Piega master line source3の次はMartenである。
mingus quintet2と言うらしい。1200万円位。
Martenを初めて聴いたのは都内某所、ここでは特に名を伏せて『老害K』と呼ぶことにするが…ここのCOLTRANE3というモデルである。
かなり前だが最初に聴いたときは衝撃的でなんというかオペラが凄まじい立体感と音触でぶったまげた。強力な音を聴いたときは『どうやって始末してやろうか』と考えるのだが当時は殺し方がさっぱり浮かばなかった。
まあその後殺し殺されを経て今があるが、老害ハウスで聴く限りは『音数が多くまとまりも良く色彩感がありYGのようなSNではないが逆にYGでは到底自然さで敵わぬ音楽的なスピーカー』…のはずだった
だがその後幾度か同社のスピーカーを(もっと上も)聴いたがろくな音ではない
過剰な(かつ耳ざわりな)アンビエント帯域が不自然なスピーカー、というイメージである。『空気感を喰らえ!』みたいな。それがわざとらしい。伸び代は高いが使いこなしが難しい厄介なスピーカーなのか?
システムはMetronomeの比較的新しいSACDトラポ&DACでそこからAUDIAのパワーアンプ
さて、緊張しながら試聴する。奇しくもオペラである。
3秒で本日のこれまでのシステムと音の格の違いを感じる。基礎性能がまるで違う。というか不遜な言い方だがようやく評価可能な最低限の基礎性能。
あとAUDIAの基礎性能も高く、自然であろうこともわかる。TIASなどでの経験と照らし合わせると。
だけどねえ…厳しいわ。
多分シンプルなネットワークとダイヤモンドツイーターがそれまでの…電源などの影響を出しやすいのか?
聴感的にはストロムタンクのノイズの影響を受ける帯域でもある。そういうところは例えばYGより遥かにmartenは繊細に出してくる
あとは今回のシステムがあまりに同じ方向を向きすぎているかも知れない。MetronomeでAUDIAでMartenってどれもアンビエントがドバドバ系、しかもラックがアンダンテラルゴか…
しかしまあ少なくとも今までがマイナー…3Aどころか2Aかどうかも怪しい中でようやくメジャーリーグに踏み入れた。そしてAUDIAのパワーアンプはいいなあ、と勉強になった。まあvoxativでなければ検討に値しただろう。どんな名品でも合わないんですよ、トランジスターは。