前回の記事を書いた夜から完徹して設定を詰めました。設定と音の相関を徹底して追究することで何のファクターが大切なのか明らかにしたかったからです。
結果的にはほぼベンチマークである最強リッピングの96%まで追い込めました。
目標は自然音の摂理の体現です。このブログ自体が評価軸に好みを反映させてません。自然音の摂理とは『正解不正解』であり、ほとんどのオーディオファイルがこれに言及していません。理由はスピーカーの高調波的な意味合いでの過渡特性や完全に近いスピーカーセッティングが前提にあるからです。しかし言及はせずとも正解を聴けば認知して『良い』と感じて頂けるようで、オススメした事柄はお陰様で好評を頂いております。好みより深層にある『生物の聴覚による本能』に根差す部分だからです。それは『音楽』よりも先に遺伝子に在るものでもあります。
閑話休題、行きましょう!
1.OS
windowsのリッピングアプリでないと直接Roon OSのストレージに叩き込めないのでwindows10最終?リビジョンでやってます。
その上で前回の時点でもある程度機能をカットしてチューニングしましたが、今回はプロセスカットをそれなりに進めました。といってもリッピングやダウンロードなどに使うのでそこまでプロセスは全力でカット出来ないのと、無理に切ると逆に音が悪くなる事も多々あるので今回はレジストリを触るのは最小限に止め、システム管理→サービスから殺せる物だけにしました。さらっとね。
以前プロセス40くらいまで落とした時はむしろギスギスした音になったりしましたね。なので今回は70程度に止めておいてます。
なお古いリビジョンならば更に下げることは容易ですが、何故か新しいリビジョンのほうがプロセスは多いのに音がいいです。難しいですねえ。
で、プロセスカットした結果劇的によくなりました。ピントがビシッとしました。自然音の摂理的にも大きく向上して大変よろしいです。リッピングも音楽再生と変わりませんねぇ。
Roon OSを使ってなければlinuxはかなり可能性がありそうです。リッピングだけならLinuxもそんなに敷居は高くないと思います。Linux次第ですけど。
簡単なプロセスカットに関しては後日またまとめるかもしれませんが環境次第だから物凄く書きにくいのでどうするかは未定
2.リッピングソフト
pioneerの設定ソフト、これ大事です。凄い大切。書いたら中の人泣きそうだけど。
まずpurereadはオフ。というかセキュア関係は全てオフ。pureread4とか何か連面と磨いてきた技術っぽいけど音に悪影響のない機能など無いのだ。
そして常時静穏モード…というかエコモードにしましょう。これで回転は相当に下がるし、これが一番音に影響力があったと思う。
まあこれでPLEXTOR様との落差がゼロとは言えないが当初の高い壁は大きく崩れ去ったといえる。
3.リッピングソフト
RoonOSのストレージに直接送れる(一度リッピングPCに保存しない)という意味合いでは実は二種類しか選択肢がない。かの有名なdBpowerとNCH だ。NCH知ってる?我輩は知らなかった。今回ダウンロード出来る(有料でも)物は全て試すという試みで初めて知った。お試しは無料だが音が違うと嫌だから金を払った。此処までやらないとレビューとは言わない。なお購入しても音変わらなかったけどね、ブヘヘヘ
多機能の極みのdBpower対シンプルなNCHだ。そして我輩は長らくdBpowerを使ってた。が、何とNCHの音が良い。それこそプロセスカットしたような音がする。スッキリとして雑味が無くなり品位が上がる。
何かバックグラウンド的に重い事をやらかしているのではないかと音から推察するが果たして?
4.スペクトル拡散( SSL)
今回の目玉はこれだ!!!
完徹後試みの結果を技術顧問…まあイカデビル(死神博士)ポジの人に話したところ『スペクトル拡散を切ってみたらどうか』と言われた。何それ怖い。
どうもEMCをやっていた技術顧問曰く『EMCに通す為にある機能だがクロック的には悪化する機能。』と言う。なるほど?
調べてみると『クロックを分散させる』という。
こりゃヤバイね。近傍位相ノイズを全力でぶちまけたようなもの。とはいえノイズは均されるのでどちらが良いかは聴いてみないとわからない。
SSLという名前なのですがあなたのマザーのBIOSに多分ある筈です。
では聴いてみよう…結構違うな。
何というかクリアー、スッキリとしているのはSSLアリ。しかし音のコアの更にコア…ヴァイオリンなら弦が弓により擦られ揺れ、その振動がボディに伝わり、それが空気を揺らし無指向性に広がり流れる様…自然音の摂理が見えるのはSSLナシ。まさしくクロックが良くなった音がする。
甲乙つけがたいと思ったので頭をリセットし、聴いてみた。オーディオを忘れ無念無想。あくまで生を聴きにきた感覚で細かい事を聴かず演奏に耳を傾けた。
これは明らかにSSLナシですね。演奏がどうかではなくもう不自然です。無念無想で比べて良くわかりました。このような性質の音は自然界にはありません。
上記計50パターン近くのリッピングデータでチャンピオンデータは無念無想で聴くとベンチマークのリッピングに僅かに及ばずともなかなか良いところまで来ました。
後はそのうちDEXA NEUTRON STAR3あたりでも組み込んで『良くなるかどうか』見てみようと思います。
“リッピング専用PC凄絶チューニング地獄変” への3件のフィードバック
いつも示唆に富んだ記事やコメントをありがとうございます。
これからリッピング用PCを構築するにあたって、外付けしていたPlextorのドライブ転用を考えていました。
SATA接続できない古いドライブなのですが、
https://www.startech.com/en-us/cards-adapters/pex2ide
でPCIe接続ではいかがでしょうか?
確実に音はいいはずです
ただ認識してくれればですが…
PCIE接続は基本的にかなり音が良い事が多いので明らかに良さそうです。認識すれば、ですが…