あらゆるインシュレーターを使ってきたがαゲルは上手く使えばとてつもなく強力だ
基礎性能としてはこれを越えるものは難しい(Wilsonは大変強そうだが重量によってf0をコントロールできない以上全てのコンポーネントに対して理想は無理であろう)
具体的には
歪みが大幅に低減
ハイスピードの極み
ウルトラワイドレンジ
位相定位が極めて明確
付帯音無し
上記の点では比類がない
特に真空管アンプには必殺の一撃となる
(アコリバRMF-1が結構良く出来ていて調整として2ヵ所使用しているのは秘密、重心が低く付帯音も少なくてベネ。水晶嫌いやフローティング嫌いに是非)
だが重大な越えねばならぬ壁も幾つか存在する
1.修行をせねばならない
まず支持する面積と高さでf0が変わる
低いf0が望ましく、つつけばプルンプルン揺れるレベルが良い
支持面積(個数)が多すぎれば腰高で荒くなり足りなければ超低音過多で別の意味で荒い
複数の箇所をゲル化するならそれらの兼ね合いでf0を散らして聴感でバランスを取らねばならない(なお教祖ゲルマンのグルは40箇所近く)
逆にこのゲルの修練から学べるのは「理想のインシュレーターなど調整機構がない限り存在せず市場の全ての既製品はある種の妥協の産物」ともいえる
次の障壁は
アンビエントなどの振動の f特のシェイプをととのえる
いくらf0を散らしても相対的にピラミッドバランスとなりアンビエントが少なくなってしまうという問題がある
ベルデン19364でアンビエント多めにするなどのケーブル路線もあるがやはり振動には振動であろう
木材などで響きを調整するのがベストだ
だが木材を使いこなすことは簡単ではない。まず木材の方向性が大切だ
具体的には丸太の輪切りのように生育の上下方向に設置したい。
さもなくば木材の癖が乗り曇って茫洋としてしまう、振動が逃げづらいからである。
アピトンの合板、集成材が流行ったが鈍重な癖が強く音数も減り情報量を追い求める先端のオーディオには合わない。
また木材の品種だが基本的には硬い物がお勧めだ。軟らかい物はどうも茫洋とした癖が乗る
理想は本紫檀であるが丸太1本90万と高価である、余程の御大尽か有志で分けるしかないが音は凄まじい。ローズウッド属は概して貴重品だ。輪切りの入手は容易ではない
堅すぎても微妙で黒檀の輪切りはまた独特の反射音と響き、色が着く
また堅くても粘りが有りすぎるとまた付帯音が付きやすい、例えば栗とかは意外に良くない
杉輪切り、チークあたりは輪切りも手に入りやすく優等生。特にチークは響きが温かく付帯音も少ない
基本的には木材は統一するより混ぜた方が良い結果になると思う(本紫檀は別格で幾ら使っても馬脚を露さない)
ゲルの話をしていたら木材の話をしていたが、斯様にあらゆる技術と経験がゲルを十全に利用するのに必要なのだ
え、めんどい?
取り敢えず1ヵ所だけなら大きな御利益だけで複雑な調整は入りません
まずは1ヵ所、1ヵ所だけでいいからゲルをお願いいたします!
“αゲルの秘法” への13件のフィードバック
[…] αゲルの秘法 […]
αゲルの購入を考えていますが、理想のサイズ等ありますか…?(厚ければ厚い程良い等)型番がGC-1〜8まであるので、どれが最適な選択かご教授頂けますと幸いです。
ズバリGC-8が一番おすすめです。
なぜならそのまま使い2段、3段と重ねるのも有効ですが割りと頻繁に使うのが1/4カットしたものなのです。
軽量機器にはこれを使い個数で微調整することで細かく理想的な音に追い込むことが出来ます。
はじめまして。
グルマン氏を参考にして,オーディオ機器のインシュレーターとしてαゲル(GC-8)を使用しているのですが,機器にゲルの跡がつくのが気になっています。
水やアルコールでは跡が取れなかったので,メーカーに問い合わせてみましたが,わからないとのことでした。
もしゲルの跡を綺麗に除去する方法を御存知でしたら,教えていただければ幸いです。
また,Twitterの2021年5月6日のツイートで機器の重量に合わせたゲル使用の目安を示されていましたが,ブログでも最新の所見をまとめた記事があると嬉しいです。
深く読んで頂きありがとうございます
盲点…ゲル跡の取り方!
