PERLISTENというメーカー


↑あなたが思い付いたのはこれですね?

↑こんなメーカーです。現在特性の頂点でTHXの御墨付きスピーカーメーカーです。ウェーブガイドつきドーム型ミッドレンジにツイーター2つでサンドイッチ!ベリリウム!『クロスオーバー帯域という概念が既に古く理想の特性が出ない』と全く斬新なネットワークを持つなど特徴の山ですが、それでいて中国生産のため安く済んでます。

某所で聴いたのですがかなりの可能性を感じました。科学の粋であり革命的なスピーカーメーカーだと思います。コスパでは世界一、二位を争うでしょう。KEFとコレは『ほとんどのリスナーとほとんどの環境で広く勧められるスピーカーメーカー』という意味では圧倒的です。

これらのスピーカーの素晴らしい所は『機器やアクセサリーに微に入り細を穿たなくとも素性が良ければ本能的に誰でも楽しめる音』なんですな。オーディオ的な作為を持たない機器なら何でも大丈夫。ルームチューンも適当で大丈夫。(低音はまた別の話)つまり金が圧倒的にかからない。我輩は『極力金を使わせないようにする事』が信条であります。旧いオーディオ業界の不倶戴天の敵です。

これがセッティングやルームチューンなど広範な意味で技術的にオーディオを登り詰めたならまた違うスピーカーの選択肢が幾つもあるでしょう。しかしオーディオで良い音を出して楽しめるのに人間を辞める必要が無くなるようにする事が我輩の考える次世代のオーディオ世界です。最低限の知識程度でポンと置けば素晴らしい音になるべきで、そう言うスピーカーはほとんどありません。

なお評論家やショップ店員やメーカーや一部エンジニアは血反吐を吐いて修行して人間辞めて貰いたいです。そうでないと困ります。


さて、どのようなスピーカーなのか?敢えて技術的な話は捨て置きます。だってどのスピーカーも技術の素晴らしさを声高に唱えるでしょ?それで酷い出来だったりするわけです。

強いていうなら指向性制御された2つのツイーターとミッドのアレイと新概念のネットワーク。結果的に測定値はスピーカー界のほぼ頂点といって過言ではないです。周波数特性、指向性、歪みの小ささ。しかもDSP無しで。これらは特に『広く勧められる』には大切な要素です。

おまけに能率も92dBと比較的高め。ステップ応答もなかなか優秀で、かつ密閉とバスレスを選択出来ます。低音も相当下に延びているにも関わらずサブウーファーもラインナップしています。

ユニットはランク次第ですが上位機種はベリリウム。ベリリウム使用のスピーカーは繋がりが怪しい事も多々あるのですが、これの繋がりは全く問題はありません。ベリリウム系だとMAGICOとME1の繋がりは良いですがこれ等の共通点は特性が素直なこと。TAD CR1が今一つ(うるさい)なのはそこがME1に劣ってるのですな。


音の特徴は癖がありません。物凄くモニター的です。というか此処までそうあるスピーカーは知りません。ハイエンドスピーカー群のほとんどはこの1点では鎧袖一触でしょう。かつKEFよりトランジェントに優れ色彩感があります。ベリリウムですから。それと箱の鳴きも足下さえ色々配慮すればハイエンド製品と遜色はないでしょう。品位も高いです。エンジニア向けに分かりやすく言うと『GENELEC同軸3wayの明らかな垂直上位互換』です。アレの美徳はほぼ全て持ち合わせ、アレが絶対に得られない品位と低歪みさ、音響的基礎性能を持ち合わせてます。

欠点はサービスエリアのスイートスポットがKEF比だと極僅かに劣ります。あちらは本物の同軸だから仕方ない。あとああいう指向性制御されたスピーカー全体の欠点である『そもそもの空気感が少ない』というのはあります。これは『指向性絞ってるから狭い』と言う安直な問題ではありません。

理由は2つありまして

1.エネルギーが相対的に超高域が少ない結果部屋の条件次第ですが空気感が減る

2.あちらこちらから反射して届く『広がりを感じる魔法の遅延時間』の音が減る。

逆にここら辺はB&Wは強いのです。B&Wやmartenは超高域を野放図にばらまきます。結果ホールトーンを感ぜられホールでの実体により近いわけですな。当たると『なんて素晴らしいスピーカー』とか思うのです。しかし反面扱いが相当難しく『誰でも広く勧める』など出来ません。高額なmartenだとショップやショーでは一聴してmartenとわかる音ですがそれは『癖』でしかなく、martenを御せていないわけです。軸外特性が大きく異なるなら部屋の設えも変えねばならないのです。

