アクセサリー史の『臨界点』


前回の記事でパルシャットに七転八倒していた我輩の姿を楽しんでいただけたかと思う

そのDACのIC等に貼る作業の中で面白い事があった。パルシャットを剥がしても音が全く活きていない。そらぞらしく、いかにもオーディオの音だ。すわ壊したか!?許すまじ旭化成!

…いや、冤罪であった。例のQuantum acoustic audioのシート。Twitterを見る限り大分売れているらしい。アレをDAC内に戻して無かったのだ。戻した途端に圧倒的なエナジーと立体感、吹き上がる空気感と屹立する弦が強烈な実在感を伴い部屋に居る!これからWBC観るから帰って?

無論音像が前にせりだしてくるなど下劣な事はなく、むしろ更に奥行きと前後のレイヤーは明快である。

この変化は途方もないコストを機器に使用しても得ることは難しいだろう。大袈裟でもなく魔界で聴けばおおっ!と思われるだろう。


最近強力な面々…QAA、active tron+が凄い。

また皆様に聴いて頂くためウクライナからリールごと輸入中の奇跡の極細ヴィンテージワイヤーがまたとてつもない。

加えて小技だが『かつてのAIM UA3』や読者に推薦されたやわらかLANも良かった。あと凄いのは『壺』…ボソッ

かつてはアクセサリーなどアクセサリーの枠を超えなかった。何か変質させて『良く聴かせようとする』だけで本質的な物を良くする物は極めて稀だった。しかし今『オーディオ機器だけではどうやっても乗り越えられない壁』『音響という不治の呪い』『振動という劇薬かつ猛毒』『電力供給の不壊の足枷』がなんとかなってしまいそうなのだ。

おまけにどれも物量は少なく『全くの新概念』で莫大な効果を出している。そして奇跡的に安価だ!

イノベーション、というものなのか?

最も『新概念』は受け入れがたいのが道理。しかしオーディオの神は無駄な哲学や衒学、あるいは因習と固執を棄て音を純粋に求めて行く気概と気骨ある者にしか微笑まぬものです。

オーディオという避けられぬ黄昏の先に新たな暁を感じる。今猛烈にオーディオが楽しい!

驚く事を英語の言い回しで『slack jawed』(顎が驚きで落ちる)といいますが一緒に何度も顎を落として行きましょう!



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