色々試して記事にします
ベンゼンとかで行けるのかな
最悪、メーカーのタイカに訊いてみます
重さの指標は大切ですからね
了解いたしました
改めてやります
回答ありがとうございます。
ゲル跡を綺麗に取る方法がない場合,お高い機器に使うのは躊躇しそうですので,何か上手い方法があればと思います(私は既にTambaquiに使ってしっかり跡がついてしまいました…)。
重さの指標のまとめも含め,記事を楽しみにしています。
それから,私もタイカへ問い合わせて電話で話をしてみたのですが,担当者にはゲルで跡がつくという問題認識自体なく,このような問い合わせは初耳という感じでした。
ですので,グルマン氏からタイカに聞いていただいても,有効な解決方法は得られないかもしれません。
私も以前、ゲル跡消しに手元の溶剤をいくつか試しましたがきれいに消えるものは見つかりませんでした。それでも一番ましだったのはシール剥がしのスプレーでした(どの商品だったかは今確認できず、3M?)。
接着面とゲル面でそれぞれ跡がつくので、別々のアプローチが必要かもしれません。
情報大変ありがたいです
やはりシール剥がし系でしょうね
そもそもゲル跡ってなんなのでしょう…恐ろしい
tanbaquiが!
これは何とかせねばなりませぬ
跡がつかないようにするだけなら紙を挟むなどで対処可能と思いますが、取る方法は大切です
シンナー、ベンゼンとかでも無理ということですね
消ゴムとかあらゆる手段を講じてみます
初めまして。
今更ながらαゲルの話です。 私もゲルを付けたり外したりしている際の粘着剤らしきものの取扱に苦慮しておりました。ゲルの固い面に付いている物はとても強力で一旦ラック棚に付いてしまうと簡単に取れない。
それでこの固い面の方の粘着剤?を取ってしまおうといろいろやってみましたが石油で意外に簡単に取れる事がわかりました。石油を布等に少し浸してゲル粘着面を拭きます。 しばらくしてから指でゲル角からこすっていくとこの粘着剤がはがれていきます。 残った分も先ほどの石油の布で簡単に拭き取れます。
取ってしまうとゲルの固い方の面はつるつるになり扱いがとても楽になりました。 最終的に固定する時は両面テープを使っています。 こういう対処法が良いのかどうかは分からないのですが参考までに書いてみました。
※石油が蒸発してしまうまで臭います😅
石油、ですか!?
よくぞ試しましたね…
あなたも魔界の住人です(笑
思考の死角から突かれました…驚嘆です
灯油…でよろしいのですかね?
灯油です。 これは電気代高騰の賜です😁
この冬のあまりの電気代高騰で我が家では蓄熱ヒーターの使用期間を短くする事となりました。 代替品として石油ファンヒーターを購入し灯油も備蓄しています。
今試しに同じ事をやってみました。 石油を接着面に塗ります。 1分もしないで面を触ってみるとこれで剥がれるんかいなという思いにとらわれます。 しかしその面を爪でこすっていくと切れ目が出来ます。そうなればしめたもの、クルクルと巻き取るような感じで剥がれていきます。
ねちゃねちゃとくっつくような感じでは無く結構綺麗に取れます。
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ところで懸案だったCPUのリチウム電池駆動。 昨日うちちでもやって動作成功いたしました。
実はこの記事が出るのを心待ちにしておりました。 リチウム電池(12V100A)は5月GWに購入し試しに12VのS・ハブで使ったところ一瞬にして焼けました(焦げた匂いがケースからでて動作不能)。 こんな事があったので電池駆動は諦めたのですがリチウム電池は処分が面倒臭い(オークション等)。
なのでグルマン様の記事が出るのを待っていた次第です。 要は必要な12Vに対して13.4Vを使っても大丈夫???という訳です。 ATX電源はテスターで測ってみると当然ながら12Vです。 心配になりますよね😁
当方は自作パソコンは初めてで、そんな輩がPC自作、グラボは2台で電源も1600iの2台体勢。そんな初心者でもグルマン・ワールドを体験出来るよと、恥ずかしながら紹介させていただきました。 なお結果は言わずもがな、素晴らしいです。
Hubでは死にましたか!!
CPUにバッテリー接続する時の恐怖たるや…!
しかしATX電源自体がそれなりに変動する(物もある)らしく、その変動がある程度は許容されている様です
かつ一応CPU電源入力のあとDCDCコンバートがあるし行けるだろう…と
バッテリーでの運用は物凄く安定しております
むしろATXより安定している…
おお、音が良くてなによりです!!!