多導体ヴィンテージワイヤー電源ケーブルです。敢えてhotとcoldで線は変えてあります。微妙に太さも違います。併せて20導体程でしょうか。
共に1920から1930年代のワイヤーで、 double cotton solid core copper wireです。
端末処理が物凄く面倒。
何故hotとcoldでワイヤーを変えたか?癖がさらに均一化される事を狙いました。しかも我輩が凄いのは『cold側に使ってるワイヤーのみで作った同構造の電源ケーブル』も用意してあります。果たして互い違いにした事は正義なのか?
使用箇所はRGPC400pro、比較は19364とこの2本の三つ巴です。導体が全て同じ方をA、互い違いの方をBと以下呼称。
19364とAは以前感想をどこぞに書いた気がするが、改めて簡単にお書きすると『クラシックはアンビエントが明確に多く』『しかし予想外なことにドラムは鈍るどころか遥かにアタックが早く』『より滲みが少ない』という結果であった。
1ヵ所だからなのか?複数箇所使ってもこの多導体綿単線は強いのか?これからはっきりする。
ではAとBの比較である。ドキドキ。
スッゲエ。Bの圧勝である。更に自然。Aは癖のない中にも僅かな癖があったことがわかる。そして明らかに深みが違う。
ここでさらに1ヵ所19364を変えてみる。AとB同時使いだ。
…これは19364に戻れない。自然さと品位が違う。完全の相似形はそのままに確実に垂直跳びしている。
さて、この手法が素晴らしい事はわかった。だがワイヤーが貴重過ぎていかんともし難い。ここは発注した構造は全く同じneo vintage wireが同格であることを祈ろう。