Perlistenに関しては部屋の超高域を残響特性のバランス的に多めにして対処するべきですな。その代わり圧倒的に素直で使いやすいです。

結論としてはPerlistenは極めて優れたスピーカーです。使いやすいだけではなくオーディオファイル的に詰める余地もあります。モニターとして、また家庭用リスニングスピーカーとして高次元に両立しており卓越してます。本来この2つは異なるものではあってはならないのですが過去の負の遺産がそうさせているのです。

可搬用としても重宝されたALTEC604からホーンラージモニター、そしてそれらが見えなさすぎてテンモニを経由したメジャーモニターの歴史が『スピーカーや機器の特性の出来が悪く音の可視化やエネルギーに振ると家庭用として通じないほど癖が凄い代物にならざるを得なかった』時代の徒花であり、その名残がいまだに残っています。日本の旧いエンジニアがとても微妙なスタジオの出音で良しと思うのは此処に有ります。それでやって来た、というと聞こえは良いですが悪習を断ち切れなかったと我輩は考えます。なぜなら悪習を断ち切ろうとする若き志のあるエンジニアを何人も見てきて、実際そういう方たちの造る音は素晴らしいからです。

コンシューマーもまた『スピーカー設計の技術が足りないがゆえにそのメーカー設計者が好み造る音はモニターとして絶対に通じないほど別の意味で癖が強い』ことになり、結果的に割れ鍋に綴じ蓋のアンプの相性がおきます。『達人しか使えないがトランジェントは凄まじく到達点は果たし無い』見たいなものなら良いのですがそういうわけでもないスピーカーも多いのです。無論高次元のオーディオファイルには当然モニタースピーカーを好んで使う向きも多く居ましたが。この乖離が世界の乖離につながり互いに極めて不幸な結果となりました。


では特性が良くないと広く勧めるにはダメなのでしょうか?そんなことはないのです。そんなことを言う奴はオーディオエアプです。

例えば軸外特性ですが、悪くても使いやすく普遍的に素晴らしいスピーカーはいくらでもあります。LS3/5AなどBBCモニターは典型でしょう。『普遍性』を具現化した存在です。(なおf特は綺麗)まあ最近のリメイク、spendor s3/5とか結構軸外特性も良いんですけどね

測定で全くわからないデータの典型例である振動板の素材が大切です。ソフトドームはトランジェントに問題はあったり、ポリプロピレンは大きくなると問題が出ますがこれらの組み合わせは基本的に軸外がどうであろうが人の耳には違和感に感じません。結果的に機器にも寛容です。

逆に例えばダイヤモンドやベリリウムなどの高性能素材は限界値は高いものの取り分け『不備があると凄く不快』になるのです。なのでこれらを使う場合は可能ならここら辺を調えるとルームチューンやセッティングで血反吐の労苦を積み、機器の選定で多額の出費をする必要は減るでしょう。

しかし特性とは『見た上で踏み潰す為にある物』です。まだ人類が見れていない特性の方が遥かに多いのですから。


“PERLISTENというメーカー” への49件のフィードバック

  1. 更新お疲れ様です。
    リクエストにお答えいただきどうもありがとうございました。

  2. EtherREGENを購入したのですが、おすすめの電源ありましたら教えていただけないでしょうか?

    • 遅くなりました!
      遅くなったのは時間がかかる内容だからなのです
      その気になれば無限にかけられる内容で悩みました
      記事にしようと思いますがここでは簡単に
      パターン1 簡単な工作可能な場合
      何らかの12Vスイッチング電源→ファインメットコモン・モードチョーク(手巻きなら尚良し)→大型フィルムコンデンサ→LT3045 10パラ基板→etherregen
      魔界はこれです
      つまり最高です
      しかも安いです

      パターン2工作難しい場合
      オリオスペックの新しいスイッチング電源にアモルメットコアとかの大きいものに延長DCケーブルをグルグル巻きにしてコモン・モードを殺して使う

      元々もっとも綺麗なスイッチング電源なのでお手軽ならこれがベストです

      いずれも安価

      • 毎回返信ありがとうざいます。さっそくアドバイスいただいたスイッチング電源をオリオスペックの
        オンラインショップで探しているのですが、どれを購入すれば良いのか分からず困っております。
        具体的な商品名を教えていただけないでしょうか?

