レビューは日本初ではないでしょうか?
10MHzクロックに使うフィルターです。…その説明をする前に(ry
10MHzクロックには正弦波を出力するものと矩形波を出力するものがある。普通は正弦波出力なのだ。何故なら元々クロックは正弦波を出してるから。つまり矩形波クロックはわざわざクロックの箱のなかに正弦波→矩形波のコンバーターが仕込まれている。
最終的には受け取って矩形波にするのでどこで矩形波にするか、という事である
先日のルビジウムクロックの回で書いたが正弦波は振幅ノイズに弱く、矩形波はケーブルの反射や長さに弱い。
振幅ノイズとは高い周波数のノイズが乗ることでこんな感じである。
これは実は取りやすいのである。前にも書いたが本質的なオーディオのクロックの性能は近傍位相ノイズとかいうものです。10MHzだとしたら10.1MHzとかの周波数の何かが入っても取ることは不可能。高い周波数ならフィルターを噛ませば良いのだ。
これで正弦波側の問題はクリア出来るのでは?ということなのだが聴いてみなくてはわからない。
それとクロックは正弦波か矩形波かどっち、という問題は論理では全く聴感に結び付かない。何故なら魔界にてクロックが圧倒的に功を奏し、或いは鋭敏に働くのはetherregenという光メディアコンバーターだが、これは中の人の設計思想は矩形波族なのだ。
これこそ語ると銀河の歴史から説明せねばならない…とかなるので簡単に言うとetherregenは『クロック入力のフィルタリングが緩い』んですね。なので今回のフィルターがその設計思想をぶち壊し凄く効く可能性がある。
…ですがアクセサリーの魔人としては多分ダメそう。だってetherregenは実は設計思想とは裏腹に正弦波が聴感的には向いてるから。フィルターを緩くしたことが功を奏した機器だがそれが矩形波有利になるどころか高精度な素晴らしい正弦波の脚を引っ張らなくさせてるように聴いて感じているのだ。そしてそれはどうやら実は正しい可能性が今回の視聴結果で明らかになる。
さて聴感的には昔持っていたエソテリックのルビジウム10MHzクロックがわかりやすい。これは矩形波と正弦波が切り替えられるのだ。で、この音質傾向はまさにMUTECやantelope族vs サイバーシャフト族の違いと同じだ。
音色が濃厚で太く厚みがある矩形波vs広がりがありhigh fidelity路線で精密感のする正弦波である。
元々は実は我輩は矩形波TRIBEであった。だが何だか『精緻に正否を追究した結果』正弦波TRIBEに鞍替えした裏切り者である。ちょっと矩形波TRIBEは味付けが抜けないんですよね…
主役の登場だぁっ!
遥々アメリカからお越しいただいた最強特性のフィルターである
…………うーん、これはフィルターですな。
何というか10MHzクロックかつ入力機器が矩形波TRIBEという特殊な条件にも関わらず、アナログ信号にフィルター入れたような音の変化だ。要は『情報量低下』と『アンビエントの減衰』である。そして何より『自然の音の摂理』が見えなくなってしまった。おお…
ちなみにDDC(何TRIBEかはわからないが)に入れても似たような変化であった。
最も今使っているサイバーシャフトのクロックは極限なのでもっと下位の方ならフィルターの利点が勝つ可能性は否定はできない。
一見ニッチで下らないアクセサリー試験だが、クロックの考え方にかなり大きなヒントとなるものを感じた。