カートリッジを劇的に良くする


例えばこれ

denon dl-301初代です

これは普通に聴くと私の基準には入れられない音です。硬さと荒さがあります。dl-103よりは確実に良いですけど。なので壊してもいいやと魔改造しました

0.1mmヴィンテージエナメルワイヤーを直ハンダづけにしてます。これは60万で売られているリード線と同じ仕様です。切り出しで被服を削る所も全て同じ。ハンダの違いくらいでしょうが、私は『高音質のハンダなど存在しない』と断言します。死ぬほど聴き比べしてきましたが『残響のf特』をそれぞれ固有に持っているだけで絶対的な高音質のハンダはありません。まあ残響のf特的に煮ても焼いても食えないハンダは沢山ありますが。ぶっちゃけ普通の共晶ハンダが一番良いです。癖がない。鉛のダンプは必要です。ヴィンテージハンダも色々試しましたが何も優位性はありませんでした。

そして硬質フェルトをカートリッジとシェルの間に挟み、ボディにも沢山貼りました。これが筆舌に尽くしがたいほど効きます。

で、音を聴いてビックリ。たまげたなあ。

歪みや硬さはほぼ完全に消えて奥行き、空間性、静謐さはカンストしてます。オーケストラがデジタルでは再現困難なほど見事に分解、配置しつつ素晴らしいまとまりの中で顕されています。

このワイヤーでspuも劇的に良くなります。しかしこれで良いじゃん、となります。普通に使った40万のカートリッジではこれに絶対に勝てません。結局カートリッジに魔法はなく、高額なカートリッジが良いのはあくまで音の詰めが凄いからで『振動の総和』というオーディオの原則から外れるものではありません。なので素性が良ければ(このカートリッジは60khzまではフラット、100khzまで伸びる凄い特性。チャンネルセパレーションも優秀。)こういう手当てで普通に追い付きます。

しかしリード線の効果はカートリッジを代えた以上ですね。オフ会来場者にこのワイヤーをプレゼントしようかな。アナログやってる人あんま居ないけど。さらに彫刻刀を買わないと行けないという。カッターだとあまり良くないんですよ。


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