      • 横レスですみません。

        オリオスペックの「canarino DC power supply 12V」はリップル10mvのLFS150Aベースで,リップル1mVのRFS50A(一番綺麗なスイッチング電源)ベースではないと思っていたのですが,いかがでしょうか。

        グルマン氏も,「イケテルPCオーディオ用電源を売って欲しい」の記事のコメントで,「残量ノイズ10mvは大した数字ではなく、SEASONICのATXと同じ程度」とコメントされていたように思います。

        それとも,オリオスペックの特注仕様により,ベースのLFS150Aからリップルノイズの改善がされていたりするのでしょうか。

        • 確かにそのとおりですね
          自分で書いておいて忘れていました
          1mvではなく凡庸な奴でした…
          となるとダイトロンから直接買って使うのがベストですね
          危なかったです

          • オーディオみじんこさんに問い合わせたのですが,手間がかかりすぎるので昔作っていたケース入りのダイトロン電源の制作はできないけれども,ダイトロン電源に接続できる片方をYラグ端子にした電源ケーブルやメス端子のDCケーブルの制作は可能のようです(費用は確認中です)。

            私のようにケーブル自作スキルが無い場合,ダイトロンからRFS50Aを購入し,ケーブルを特注で作ってもらうのが良さそうです。

          • 「RFS50A→ファインメットコモン・モードチョーク(さみず音響のもの)→大型フィルムコンデンサ→LT3045 10パラ基板」のDC電源を制作可能かについて一度さみず音響に問い合わせたいので,「大型フィルムコンデンサ」に何を選ぶべきかご教授いただけないでしょうか。
            よろしくお願いいたします。

          • 追加報告いたします。

            ケース入りでRFS50Aベースの電源製作を検討してくれるところが見つかりましたので,ケーブル製作依頼は保留にいたしました。

            さみず音響に問い合わせるために大型フイルムコンデンサについてご質問しましたが,今検討していただいているところで電源製作が可能なら,「RFS50A→手巻きファインメットコモン・モードチョーク→大型フィルムコンデンサ→LT3045 10パラ基板」の仕様についても,そちらで対応可能か確認したいと考えています。

          • オリオスペックのオリジナル電源は、特注のRFS150Aですよ。
            製品発表会でダイトロンの方から説明ありました。

          • え、そうなんですか!?
            なんとなんと!
            むしろ特注のRFSの150W版でその金額とか相当良心的ですね
            そうなら買うしかありませんねこれは

          • 大型フィルムコンデンサについてご質問しましたが,「コンデンサー短評1」に記事があったことを見落としておりました。

            以下の構成で問い合わせることを考えておりますが,フイルムコンデンサを追加する場合,Jantzen standard Z capだとコイズミ無線で売っている一番大きいもので68μF 8,853円ですが,miflex KPCU-01だとAliexpressで0.47μFで2個18,452円,1μFで2個36,290円,6.8μFで2個119,632円,一番大きい15μFだと2個150,073円もします。

            どの容量のフイルムコンデンサを選択すべきかわからないので,Jantzen standard Z cap及びmiflex KPCU-01を使う場合のそれぞれのお勧め容量(KPCU-01の場合は最低でもどれくらいの容量が必要か)を教えていただけないでしょうか。

            よろしくお願いいたします。

            (1)電源ユニット:RFS50A 12V 50W

            (2)コモンモードチョーク
            ※さみず音響 7A コモンモードチョークの使用を考えています。

            (3)大型フィルムコンデンサ

            (4)LT3045 10パラ基盤

          • 遅くなりました
            ええとですね、実験的にはフィルターに使う場所の電力…というより電流次第…究極的には『瞬間的な電流の変化の速度』で容量のあるべき物が違うのですがPC関連は『100μF』レベルが好ましいです
            このフィルターコンデンサはフィルター以外にも電力のタンクとしての意味合いもあります(というかそうでなくては説明がつかない)
            そしてタンクとしての力を持つLPS1.2に供給する場合はむしろ0.47μF程度の方が音が良い。
            というわけでjantzenの青い奴をゲルでもはっつけて例の音の良いテープ(シルキーポア)で巻いて制震して下さい
            それがベストです
            その他は明らかにその構成が最強でしょう

