物凄いスピーカーケーブル予測


ということは例の綿巻きワイヤーを蝋で煮て片側10本とか12本とかで作れば物凄いスピーカーケーブルが出来るのでは?

表皮効果から考えると0.6mmでは0.5mmに比べ100KHzあたりが少し劣るかも知れない。そして双方の断面積は0.2スケ対0.28スケである。そこから類推すると綿巻き0.6ミリではこんな抵抗になる

全体的な抵抗も大変に少なく、高域は一般的なスピーカーインピーダンスの8Ωにほぼ届いており相当な情報量が予想される(根岸邦夫氏の論理をなぞるなら)

JORMA statementは断面積も構造も似通っており、こちらの方が心数は多く、あちらは6心で円筒構造、表面積断面積ともに同等となる。hot coldを離すところも似ている。違いは向こうは撚り線、こちらは単線というところ、更にはシールド等で容量が確実に上がるので低音域は損失が上がり不利が予想される。そしてあちらはPTFE、こちらは綿+蜜蝋。0.5しか誘電率に差はなく、しかし振動や静電気などでは圧倒ている。BespokeのTVCやDuelndのコンデンサの様にむしろこちらがハイエンドの潮流と文脈に沿っている。TAIKOやBespokeのような路線の音がするであろう。

論理では実はハイエンドケーブルで最も測定値が良さそうなケーブルの一つはJORMA statement、kimber select、shunyata researchである。Kimberはノンシールドかつbraid構造で凄い。最上位のKS3038持ってましたが、よかったです。残る二つは似たような構造で多心円筒構造。

JORMAはその絶妙の脚色で楽しく聴かせるが、ニュートラル性と基礎性能はこの考案ケーブルの方が勝つ可能性が高い。

何しろやろうと思っても絶対に販売できない反則と反則的な構造と素材なのだ。見た目はグロい、触っても気持ち悪い、耐久性もかなり怪しい。

そして我輩のスピーカーケーブル回りは込み入っておりなかなか試す気が起きない。1.89m×12×2で45.36mか…末端が48箇所、これは面倒だね。


“物凄いスピーカーケーブル予測” への7件のフィードバック

  1. グルマンさん、こんにちは。
    いつもブログ楽しく拝見させて頂いております。
    例の綿巻きワイヤーを使用して販売されていると思われるLuna Cablesのスピーカーケーブルなどは良い可能性がありますでしょうか?

    • 多分ダメだと思います(いきなりでなんですが)
      というのも今回改めて色々やったなかでやはり錫メッキに限界があります。例えばアンビエント帯域が電源ケーブルで使ってもバッサリなんですが、これがスピーカーケーブルだと尚更でしょう。利益もあるでしょうが、どうも妥協の産物であると思います。まあ表皮効果的にも理屈では物凄く高域に不利ですね

      • ご返信ありがとうございます。
        多分ダメですかぁ~…

        アンビエントは刈り取られているものの以前のブログで音は素晴らしく、自然さは申し分ないとの評価でしたので期待していたのですが。
        kimber selectあたりを検討してみます。

  2. グルマンさん、いつもお世話になります。
    蜜蝋スピーカーケーブル作成してみました。すごい情報量の増加と歪みの少なさに驚きました。
    蜜蝋電源ケーブルも作成してみましたが、こちらにも驚きました。
    貴重な情報をありがとうございました。

    蜜蝋スピーカーケーブルがとてもよかったので、蜜蝋フォノケーブルも作ってみようかと思っておりますが、スピーカーケーブルと同じ0.6mm線材を使うとしたら、線材の使用本数は半分の6本などが良いのでしょうか? なにか法則等あるものでしょうか?

    • 御愛読ありがとうございます
      凄まじい音でしょう?
      ただあの『無味無臭』かつ『超情報量』はオーディオオーディオした方にはウケない可能性が高く素晴らしい感性です

      さて、フォノですがMCかMMかで変わりそうですね
      というのもインコネでも部位…電流、電圧の大小で最適解がまるで変わります
      とは言え幾らなんでもMMですらいわゆるインコネより電力は小さそう
      となると…私がプリ→パワーで使ってるウクライナの古い極細エナメル線が最適解の可能性が高いです。
      恐らく最も音に滲みがなく、位相も遥かに明確でかつ癖もなく、情報量も高く自然でここは如何なる何百万のケーブル…例えHFCでも勝てません。
      これがプリの前(比較的大電力)だとこのケーブルはまるでダメでロクな音になりません。
      ちょっとクライアントのフォノケーブルで試してみます。

  3. 返信ありがとうございます。
    電力・電圧で最適解が違うんですね。
    確かにMCのフォノケーブルでweの黒エナメル極細単線を素晴らしいと評価されている方もおられるので、私も手持ちの極細単線を試してみます。黒エナメルは癖の塊との記載がありましたので、それがどうか気になりますが、、。

    ちなみに円空オーディオさんのspace time distanceも使ってみました。こちらもとても良いと思いました。

    かないまるさんタップも作りました。やはりとても良いです。
    もはや信者のようになってますが、音はかなりレベルアップしたと思います。ハズレがないです。ありがとうございます。

    • 太さは0.1から0.2mmが良いでしょう
      0.2mmでもトゥーマッチの可能性が高いです
      もちろん使い方次第で黒エナメルも輝くこともあるでしょう
      しかしそれこそ並列直列に継ぎ接ぎする時の素材向けな気がします。

      おお、space time distanceを買われましたか!
      かないまるタップといいここら辺を御評価するならあまりオーディオオーディオした音より生のニュートラル路線を好まれそうですね

      御評価

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