AVAAを考える2


そんなわけで『比較的脳死で可能な究極兵器』ですが、前にもどこかで書きましたが電源やインシュレーターの影響をめちゃくちゃ受けます

電源に関しては綺麗かどうか、より癖がないかどうかです。無論綺麗な電源(ファインメットチョークとか)を与えるほうがいいですが。癖に関してはそれこそコンポーネント並みに鋭敏ですし、実際電源タップの超精密な音質試験などはAVAAでやりました。

これからわかる事は『受け取った音圧を増幅して放つ機構に歪みやノイズが有らば色々禍根が残る』ということです。AVAAはマイク付きパワードスピーカーですから。オーディオ(或いはエンジニア)をやっていれば録った物をそのまま再生することがどれだけの重さ、難しさかお分かりでしょう。

音や再生の真髄は官能的には大きなサイン波ではありません。幾度も書いていますが超微細な立ち上がりの高調波であったりします。測定では決して見えないものです(バイオリン1挺ごとの音の違いを測定で解析して名器が造れるか、という話です)。

深いね、AVAA


で、新型が出ました。

特徴は3つ

1.小さい

classDアンプになったようで、かつ何でだかわかりませんが振動板面積が半分でも同等の効果、とか?前者はまあいいのですが(むしろ凄いかも?)後者は不安です。本当に効果は据え置きなのだろうか?だって振動板面積という物理を覆すのは大変ですよ?胡散臭いぞ新型

2.スマホで操作

かなりどうでも良いです。なぜなら調整項目は『効果の大小』しかないのです。複数台を席に居ながらにして操作は位相やタイムアラインメント、微細な音量調整をするサブウーファーならば超必須項目なのですがAVAAならそんなのどうでも良いです…。

3.軽い

これはデカイ!何故なら壁や天井に取り付けられるようになったのです。何とも素晴らしい…本来は角にポン置きが良いのですが、これで天井の角に設置出来ます。超広大な部屋でなけらば従来不可能だった音響デザインが既成の部屋で(比較的)容易く行える可能性があります。

…というわけで、威力は怪しいのですが可能性を強く感じます。まあ我輩が買わなくて誰が買う、と皆さんも思うでしょうから買いますが。普段『買う』とはあまり言いませんので珍しい事です。『買った』なら良い!

いや、買ってボコボコにくさす可能性があるので安い上に絶対に効果にギャランティがある旧型を『現時点では』オススメしたいわけですね。



“AVAAを考える2” への9件のフィードバック

  1. 新型AVAAの記事楽しみにしております。
    今125Hz~200Hzの盛り上がりがあり、サブウーファーのカットオフを125Hzに持ってきているのですが、なんか違うなあ、、、という感じです。でかい円筒ではピンポイントの周波数しか吸えないとどこかで読んだので、カバーできる周波数が増えた新型に注目しております。

    • 上を投稿してから気づいたのですが、等ラウドネス曲線を見ると上記のように感じるのは当たり前な気もしてきました。測定ではなく聴感上のエネルギー感で判断すべし、とも書かれていたと思いますが、聴感上でフラット、つまりラウドネス曲線を打ち消せていると感じるように調整する、で良いのでしょうか?あるいは、聴感上どのようなカーブになるよう調整すればよいでしょうか。

      • まさに聴感でフラットにすべきです。
        等ラウドネス曲線のような感度もそうですが、やはり『エネルギーの総和』が問題なのです
        時間や複数のポイントでの音圧などを勘案した物が音響パワーと言って実質のエネルギーなのですが、人の耳は物凄くこれに左右されます。
        が、一部のプロフェッショナル以外言及しないんですよね…
        時間に関しては特に高音は部屋の微妙な影響力も大きくもはや測定でなんとかなる世界ではありません。
        これは聴感が圧倒的に有利です
        そして聴感で合わせるには生楽器の、しかもストレートな録音しかありません
        というのも打ち込みでは『正解不正解』『自然の摂理』がないので測れないのです。

        • 難しいですね、、過去記事を読み返しながら色々と試してみたのですが、部屋の都合で一次反射と定在波ケアどちらか2択になってしまい、聴感上一時反射の左右対称を取ったセッティングとなりました。その上で、定在波はAVAAでどうにかならないかと考え、代理店から借りてきたのですが、予想外の挙動をしております。

          ・1台のみ使った場合の挙動
           ①30Hzのワントーンを流しながら歩き回って視聴位置の後方中央で音圧が強いことがわかったので設置してみましたが効果なし 
           ②115Hzワントーンは正面中央壁の低い位置で音圧が高かったのでで設置してみたところ、リスニングポイントでは音圧が逆に上がる
          ・2台使った場合の挙動
           ③ ①②の合わせ技30Hz, 115Hzとも効果なし、115Hzは逆に音圧が上がってしまう
           ④115Hzワントーンは正面の左右両コーナーでも音圧が高かったので設置してみたところ、これまたリスニングポイントでは音圧が逆に上がる
           ⑤30Hzワントーンはリスニングポイント後方両コーナー視聴位置と同じ高さでも音圧が高かったので設置してみたところ、わずかに効果あり

          • なるほどなるほど…
            まず効果判定ですが音圧で判断すると失敗します。f特はあまり変わらず、残響がバッサリ行くので音楽(あるいはキックドラム単品とか)で判断がいいです
            その上で、コーナーが一番打率は高いです。特に30HZに関しては尚更。可能なら対角線が一番効きます。

  2. AVAAの電源に関してはファンイメットチョークorトランスのどちらにされましたか?

  3. 〉残響がバッサリ行くので音楽(あるいはキックドラム単品とか)で判断がいいです

    ありがとうございます。
    効果を誤解していたようです。というか残響が長くても音圧はあがらないんですね。確かにワントーンとスイープだけで音楽はほとんど聴いていませんでした。
    やってみます!

    • 自己レスです。
      NordostのTrack18と22でテストしましたが、結局効果がわからず、返却しました。デモ機、もしかしたら壊れているんじゃなかろうか、、、また中古など手に入る機会があれば再チャレンジしてみます。

      • 何と何と
        効きすぎて微妙になる事は良くありますが変化無しとは…
        効果量のツマミくらいしか調整項目はありませんしね…故障でしょうか…

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