          • 回答ありがとうございます。

            Jantzen standard Z capdで100μFがお勧めということですが,日本の代理店の麻布オーディオWeb店とコイズミ無線の両方とも,100μF,82μFが品切れで,在庫ありの中で一番容量が大きいのが68μFでした。

            68μFではなく100μFの在庫が復活するまで待った方が良いくらい差があるでしょうか(用途はONU,ルータ用です)。

            また,「ゲルでもはっつけて例の音の良いテープ(シルキーポア)で巻いて制震」についてですが,4つに切ったゲルチップをフィルムコンデンサーの側面に貼り付けてテープで周りを巻くような感じでしょうか。

            それから,以前お勧めされていたのはマイクロポアテープだったと記憶していますが,フィルムコンデンサーに巻くのはマイクロポアテープではなくシルキーポアテープ(検索したところ,粘着性伸縮ガーゼ包帯とでました)の方が良いのでしょうか。

            何度も質問して申し訳ありません。
            お手数をおかけしますが,よろしくお願いいたします。

          • 多少なりとも差はありますね
            68に近い数値でやったこともありましたが
            あるいは2つ使う、ですかね
            論理的には倍の容量よりインピーダンスが低く良くなる…といいたいところですが反射などもありそう簡単ではありません。
            輸入してもいいのでしょうが…
            いつものゲルGC8を切らずに1個つけてしまいます。
            失礼しました、マイクロポアです。
            茶色いアレです!

          • 回答ありがとうございます。

            68μFと100μFで差がある件,了解いたしました。
            まずはコイズミ無線に在庫復活見込み時期を聞いてみて,不明なら輸入を検討してみます。

            それから,canarino DC power supply 12VがRFS50Aの特注150W版という他の方のレスを目にして驚きました(オリオスペックに問い合わせてみました)。

            canarino DC power supply 12VがRFS50Aの特注150W版なら,電力容量が魅力的なので,フィルター単体で別筐体にし,canarino DC power supply 12Vと組み合わせるというのもありでしょうか。

            その場合,LT3045 10パラで出力できる電流が5Aなので,10パラ基盤を2枚積んで,以下のように,端子2つに5Aづつ割り振るので良いのでしょうか。

            canarino DC power supply 12V

                   ↓

            コモンモードチョーク
            ※さみず音響製7Aファインメットコモンモードチョーク

            →Jantzen standard Z cap 100μF
            ※GC-8を1枚貼り付け,マイクロポアテープで巻く

            →LT3045 10パラ→DC端子1(5A)
            →LT3045 10パラ→DC端子2(5A)

        • 気になって製品発表会でのダイトロン社の説明動画を確認したところ,RFS50Aの特注150W仕様との明言はみあたりませんでしたが,質疑応答(23:24~)で,質問者がLFS150Aを話題に出しながらRFシリーズの発売時期を質問し,RFシリーズが一昨年の7月ころ発売された比較的新しい製品で,オリオスペックの製品はちょっと新し目の製品になっていると回答するやりとりがありました。

          話の流れ的に,あたらしめの製品(RFS50A)ベースかと思いましたが,断言はできない感じでした。

          https://www.youtube.com/watch?v=np5AsbuW3eE

          動画で気になったのは,RFS50Aのノイズ測定値の説明で,コモンモードノイズがリニア電源並だった(15:20~)ことです。
          通常のスイッチング電源と異なり,リニア電源と変わらないコモンモードノイズでも,コモンモードチョークコイルの効果は大きいのでしょうか。

          ダイトロンの電源は,ソフトスイッチング電源という方式で,元からノイズが発生していないため,ノイズ対策は特にしていないという説明もあったため,追加でノイズ対策をしない方が良かったということにならないか気になりました。

          グルマン氏は,RFS50Aと電源フィルター(コモンモードチョーク→フイルムコンデンサ→LT3045 10パラ)を組み合わせて検証されたことはありますでしょうか。

          • オリオスペックの電源の件ですが、確認した所RFS150Aではなかったです。
            動画外のやり取りで直販では50Aしか販売していないタイプの最新版との話だったので勘違いしていました。
            お騒がせしてすみませんでした。

