A
            するかprism sound titan経由にするか
            RME UFX(初代)経由でD/Aするかどれが音が良いのか。
            確認してたんですが、
            RME >Dangerous直 >titanでした

            RMEとtitanだと単体で使うとtitanの方が好きなのですが、
            他の機器やクロックと組み合わせて使うと、
            圧倒的にRMEのサウンドの方が音もしっかりして、
            音像や一つ一つの音がしっかりしてました。

            インターフェースとしてはRME優れてますね
            単体の音はそこまで好みではないのですが
            クロックとD/A繋ぐと化けますね

            奥が深いですね

            BM6Aだとこの違いあんまり気にならなかったですが
            サウンドパーツだと強烈な違いを出します

            ほんとに感謝しきれないです

            TitanはspdifのRCA端子しかないし、
            Titanでなるべく完結するようなコンセプトな気がしてきました

            ところでPrizm sound dream DA1ですが
            Dangerousと比べて44.1ならこちらの方がよく聞こえていましたが、
            クロックを外部にするとDangerousの方が素晴らしく聞こえます
            Prismはトランスかましてるのもありそうですが。
            115vに変更して試してみますかね
            クロックがここまで大事とは、勉強になりました

            Prizm DA1も古のクロック技術なのに素晴らしいクロックが標準搭載されていますね

          • LT3045ははんだづけするパーツがありますが、それはそれらめちゃめちゃ簡単です。初心者でも確実に出来ます。
            アドバイスしますのでご安心ください

            RMEはクロックの扱いが悪くありません
            それとDDC部分は良いのです。
            かつオーディオ関連含め猛烈な経験で言えることは「DDCとDAは分けた方が圧倒的に伸び代がある」ことです。
            そしてそれはクロック接続前提です。
            世界最高額DAC MSBも後からそれに近い機能の筐体を追加しましたが、私は物理的、電気的に分けることがとても意味があると思ってます。オーディオは最短が最善ではないのです

            やはりモニターの差で恐ろしく「音の諸条件に関する解像度」が違ってきます。さらに言うと、サウンドパーツや特定の真空管アンプはNFBが無く時間軸、空間などを恐ろしく見せてくるのでモニタリングとしては圧倒的です。

            クロックというものの重要性が業務より民生が高くなって逆転して久しいですが、特に10MHzとかのクロックで品質が良く適切な価格の物が業務用だとなかったのです。もっと知って欲しいですね。

          • 横レスですが,IPA氏が誤解をされているように思いましたので,指摘させていただきます。

            グルマン氏が「eliteは公害なので止めてください」と回答されているのは,「Plixir Elite BDC」ではなく,「iPower Elite」のことかと思います。

          • Ral氏のご指摘通り、完全に誤解していました
            教えていただきありがとうございます

          • 色々見ていたら、cybershaftの内部回路や電源にもLT3045がいくつも使われているのですね

            浮世な私の心にはディスクリートという文言が響いてしまうのですが、Teddy Pardo 12V Linear Power Supplyという電源が評判が良いようなんですがお聞きになられたことはありますか?

            どこかでリニアー電源にもlt3045が良いとおっしゃられてました記憶が

  10. 度々の投稿失礼致します。

    Sierra-LX導入後ひと月程経ったところで、
    主要電源ケーブルを19364(ME2573-Schurter4781)に換え、癖が無くなりロスしていたであろう要素が生きた感じになりました。
    更にSPケーブルはLanケーブルに、実際音出しまで半信半疑でしたが大きく向上がみられました。こちらも癖なくトランジェントと解像度、空間再現が特筆すべきものでした。
    おまけにActive Tron SP-1Sも導入しましたが(これも音出しまで同上…)、それまでやや窮屈そうに鳴っていたSierra-LXが軽やかに駆動してするようになり喫驚しました。音が軽くなったという訳ではなく、音離れとでも言いましょうか、立ち上がりと収束がユニット自身が動きたいように動けている、といった感覚でした。

    追々アンプはNord Three購入予定ではありますが、一先ずあからさまに気になるところがなくなり制作及びリファレンストラックの学び直しに集中できる状態となりました。
    アンプの後は欲を言えばクロック周りも到達したいですが…。

    職場にも最近小規模ではありますがRec•ポスプロ用スタジオが出来まして日本音響のアクティブスピーカー入ったので聴きましたが部屋はさておき出音は正直自宅の方が優れており満足しております。謎に優越感です。笑

    Sierra-LX、改めて素晴らしいスピーカーです。モニターとして過不足なくさらっと凄みを感じさせられています。
    これで身体が馴染んで出来上がる作品が楽しみです。

    またアンプ購入等しましたらコメントさせて下さい。
    諸々ノウハウ実践させて頂いてグルマンさんには感謝しきりです。

    • 素晴らしいレビューありがとうございます
      このケーブルとプラグの組み合わせは音楽制作者のフラットの概念を内包したさらに先のフラットです
      もちろん全体のバランスにおいてはフラットがベストとは限らないこともありますが、これ自体が問題を起こすことはありません。ディスコンの製品版よりウルトラハイの残響がより延びております。

      Lanケーブルヤバいでしょう?使い方がどうも錯綜しており、また使用条件を論理的に詰められてないがゆえに評価もマチマチでしたが正しく使えばこれを殺すケーブルは相当難しいです。
      Active tronはアクセサリーの王者のひとつです。
      まさに抵抗がなくなり、負の物理条件を無くしたような効果です。

      これらの条件ならまずほとんどのスタジオでは勝てないでしょう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です