遠方から来客


読者の方にわざわざ大阪から来ていただきました。何だか申し訳なくて震えます。

なかなかのハイエンダーな方で、YG、TELOS600、viola soloなど。ケーブルなどもなかなかやってらっしゃる方です。

ルームアコースティックに関して

お帰りになり先程頂いたメールです


グルマン様
本日は貴重な経験をありがとうございました。いろいろ質問攻めにさせていただいたら、いつの間にか長時間になっており、申し訳ありませんでした。

音はいままで経験したことのないもので、
空間に無限に広がって行くエコー
ボーカルの安定性と息継ぎノイズの明瞭さ
ドラムスの立ち上がり、抜け
空間密度の濃さ

と言ったところが特に印象に残りました。

また、お金おかけるのは当然として、
知恵と時間の注ぎ込みがエグいくらい必要なのだと思い知らされました。

本日その時間、コスト、経験をかなりショートカットさせていただいた気がします。
いろいろやってみようと思いますので、今後とも、何卒ご教示宜しくお願いいたします。
ありがとうございました!


遠くまで来ていただいてプレッシャーをある意味感じましたが肩の荷が降りました。非常に熱心な方で素晴らしいことです。

オーディオファイル、音楽製作者問わずお気軽にお問い合わせください。


空間の広さに印象を受けたようでしたが空間に関しては物凄く使ってるQAAが大きな力となり今は壁抜けと言う次元ではなく御感想通り『無限に広がります』。ただこれはこの製品のみの特別な能力で一般的なルームチューニング材では絶対にこうはなりません。拡散材を使えば良いのでは、とか思う方もいそうですが不可能です。市場の物はほぼ全部買いましたが。

ルームチューニングというもの自体が色々な目的と側面がありますが、鉄則は仕上がりが『無味無臭』であることです。無敵のルームチューニング材など基本的にはなく、残響のf特になんらかの変化を加え、また音の指向性を変えるわけですが、万能はありません。万能の絵の具や彫刻刀が無いと同じことです。単体では何を使っても色が出るので、組み合わせて試行錯誤しないと無味無臭にはなりません。

スピーカーセッティングが上手く行っていて、全体的にバランスが取れている部屋があったとしましょう。そこに『低音を始末したいなあ』と何かを足したとする。そこにYAMAHAのパネルを置いたとして低音は必ず良くなるでしょう。ただ反射音の問題のみならず超低音、高音が相対的に増えます。バランスが変わってしまうので他の方法で超低音と高音を削らないと行けません。ルームチューニングとは彫刻に近いものです。

ただ売らんかな、しかないオーディオショップはさも万能のように勧めてくるのです。特に日東棒を…。日東棒の欠点を羅列できる店員だけが信用出来ます。え、いないですって?まあ…


“遠方から来客” への4件のフィードバック

  1. グルマン様
    いつも楽しく参考にさせていただいています。
    ルームチュウニングは本当に難しくかつ面白いですね。
    とあるジャズ喫茶を思い出しました。
    そこは壁に杉皮を貼っています。
    JBLホーンですが、聞きやすかったです。

    • ご愛読いただきありがとうございます
      杉皮!
      それは明らかにいいでしょうね
      やはりつるつるの平面が最悪で、凹凸があったほうが音が良いです。壁紙より漆喰とかですね。
      かつ
      正直JAZZ喫茶で聴きやすいってかなりレアだと思います…
      かなり各部に色々と気を遣っているのでしょう
      何処にありますか?遠くなければ行ってみたいですね

  2. 向ヶ丘遊園のガロです。
    プリが確かレビンソンML6だったような、
    針がスミコだったと思います。
    オリジナル盤をお絞りで拭いていた気がします。
    女性ownerはお元気なんでしょうか?
    私も久しぶりに行ってみようかと思います。

    • 首都圏というか全然行ける距離でした
      駅から近くて良かったです
      ML6とは凄いですね
      名機も名機ですが物凄く使いづらい
      それを女性オーナーが…素晴らしいですね
      スミコは実は現代生産のカートリッジで最高峰の特性だったりします。
      そこも良いチョイスですね
      検索して店内を見てみたしたが、メインのホーンは多分JBL2310ですね、良いですね
      5月か6月中に行きます

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