          • 上の質問の趣旨ですが,TambaquiにACラインフィルターを使用して違いがわからなかったとご報告した際に,グルマン氏から,「例え中にスイッチング電源が使われていてもきちんと出来たハイエンドコンポーネントは(DACとか)大体良くなりません、むしろ悪く事も少なくない。」との回答をいただいていたため,コモンモードノイズがリニア電源並のRFS50Aに電源フィルターの使用する場合でも同じことにならないか心配になった次第です。

            ACラインフィルターのケースとは異なり,DC電源なら大きな効果が期待できるという場合には,ご指摘いただきたく思います(部品にこだわった結果,フィルター代がかなりがかかりそうなので,背中を押してほしいです…)。

            追加報告ですが,電源フィルター部品を自分で調達することを条件に,pratsoundさんで電源フィルター付RFS50A電源の製作を引き受けて貰えることになりました。

            確定ではないですが,自分で調達する電源フィルターの部品代を除いて,8万円程度になりそうです。

            なお,電源フィルターの部品代については,以下の仕様で合計89,767円かかる見込みです。

            ・さみず音響 7Aコモンモードチョーク 税込38,280円

            ・Jantzen standard Z cap 100μF 税込12,987円
            ※コイズミ無線に問い合わせたところ,品切れ中で納期1~2ヶ月程度とのことでした。 

            ・音屋とらたぬ DOZEN基盤(LT3045 12パラ)税込38,500円
            ※中華10パラ基盤でも26,326円かかるため,せっかくなので12パラ基盤に変更しました。

          • RFS50A程度なら必ず良くなります
            何故なら単品だからです
            というのもハイエンド機器は総合的に電源の出力の強さまで含めて勘案してあるので大抵インピーダンスを上げることすると良いことないのです。
            おお、pratsoundさんありがとう!
            これは素晴らしい音になりそうです

          • 回答ありがとうございます。
            必ず良くなるという回答をいただいて安心しました。
            思い切って電源フィルター付きで注文しようと思います。

            ところで,pratsoundさんから,フィルムコンデンサーの配線方法について「フィルムコンの使用方法は、チョークの後段で+-にパラってやる、ということですよね?」と確認を受けているのですが,これはコモンモードチョークの後段に+配線とマイナス配線にブリッジする形でフィルムコンデンサーを接続するという意味で,グルマン氏おすすめの電源フィルターもその配線でよろしかったでしょうか。

          • すみません。報告内容について一部訂正します。

            ・音屋とらたぬ DOZEN基盤(LT3045 12パラ)税込38,500円

            と記載しましたが,HP掲載価格の35,000円は税込み価格でした。
            したがって,DOZEN基盤の価格は35,000円になります。
            そうなりますと,10パラ中華基盤(26,326円)との差額は9,000円もありませんので,性能や信頼性を考えると12パラのDOZEN基盤の方がお得だと思いました。

            それから,RFS50Aの12V版のみ品切れで,次回入荷待ちになっておりましたので,あわせてご報告いたします。

            https://direct.daitron.co.jp/shop/c/c501010/

          • あれ、とらたぬさん安いですね!?
            FEDEXとかで早く取り寄せた送料や信頼性を考えるととらたぬさんで良いですねこれは。
            びっくりです。

          • RFS50Aの12V版のみ売り切れと報告しましたが,いつの間にか全部「次回入荷待ち」になっていました。

            問い合わせたところ,次回入荷は10月下旬以降ということでした。

          • 何度もすみません。

            上で質問したフィルムコンの配線方法についても教えていただけないでしょうか。

            pratsoundさんから,フィルムコンデンサーの配線方法について「フィルムコンの使用方法は、チョークの後段で+-にパラってやる、ということですよね?」と確認を受けています。

            これはコモンモードチョークの後段に+配線と-配線にブリッジする形でフィルムコンデンサーを接続するという意味かと思いましたが,おすすめの電源フィルターの配線もそれで正しかったでしょうか。

          • フィルムコンデンサはまさにそのとおりで、+-にパラレルて挿入します
            なお過半数のフィルムコンデンサはなんと+-が『印字方向と逆が正しい』です。まあ音の問題だけで壊れはしませんのでご安心ください。

          • 回答ありがとうございます。

            「過半数のフィルムコンデンサはなんと+-が『印字方向と逆が正しい』」ということですが,JantzenAudio Standard Z-Capも+-の印字方向と逆に配線してもらった方が良いでしょうか。

          • 遅くなりました
            jantzenもそうですね
            ただ究極は安価な容量計測器で測ると安心ですが…(jantzenを信用しきれない)

