PCオーディオの超越的なサウンドを皆様と共有したい、と強く願っている昨今である
windowsベースでガチるのは大変だが今はRoon OSという誰でも無料で使える兵器があるし、グラボの値段も一時より下がった。PCオーディオに手をかける価値が非常に高い時代である。全盛期、とも言える。自作の趣味性が確かな結果となって猛威を振るうのだ。
他のカテゴリでは困難な超越的な情報量かつ平均的アナログかVRDS位の高密度な再生までは比較的安価にアッサリ到達出来る。要グラボ。出来れば2枚…。
(高い水準のシステムかつ高い聴感ならそこから歪み、ノイズを完全に取り去る勝負が必要となる。普通に工夫せずATXを使うとコモンモードノイズが各パーツをぐるぐると廻るんですな。)
なお神をも殺す!という気概の向きにはスペース等の覚悟は必要。
そんなわけで高次元のPCオーディオを普及させるべくさまざまな記事を書いてきた…が心にモヤモヤするものがある。
『手放しでお勧めできる電源が売ってない』
これを買えば取り敢えずOK!と言うもので販売しているものがないのだ。ICATは素晴らしい電源を造っているのだが売る気がなさそう。
JCATにもあるが大体売り切れ。やはり需要>>供給である。しかし内容に比して割高。
何故良い電源が売ってないのだろう?
最大の問題は『PCオーディオに携わってきた人間でかつ電源を設計出来ておまけに高次元のオーディオをやってきた者が居ない』ことにあるのではないか?
PCオーディオ三位一体説、爆誕
だからTAIKOだのPACHANKOだのに先を越される。我が国のオーディオ業界のファイル再生のハード面のリテラシーが低過ぎるのも問題だが。店も評論家もちょっとヤバい。
欲しいのは『多少大きくて良いのでワンボックスで少なくともCPUと24pin、欲を言えばストレージ位まで高いクオリティで出せる電源』だ。
え、国内にある?
ないんだな。というのも『高いクオリティ』という要求に満たない。測定上DCがキレイ…では困る。瞬間的電源供給能力、各部の結合容量や電源干渉の断絶、木と森を共に視るサウンドクオリティのマネージメント。全てを満たす製品はない。
例えばリニア電源の決定的な弱点は電源供給の遅さだ。それにより鈍り、癖となる。大したCPUではなくともそれ専用で400VAクラスのトランスは欲しい。
またトランスも複数載せたい。単一トランスの5V、12Vレーンから色々分岐とかでは困る物がある。最悪巻線、出来ればトランスから分けないと結合でノイズが回り、また電源供給の干渉が起きる。CPUなどは恐ろしく速い電源供給を要求してくるので相当容量にマージンがないと動作に問題は無くとも音質的に相当脚を引っ張る事になる。HDDだってモーター(12V)はかなり瞬間要求は大きい。音的にモーター用12Vは過剰気味な容量が必要となるのでCPU12Vと兼用は避けたい。
CPU用400VA×1、24pin用複数巻線トランス×1、HDD 用12V &5V 100VA
一番ミニマムでスマートだとこうなる。大したことはないでしょう?無論CPU以外はLT3045を使いましょう。
またそのような過酷な用途なのでトランスの品質が音に直結するだろう。粗製濫造のRコアではよろしくない。また振動面もアイソレーションしたくはある。
…とまあこのような電源を製造販売したいわ、というメーカーあらばご協力するのでどうでがしょう?
“イケテルPCオーディオ用電源を売って欲しい” への9件のフィードバック
とらたぬに相談するのはどうでしょうか?
頼めばどんな仕様の物でも作ってくれますよ。パーツやら何やら細かい部分で何でも小回り効きますし。
>>CPU用400VA×1、24pin用複数巻線トランス×1、HDD 用12V &5V 100VA
かつ電源別筐体で、トランスも希望の物あれば相談してみたりしてはどうでしょうか?多分大丈夫だと思いますよ。
後はグルマン氏の知見と考え等も伝えながらやると、精度も高まって一緒に理想の物を作ってくれると思います。あそこはほぼオーダーメイドで1から作ってくれるので。
とらたぬくらいしかこの仕事浮かばないんですよね
良いトランス、最高のダイオード、最高の電解とフィルムコンデンサ(これは見つかってる)、理想のコンストラクション。
私自体は要らないんですよ、バッテリー漬けなので…しかし商品化して『アレ買えばスマートに行けますよ』と言えるようにしたい
一回作って商品のレシピ出来れば、その仕様でお願いしますって出来そうですね
ただ多人数の方がポンポン買えるかというと、お一人で製作されてるから難しいんですよね…
パーツ集めから製作、納品まで数か月掛かるし、今はパーツの入手も難しかったり他にも依頼があったりすると長い時で一年待ちとかも
何処か人手も合って大きい会社かつ小回りの利く所があれば良いんですが…まぁ自分は思いつかないですね…
1日この事を考えていました
蜜蝋ケーブルですら
納期が長いから何km発注するか…から
『完成品をどうするかなぁ』
『磁力汁も内部の接点に塗るかなあ』
『でもRickまた国外逃亡するんじゃねえかなあ』などとw
いわんや電源はもっとパーツ…特にトランスなどは覚悟決めないと行けなそうです
PC用は24pinの中の電源のセンサーなどが必要でちょっとややこしいんですよね
パッと造れるものではない
とらたぬさんはそこはもう完成されており、技術的にも大変な方なのは存じてますが『この魔物の領域』の意義を理解してくださるかというと…
もう後はオーディオデザインか逢瀬くらいしか浮かばないw
PACHANKOかN&E AUDIO、細かく仕様聞くと結構対応はしてくれそうですよ。
中身は良いが、ケースの足元が結構おざなりなのでそこはどうしたものか。
とらたぬ電源は3桁掛かって良いなら、、で断念してます。
PACHANKOはトランスなど素材は見事なので後は24pinやCPU対応…PACHANKOなら余裕というか製品でやってますからね
ダメ元で交渉してみましょうかね…
とらたぬは確かに高い
莫大な需要に対して供給が圧倒的に少ないですからね
それこそガレージメーカーがもっと挙ってやってもいいと思いますね
記事の内容とは変わりますが、オリオスペックが最近発売した電源は良さそうに思います。グルマンさんはどう思われますか?
ダイアトロンの超低ノイズ電源を使ったやつですね
うーん、悪くはないですが。
残量ノイズ10mvは大した数字ではなく、SEASONICのATXと同じ程度です。極超ノイズ電源のモデルなら世界一のスイッチングと言って差し支えないのですが
ノーマルノイズは此処からさらに取りたくなります、つまり工作の時間不可避です
中に立派なコモン・モードファインメットチョークが可能なら前後に仕込まれていればアリだと思います。
あとこれは極超低ノイズ電源でも同じことですがコモン・モードは前に後ろに垂れ流すのでそこら辺の対策は必要です。
最も極超低ノイズ電源は50VAしかないのが使用用途が限られます。残量ノイズのスペックは物凄く魅力的ですが。
結局スイッチングは小さくて便利なものというイメージとは裏腹にノイズを防ぐためにガチガチに工夫を凝らせば青天井の素晴らしい音になるという代物と思います。
ご返答ありがとうございます!
電源も果てしなく沼ですね。
参考にします!