色々な物にスパイクって付いてますよね?これ何のために付いているのでしょうか?
例えばB&Wのマニュアルに丹念に書いてありますが、此処はB&Wのサブウーファーのマニュアルから行きましょう。Google翻訳で失礼をば。
- スパイク足は、カーペット敷きの床での使用を意図しています。 スパイクはカーペットを貫通し、その下の床に置かれ、カーペットをへこみから保護し、サブウーファーに強固な基盤を提供します。
- デカップリング フィートは、吊り下げられた木製の床で使用することを目的としています。 足のゴム素材は、床とサブウーファーの間のある程度の分離を提供します。
- ゴム足は、スパイク足が表面を損傷する可能性がある、カーペットを敷いていない固い床での使用を意図しています。
これはB&Wのみならず古式ゆかしき御作法だ。つまりスパイク受けで受ける、という概念は本来はない。
事実スパイクは(論理的にも)刺すことで圧倒的に音は改善する。カーペットのみならず木材などにも…だ。なのでフローリングの場合ウッドボードに刺すのは非常にオススメ。無論フローリングに刺しても大変よろしいですが…覚悟の決まった勇者でないと出来ない。
しかしスパイク受けと言うものが誕生する。何故だろう?点接触することで振動が逆流しない、という論理がある。ある意味正しいのだろうが普通の機器やスピーカーで普通にそれをやっても害の方が勝る。
『それってあなたの感想ですよね?』
いやいや、前にも載せたがこれを見ると『スパイク…お前…』ってなるよ。
ハイよ、アチアチの測定値ね。
縦軸の0が基準だが、スパイクはやはり特定の周波数でむしろ振動が増える。つまりスパイク臭くなるのだ。しかし下が柔らかく刺さっておれば振動は跳ね返らず、しかも点接触ではなくなり果汁もとい荷重が分散され集中しないので歪みも無くなる。
受けが金属、カーボン、石英のいずれも癖の周波数が違うだけである。
ではどのようなケースならスパイク構造の意味がプラスになりうるのか?
一つはメカニカルグラウンドの神、goldmund様。しかし高い機器とスピーカーしかやってないので注意。
わかりやすいスピーカーで。
これは安いやつで、高いと箱が増えます。これ一点支持なんですな。スピーカーを貫通する杭で全ての重さを支えてます。ここまでやるならメリットが上回るというかスパイク以外の構造はないでしょう。
なおスピーカースタンド『サイドプレス』はこれのパクり()ですが、非常に良く出来た最高のスタンドの一つです。というかほとんどのケースで最高と思われる。左右対称にするの大変なので玄人向きだけど。
余談ですがアルテサニアラックとgoldmundは骨組みのみでスパイクで終端しとにかく似たような路線ですが、アルテサニアが『上手いなあ』と思うのは機器への振動を軟質素材で一度切ってます。goldmund(の高いやつ)は基板と柱の間をやはり軟質素材で切っている。やはり剛性一辺倒は必ず共振がよろしくないってことですね。何処かで振動は切らないと行けません。