          • 回答ありがとうございます。
            「フィルムコンデンサの方向」の記事も拝見しました。
            pratsoundさんに相談したところ,容量計でフィルムコンデンサの方向を確認して配線してもらえることになりました。

          • やっとフィルムコンデンサが届いたので,ゲルチップを貼ってマイクロポアテープを巻いて制振したいのですが,制振のためにテープを何周くらい巻くべきでしょうか。

          • ブログの再開お待ちしていました。

            さしあたり,自分の判断でフィルムコン(Jantzen standard Z cap 100μF)にゲルチップ(GC-8)を一つ貼り,その上からマイクロポアテープで5回巻いてpratsoundさんに送りました。

            しかし,あまりにフィルムコンが大きいので,5回巻程度では足りているのか心配になっています。

            あまり巻きすぎると問題があっても困ると思い,5巻程度に抑えたのですが,制振目的なので,多く巻く分には問題なかったのでしょうか。

            全然巻き数が足りない場合は,マイクロポアテープをpratsoundさんに送って追加で巻いてもらうことを考えておりますので,アドバイスいただければ幸いです。

          • ご心配おかけしました
            さて、大型フィルムコン+ゲル+マイクロポアテープですが 、基本的にはその場合ほぼ全面を覆ってます
            少ないとあまりよろしくなかった事と過剰で無ければ…というか過剰でも癖が恐ろしく乗らないテープですし過剰で問題になったことが基本的にはありません
            神がかりのテープです

            これがセロハンなり紙テープなりてテフロンテープだと僅かに使用しただけで癖が明らかですが

          • 回答ありがとうございます。
            巻き数が全然足りないということもなさそうで安心しました。

            アドバイスいただいた通り,ほぼ全面を覆う形でテープを巻いていますので,5回巻のままで製作を進めてもらうことにいたします。

          • フイルムコンデンサ側面の両端と真ん中3箇所を各々5重巻きにしたことを5回巻と表現しておりました。
            フィルムコン全体で5回だけ巻いたわけではありません。
            誤解が生じるような表現でしたので,補足いたします。

  3. 素晴らしい名文。感動的ですらあるのは、このスピーカーも同じ。感服いたしました。

  4. Perlistenのサブウーファーはどのような評価でしょうか?
    やはり性能はArendalに分がありますか?

    • 聴くまでもなくarrendalです
      何故なら…理由が沢山ありますが…一番致命傷は『プッシュプル』なことです。
      プッシュプル動作はアイソバリック方式などで幾つも聴いたことがありますが、基本的にはサブウーファーに使うことは良くないです。
      内圧が敵にあまり回らないので歪みが少ない事と同じ容積なら圧倒的に低音が出ます。そして広がりがある音です。これはメインスピーカーなら良い方式なのですが速度が全てのサブウーファーに関しては良かった試しがなく(linnの古い大型サブで経験しましたが)対向式の超越的速度に比べれば明らかに遅い上にエンクロージャの強度に頼らねばなりません。

      そうなるとYGのような『大型で金属の塊』が正義となりコストは百倍です。頭の良い方法とは言えません。(それなら対向型を幾つも積んだ方が早くて低音も同じくらい出て比較にならないほど安い)
      まあ映画館でもプッシュプル方式は使われておりこれはムービー向け(ないしはスペックしか見ない人向け)ではないでしょうか?

      • ご返答ありがとうございます。
        やはりArendalに分があるんですね。
        参考にします。

  5. グルマン様
    情報密度が高く楽しい記事でいつも勉強させて頂いています。
    どうしても相談したい事あってコメント投稿させて頂きました。

    現在私はモニター用途でFOCAL SHAPE50を使用しており、ローミッドのダイナミクス幅が広くてベースやドラムの中低音のアタックやディケイがわかりやすいことが気に入っているのですが、最近のスピーカーと比べるとツイーターの解像度に劣ると感じて買い替えを検討しています。

    ツイーターの解像度は最近の記事で紹介してくださったparadigm monitor Atom SEやPERLISTENが間違いなさそうですが、それらのスピーカーと制動力に優れた1ET7040やNcoreのアンプを掛け合わせた場合のローミッドのダイナミクスの再現性は、パッシブラジエーターのSHAPEやAmphionと比較してどう評価なされますでしょうか。
    バスレフ型の懸念であるローのリリースの不正確さは、サブウーファーでバスレフの共振帯域を外せばそこまで気にならないのではないかと仮説を立てています。

