『サブウーファーにFIR PEQは絶対ダメ、ルームオプティマイズも明らかにダメ』と言ってきましたが改めてサブのPEQを追求してみました。もしかすると今ならイケルかも知れない。延べ10時間は頑張りました。
その中であらゆるf特のシェイプをやりました。あるいは測定のみならず聴感でもとにかく徹底的に追い込みました。多くの楽器を単発の加工無しで録った物をそれぞれ全く実際の音に違和感がないようにも追い込みました。なおそれをすると全くフラットではないシェイプになります。残響時間×音圧が聴感でのエネルギーですから。
これでめでたし…ではありません。『表面的な音の質』はリアルなのですがどうも詰まらないというか不自然です。自然の摂理に則ってないのです。音像が平面的。いや、奥行きとかはキッチリあるのですが、平面的な音像を前後左右に配分した様です。音は本来コアがありそこから周囲に拡散します。これが実際の楽器の摂理です。これが良くできたホール/ライブ録音などなら各々が恐ろしく拡散しその相互干渉と録音現場の壁の反響などで非常に複雑な様相を呈するのですが、全く見えなくなりました。
そこで元の設定…no EQで詰めきった状態に戻すと見事に戻りました。悪い方に慣れていたので逆に凄まじい立体感にビックリ!
さて、何が問題なのでしょうか?どうも海外の有識者的にはプリリンギングらしいのです。
https://cravedsp.com/blog/linear-phase-eq-explained
このサイトに詳細がありますが、要約すると
- 低周波数
- Qが大きい
- カットよりブースト
- その音量
これらが増悪因子のようです
これはサブウーファーのみならずいわゆるルームオプティマイゼーションでも起きます。そちらのほうが重症になる印象です。
裏を返すとFIRのチャンデバとかはもっと高い周波数かつカットのみなので被害は少ないわけです。
…っていう記事をステレオサウンド(Hiviでも)とかサンレコとか書かない。ショップもダメ。この国はサブウーファーリテラシーは北センチネル島並みなのである。
“サブウーファーとPEQ” への8件のフィードバック
これは直線位相でイコライジングしたときの問題点ですね。
私は低域のルーム補正はFIRフィルタ・最小位相特性で行っているのでプリリンギングは出ません。
各社の製品がどうなっているのかは知りませんが…
私は直線位相フィルタはクロスオーバー以外ではあまり使いみちがないと思ってます。
私のELACは直線位相ですね。そしてサブウーファーによらず大体『room optimize』と名の付く機能は直線位相のようです。(Linn、GENELECなど)
群遅延とプリリンギングのどちらがサブウーファー帯域でマシなのか?と思っていましたが今日アナログPEQなど注文しまして更に徹底的にやってみようと思います
シミュレーション上は明らかに直線位相で補正したらダメで最小位相のほうが良いです。アナログのPEGは最小位相ですが、正確な補正が難しいです。
先日はLANケーブルの件でお世話になりました。
ネットワークから色々見直してインシュレーターもilungo sonoriteUNに変更して曲をかけると明らかに定位が左に寄っている!
聴力が落ちたのかな?年齢のせい?と思ってしょうがないから、スピーカーの位置を極端に変更してかろうじてバランスをとりました。
そしてこの記事を読んで、LinnのOptiazation使っていたのを思い出しOffにしたところ、溢れるように音楽が。耳は大丈夫そうでした。やられた。思えば車のナビ(サイバーX)もDSPで自分専用のリスニングポジションを作るのが売りですが、明らかにOffの方が気持ちよく聞けます。いまはオススメのResphigi聞いています。良い曲を紹介してくださってありがとうございました。
それは素晴らしいです
Linnのオプティマイズは手を変え品を変え散々聴きましたが害が圧倒的にまさります
そして素晴らしいスピーカーセッティングが出来たようですね、嬉しいです
あのレスピーギは危険な録音ですね
ダイナミックレンジが許されないほど大きい
ご返信ありがとうございます。この曲を聴いてまさに音が溢れていると感じました。キラキラした華やかな音と広大な音場を感じさせてくれるだけでなく、音楽そのものが楽しいです。しばらくシステムのためにもヘビロテします。
最近ではジャズですがAmbrose AkinmusireのOwl Songというアルバムが良かったです。
買ってみます!!