リッピング&ダウンロード特化専用PCを造るにあたってリッピングドライブの事に思いを廻らせた。マトモなリッピングドライブは貴重な中古以外はない。MELCOのアレは値段に比して内容も音も微妙だったなあ…今なら何かあるかなあ
今調べたら昔限定販売されていたD10がD10Pという新型になっていた。がちょっと待てよ、と。この内容で66万!!
噴飯物である。
恐れ入った。
今のところMELCO(Buffalo)が『オーディオは適当に造っても利幅がスゲーからたまらん』と思ってやっているのではないか?こいつら馬鹿だからこれでも買うだろう、と。
高いことが問題ではない。内容が酷いのだ。我輩が考えた理想のドライブ!とかなら66万でも良いんです。代替案が無い孤高のドライブならば。
だが現実は
『筐体立派にしてなんか適当なリニア電源入れて内部配線をオーディオ用と名の付く…そうやなあ、102sscとかにすればこいつら買うだろ』『値段おもっくそ上げてショップのマージン大きくして雑誌にもお布施を、と』『売れたぁ!ブヘヘヘ』
こうである。
さて、このドライブの何がダメなのか?
まず一つ目、相変わらずPioneerの汎用Blu-rayドライブですよね?頼むからCD専用ドライブにしてくれ。プレクスターくらいデッドコピーしろ、とまでは云わないが…でも大企業なんだから近いことは出来るだろう。それが出来ないなら高額リッピングドライブという企画を立案するなよ。そも先代D10がプレクスターの音の足元にも及んでないんだよ…。
単発のクロックを使えば良い専用ドライブに対して複数のクロックを使わなければならないこと自体が大きなハンデであり、メカニズムに関しては言うまでもない。
この時点で話しは終わっている。此処から先がどれほど素晴らしいものであったとしても。
例えるなら『彼は良いところが沢山あるのよ!カッコいいし運動神経抜群で料理も上手くて収入も凄くて理解があって優しいの!でも時々殺人衝動が抑えられないだけなのよ!』
こう言うレベルである。
他もみてみ
例えばクロック。NDKのクロック…とはいうが玉石混淆だ。DUCALONとまでは言わないが、立派なOCXOなら多少の殺人衝動は赦しても良い。ニュートロンスターとかでも良いぞ。
NDK、としか書かない時点で大した物ではあるまいよ。
次、電源。トランス容量はまあまあ。だが特記すべき部品や回路、工夫はない。他社のDC電源の内容とおおよその価格帯から考えると大企業盛りして12万円程度が適正か。
次、コンストラクション。
例えばここしばらくESOTERIC(teac)の開発はかなりきちんとした聴感を重視して細かいところを弄くり回して開発している。いいぞぉ
例えば剛性一辺倒かつ重量のある機器の音は癖と付帯音が載り勝ちだ。振動が逃げず響きのf特にも偏りが出る。迫力があり低重心だが重量に頼る音は紛い物だ。結果音場や音数にも支障が出る。
それをトランスポートは底板に切り込みを入れるなど実にオーディオマニアな工夫をしている。teacの新作の安価なトランスポートはさらに先進的な造りをしている。相当開発は頑張ったはずだ。
無論単純に鋼板で低重心化と剛性を高めるのもこと低コスト品なら全く悪い選択肢ではない。
https://yoshidaen.com/HT-02.html
吉田苑の魔改造CDトランスポートである。これは良くできている。電源トランスを増やしてドライブとデジタル基板を分けてある。さらに良いクロックを搭載し、底板に恐ろしく分厚い鋼板で補強している。これがdelaの目指すべき物だったはずだがこれが15万円。やべえな吉田苑。
D10Pってこの15万のトラポより遥かに質が低い。IT時代でも情報の格差という優劣って平均化されないものですな(意味深)
“MELCOがオーディオ屋と言える様になるために” への8件のフィードバック
いやーびっくりしました。此れを今 自宅試聴している所です。
なんと…なんだか申し訳ないです…
「プレク大好き!!」さんや「ゆーろ」さんはご存知ですか?
リッピングに関してはかなりの知識をお持ちですよ
プレク大好き!!さんは記憶にあります、相当な方でしたね
もう名前から良いですね笑
是非ともよろしくしたいです
フランクな方なのでリプを飛ばせば返事も早いですし関東住まいでしたら必要であれば会えると思います
リッピングの有識者は喉から手が出るほど欲しいですね
東京なので会えそうではあります
『貴様があの悪霊グルマンか!PCオーディオ界の低位相歪みが!穢れとJitterごとその存在を滅してやる!破ァ!』とか言われなければいいのですが
何々を買えば済む世界(選別作業も待っていたetc)ではなかったので自分は諦めましたがグルマンさんなら環境構築が出来そうですね
ゆーろさんは現行PioneerのBDドライブの選別で突破口を開いた方なので話を聞くと面白いかもしれません
ドライブの選別!?
俄然興味が沸いてきました
まさに『有識者』かつ『先駆者』です
この邂逅はとてつもない化学反応を起こしそうです