    流行りのNeumannも聴きましたが俯瞰的な見渡しやすさや全体的な解像度はSHAPEより高いのですが、やはりローのリリースやローミッドの精度だけはSHAPEに及ばずといった印象でした。

    この傾向のスピーカーでアップグレードしようとすると現状はAmphionしか心当たりがないのですが、Amphion以外のパッシブラジエーターのスピーカーやローミッドのダイナミクスに優れたスピーカーに心当たりがありましたら教えて頂けると幸いです。

    • いつも読んでいただきありがとうございます
      focal shapeシリーズは幾度も聴いております
      パッシブラジエーターはやはりバスレフより抵抗がありその分収束は早くなります
      大型スピーカーでバスレフ帯域が低いならまた別の話ですが、小型スピーカーでは魅力的な手法です。
      ただfocalがローが見えやすいのは別の理由があります
      それは『高域の輪郭を敢えて強く派手にしている』事が理由です
      ティンパニとキックドラムの違いとして良く挙げておりますが、叩くものの堅さで低音の素性は聴感では劇的に変わります。低音はかなりの部分高調波、つまりは瞬間的な高音で支配されています。
      ただこの手法は紛い物であり、実は音数や音色の多様性、再現性は減ります。素晴らしい聴感でいらっしゃいます。さすがプロフェッショナルです。

      おっしゃる通りキチンとセッティングや調整されたサブウーファーはshape50がどうというレベルではなく数十倍の価格レンジのスピーカーが比較対象になる低音です。
      しかしこの聴感ならばそこ以上に恐らく『paradigmがわざとつけている』ウルトラハイを上げていることから来る特徴が赦せなさそうです。(shapeよりは全然良いのですが)更にはクロスオーバーの不完全さも気にしそう。なのでfundamental 鈴木氏のチューンを推奨します
      これだけやってこの価格は驚異です、これならもうスピーカー本体の基礎性能的に勝負にならないでしょう。なんとかお金を使わせたくない私が勧めるので余程です。

      もっとも昨今のclassD(かつ電源の大きさが十分な物)の制動力と解像度は凄まじくこの時点で低音の可視と高域の音数はアクティブとは比較にならないと思いますが。

      • 返信ありがとうございます。
focalがローが見えやすい理由、大変勉強になりした。多角的な視点でいつも感嘆します。
        shapeはamphionと比べると少し緩いと感じていて、パッシブラジエーターの構成やスペックが恐らく帯域の伸び重視寄りなのが要因なのかと思っていたのですが、そこが高域関連でカバーされているとは思いませんでした。今度スピーカーの試聴に行く時は帯域を絞って注意して聴いてみようと思います。
        楽器のチューニングやミキシングでも低音と高音の相関は大事なのに見落としていました。
        私はプロフェッショナルではなく元バンドマンの日曜エンジニアなのですが、褒めて頂いて嬉しいです。
        この条件でなお推奨するという事は、昨今のClassDアンプとparadigmの鈴木氏チューンはそんなに凄いのですね。とても魅力的です。昨今のClassDの時点で低音の可視がアクティブと比較にならないというのもとても楽しみです。
        流石にATC程ではないですが、paradigmも素の状態でローの伸びをそんなに欲張っていなそうでその点も魅力的です。
        次はチューン済みparadigmとアンプ、その次にSVS 3000 micro2台を目標にしようと思います。
        パワーアンプはひとまず海外のNcore安いやつ→逢瀬のWF250を目標にしたいのですが、出力は最低どれくらい必要でしょうか。

        余談ですが、記事に触発されてゲルを始めましたが、使い始めて少し調整しただけでDMSDとほぼ肩を並べられて驚きました。使いこなしが難しく自分の無力さを痛感する日々ですが笑
        お値段以上のものを教えてもらってとっても助かっています。ありがとうございます。

  6. どなたかの役に立つかもしれないので、私が確認したPERLISTENスピーカーの購入可能先の情報を。
    どちらも日本にはまだDistributorがいないから特別に売るよという回答と見積をもらえました。
    私自身は新品購入は見送ることにしたので購入までにはいたっていないです。

    SONORIS(韓国): 問い合わせ先
    http://sonoris.co.kr/online/online.asp
    PERLISTEN(直):問い合わせ先
    https://perlistenaudio.com/contact/

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