我輩は新世代ゲル道の開祖でありαゲルのタイカ(株)の営業にそろそろ菓子折りの一つでも持ってきてもらっていいくらいにはαゲルを買っている。まあ菓子よりゲルのほうが有り難いけど。
で、今更だがゲルの強みと弱点を書こう。
強みは絶対性能の高さだろう。まずきちんと使えば固有音はない。f0を可聴帯域以下に持っていける上に、反射が無いからだ。金属など高度の高いインシュレーターが世界的に時代遅れになっているのはそこにある。最早機器との接点に於いてハイエンドの流行はとうに軟質素材。更にはf0のコントロールだ。金属スパイクとか10年以上遅れている。(YGと並ぶラックの勇アルテサニアだって接点は反射のない仕組み)
我輩は付帯音と歪みがあまりに気になるので下図のような金属の反射には耐えられないのだ。あまりここら辺が聞き取れるかどうかは個人差は大いにあるので気にならなければお使いでも良いとは思われる。
更にはそもそも振動を全帯域に於いて根こそぎかっさらうので振動に弱い真空管やトランス、特にバッテリー(ここ大事)に対しては非常に強力である。この3つは必須。それこそ足元がゲル属にあらずんば人権が無い程には特攻である。
このようにf0が低いければ低いほど振動を刈り取る力も上がる。これを探るのがゲル道であり、支持点数や面積、高さなどを色々と模索せねばならない。
欠点はこれの裏返しであり、『神(エンジニア)の配慮に逆らう事』である。ここまで振動を取られる事が機器の設計者の想像にない。さらにはf0を数Hz~精々10数Hzに持っていくのでこの超低音が増える結果響きのf特のバランスが変わり、両方とも相まってアンビエント帯域が減って感じられる。
しかし漸くそこを完全以上に乗り越えた。今当方環境でそこが気になる方はまず存在しえないのではないか?と思う。
ではどうしたのか?
方法は二つ。
一つは今回の主題ではないが(近々書きます)QAAの新たな分析を終え、癖が無いままにより強力な使いこなしを得たこと。特に最近本家SONY MUSIC STUDIOで経験した360RAが更なる後押しとなっている。
二つ目は主題である『ゲル道の次の世代』の話である。
ヒントはwilson の高額なインシュレーターである。大体40万円。
まあ結局はこれもゲルだ。ゲルを超えるものはゲルしかない。そしてf0や垂直方向の圧力(変形)などを鑑みて個数の調整が必要なのだが、やはりゲルの論理…というか物理の論理は普遍である。
では何がαゲル単体と違うのか?簡単に言えば『特性の違うゲルによる隙の生じぬ二段構え』である。人斬り抜刀斎のようなインシュレーターだ。
接する部分はやや硬質で振動を殺しきらず、内部はもっとf0が低い材質で此処で主に処理している。
というか此処数ヶ月でそれはやっているのである。ある程度響きを持つ素材やボード、それこそ最近はベースが木質でありつつもその木材自体の固有の癖をほとんど感じさせず極めて伸びやかなアンビエントを強力に感じさせるQAAとの組み合わせで大いに成果を挙げている。
これはwilson以上にその環境、個々の機器にアジャスト出来るわけであるので『どんな音にも持っていける超越神力』である。しかし同時にそれは『無限の沼』とも言える。
“ゲル道の新境地” への4件のフィードバック
近々ゲル道入信果たします!QAAの新作ボードと組み合わせてみようかと思案中です
ところで15.5kgのブックシェルフですと目安は何段何支点程でしょうか?
またグルマン様のicat300w(10kg)には2段3支点で使われてる感じですか?
それは凄いでしょうね
15kg…2段×5…でしょうかね
勿論これは聴いて調整してください
icatの下は3点ですね
只今初ゲルセッティング中なのですが基本的に1段使いってのは御法度でしょうか?
15kg以上に2段使いだとどうにもグニャと潰れ今にも倒れそうで笑
ちなみに1段使いの場合3点支持や4点支持の重さの目安は如何程ですか?
小さく切ったなら一段は大いにアリだと思います
ようは薄くなるなら支持面積が減らないと同じf0になりません。
でも重い機器だと多少高さのマージンがないと設置が難しいので結果的に2段しかやってないんですよね
おすすめは2段のゲルの回りに1段のゲルで固めます
すると恐ろしく劇的に崩れにくくなります