Parasight mastering へ行く


魔界にもいらっしゃったマスタリングエンジニア諸石さんのいらっしゃるスタジオです。『良くする為に闘い続ける求道者』という意味では如何にも魔界的な方なので非常に期待して伺いました

多くの求道系エンジニア、求道系ミュージシャンが集まり非常に有意義な会でした。非常に皆さんが高感度というか意欲に溢れておりました。大体怒りを持ち仕事をしている方が多い。カッコいいね。

日本の音楽業界の若い世代は明るいのではないか、と感ぜられました。

中にはPAの音が気に喰わず方もPAを仕事にしつつ電源ケーブルアーティストになっている方もいらっしゃった。マグネシウムやチタンなどのネジ毎の音や『麻』による音の違いなど珍妙な話で盛り上がる。

我輩も安室奈美恵のライブに招待されて行った時に有楽町国際フォーラムのPAが地獄の様で音が気になり1ミリも没入できなかったとかありました。


このスタジオの音ですが、元々我輩の中で『マスタリングスタジオってこう言う音なんだろうな』と思い込んでいた音そのものでした。

『各帯域が躾けられニュートラルでフラットで太くエネルギーがありつつ位相もバッチリでシック』という感じですかね。ただどうも我輩のイメージは幻想でその後『ヤバイスタジオは多い』と言うことが段々わかってきます。

スピーカーセッティングはバッチリで、PMCの素晴らしさを感ぜられます。またPMCはリジッドなセッティングが良いのですが大質量のコンクリートの上にセッティングされており良いですね。

残響のf特もかなりフラットです。元々の完成されたスタジオを色々魔改造して今があるようですが相当上手い。現時点だと40Hz以下の残響時間が少し長めでそれ以外は上までフラット。それでいて初期反射も見事に躾けられています。一見デッドそうに見える造りですが何故だか全然大丈夫です。

ピークディップがないのでAVAAがクリティカルに効く筈です。1台どうでしょう?

さて、そのケーブルアーティストのケーブル聴き比べや神のADコンバーターなどとても面白い体験をさせていただきました。

今回もインスピレーションが沸きまた少し帰って弄りました。良いところを吸収出来るのでこう言う機会は有難いです。


“Parasight mastering へ行く” への2件のフィードバック

    • これ書いていいのかわからないんですよね…
      かなりニッチなもので少数しか生産されておらず、かつ3年くらい前に製作者が亡くなり調べてもあまり出てこない程なのです

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