魔界のf特


気になるでしょ?

2023/8/3時点のf特です。今回の追い込みの一環でf特の見栄えと音の整合性を詰めた感じです。サブウーファーは使ってますがPEQの類いは使ってません。FFTsize8192 window function von hann

再現性が高いので20~100Hzのスイープを使用

70Hz位のは天井と床の間のディップで天井に仕込む物は重さに限界があるのでSATSUGAIしきれてませんが今年中にはアコースティックに始末する予定。

ではこれに纏わる徒然をお話ししましょう

1.デュアルサブウーファー万歳

ピークとディップをかなり相殺出来るので非常に素直です。また部屋の位置による影響もかなり少ないです。サブウーファーは小さくても良いから2台買うべきです。取り敢えず1台で始めて…ではなくいきなり2台。1台で良くするとか逆に難しいと思います。

2. f特がフラットだから良いとは全く限らない

口が酸度で融解するほどお話ししてますが『F特で音を語るのは片眼で物を視るが如し』です。やはり残響…あるいはスピーカーの周波数毎のパワー…(どうも経験的にはこれは測定で出てくる音響パワーともまたちょっと違うというか…表現しがたいですが)などなどの相互作用で成り立ちます。実際『f特はフラットだけど低音過多だったりタイミングが合ってないとかで不自然』なケースは死ぬほど見てきました。

タイミングは大切で、タイムアラインメント調節機能はサブウーファーでは必須です。Bassとかで『弦→コマ→ボディ』みたいな発音の時間軸で見て調節します。結果的に力強く、クリアでハッキリすると良いです。低音が早くてはボョォン、となり遅いとエネルギーのタイミングが解離して弱々しくなります。調整ではキックとかよりBassがわかりやすいですが、その結果の如何はキックで如実です。露骨にクリアでパワフルになります。

3.ルームゲインについて

ルームゲインとは…と説明しようとして日本語で検索したら出てきません!!この国のサブウーファー及びその帯域のリテラシーは本当に壊滅的です。こう言う所が我輩がオーディオメディアを滅ぼしたくなる欲求に繋がります。

さて、簡単に言うと部屋の最大辺の長さによってある周波数以下がぐんぐんと、下に行けば行く程上がっていきます。

https://www.svsound.com/blogs/subwoofer-setup-and-tuning/what-is-subwoofer-room-gain

これには功罪があります。

功は『比較的小さなスピーカーで超低音まである程度低音をアシスト出来る』ことです。無論セッティングやルームチューニングで定在波によるキャンセルが途中にない事が前提です。更に書くまでもないですが限界はあります。無いものは出ないので密閉型じゃないと恩恵は少ない。

罪は『この手の部屋の力で持ち上げた低音は残響が長くて質が悪い』ことです。

例えばスピーカーやサブウーファーをコーナーに置いた時に得られるゲインもそうですが、やられた方はわかるでしょう。 f特しか見ない『オーディオエアプ』(harmanのお前もだぞ?)はサブウーファーを角に置く事を推奨しますが、実際その配置を映画ではなく音楽リスニング用途でやった人は大体『ブーミー』として切り捨てますがそういうことです。むしろ『角にだけは置いてはならない』とさえ思います。映画向けなら別かもしれませんが。

なおデュアルサブウーファーはこのルームゲインも完全ではない物のある程度相殺します。この点でも1台の高いサブは圧倒的に安い2台に到底勝てません。



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