この新しい211アンプは12AT7(cv4004や6201などバリエーションあり)が片方で2個使用されている。元々はシルバニアが付いていた。そこで色々と買いまくった。まだアメリカから届かない物もあるが、取り敢えず5種類はあるので聴き比べ。
1.シルバニア6201
平凡な音。かつそれは褒め言葉ではない。基礎性能も凡庸だ。今回の中で一番お呼びではない。
2.philips 6201
うーん、これは恐ろしくステレオタイプな古い真空管のイメージ。良くいえば物凄く温かく、嫌な音を絶対に出さないまろやかさ。悪くいえば濁り、音数少なく、また全体的に歪みっぽい。シルバニアよりは一芸特化で価値があるかも知れないが、我輩は真空管アンプに『圧倒的性能』を求める。基礎性能のために真空管アンプを選んだのだ。これは無い。
3.GE JAN 6201
緑のロゴ。ダブルマイカ。良い意味で中庸。高次元な中庸ぶり。基礎性能も高い方。これは多くの環境で誰もが喜ぶのではないか?これの更に古いトリプルマイカは現在取り寄せ中。
4.siemens ecc81
ダブルマイカ。トリプルマイカ版はアメリカから取り寄せ中。これは…尖ってるね。非常にクリアーで高解像度。音数多し。相当にハイファイである。現代的。これは採用。
5.telefunken ECC81
これがチャンピオン。基礎性能と共に歪みの少なさとレンジがカンストしてる。もうこれで良いじゃんね。これ以上に基礎性能が高い球があるとは思えない。採用。
telefunkenは『素晴らしい性能だが繊細』『クール』と表現されるが、それはシステムの基礎性能が低いからですよ。特にソース機器が。あとは電源や振動の付帯音。付帯音があればこの球の付帯音の極限的な少なさは意味がない。ブランド主義ではないが認めざるを得ない。ただsiemensはお値段も安くオススメ。