日本初!linlai E300B


見たことも聴いたことも無いでしょう?最新の300Bです。psvaneの心臓部的エンジニアが移籍し更に上回る真空管を造ろうという趣旨で出来たカナダのメーカーです。3Dプリンターで製造されている最上級のpsvane acmeシリーズの対抗馬的なポジションです。Psvaneよりも測定でのバラつきが少ないとのことで信頼性は高いです。

モリブデンプレート。 WEやSTCにも使われていて新しいものではないですが、一応は理想的のようです。

外観はかなりガラスが分厚く確りしてます。KR 300B程ではない、かな。

まだ通電して一時間リスニング時点ですが、通電直後よりは音はかなり変わってきておりレビューするに足りるかな、と。

音の特徴的には明瞭で高SNで音場が大変広いです。メリケン的に表現するとブルーム、そして多くのエアー。かつ強靭な強い音です。ハイパワーでゴージャスでしっかりしたサウンド。これをどう捉えるかですね。

記憶の中のWE300B(80年代)と比べると、あちらは魔法のような中庸さと自然さ、と私は捉えてます。素晴らしく自然で、結果的に音楽的であり鬼面人を驚かすような音ではありません。linlaiは絶対性能は(真空管が放射するという本来の機能的なもの)高いです。が、魔法はありません。ただ音の広さとしっかりしたサウンドはオーケストラや電子音楽の強靭な低音と空間の有り様を非常に素晴らしく表現します。WEが『ベストバランス』『完璧』ならばこれは『超人』という趣です。ポテンシャルは極めて高いです。

acmeと比べると、割りと普通の音に感じます。acmeは凄まじい管で、SNと歪みの無さ、音の情報量は究極的です。今まで存在した如何なる真空管でも存在しないハイレゾリューション。しかし古いソース機器だと良さはわかりません。ゴリゴリの極まったPCオーディオの超情報量を完膚なきまで分解してきます。コンデンサー型スピーカーの様。

対してlinlaiはもっとオーソドックスでコーン型スピーカーの範疇です。acmeは一度は使って頂きたいです。下位のグレードとは宇宙が違います。そしてacmeが気に食わなかったらlinlaiはきっと気に入るでしょう

他にもKR、EML、elrogなど新設計の強い管は集めようと思います。


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