今更アクセサリーレビューのスタンス


多くのレビュー、オススメを書かせて頂いており、また多くの方にお読みいただいております。ここで一応我輩のレビューのスタンスを書いても良いかな、と思いまして、ええ…

1.値段は度外視している

『値段の割りに良い』とかエクスキューズは基本的にしません。どんな高額製品でも低額製品でも同じ土俵で論じてます。高くても安くても音が10ポイントならば『10ポイント』と言うだけです。そして良いものを出しているメーカーでも駄作は駄作と切って捨てます(切るからには好みを排して慎重に慎重を重ねて、切ります)

こやつと違って贔屓はしません

グリフィンドールに60ポイント!

逆に『オーディオ製品に無用な哲学、衒学を求める事は特に嫌い』なので値段や外観に1ミリも重きを置きません。況んや高価なので良く感じる事は絶対にありません。値段でヒエラルキーを無意識に設けるようなレビューが多すぎる。

加えて魔族なので所有欲という概念がありません。所有欲で音の評価がかさ増しはされません。

2.何を評価してるか

立体感

その上でこの一週間で特に認知し重要視しているのは『立体感』です

最近当ブログでいう立体感とは『輪郭はまるでないが回り込める程に立体的で、しかしアンビエントは繋がりを持ち不可分でいて、部屋の隅まで行き渡る(スタジオ録音でなければ)』事を理想としています

もちろんスピーカーセッティングが良いことが前提ですが、ケーブルやアクセサリーの質でこの立体感の限界は恐ろしく変わるものだなあ、と痛感しました。最近発見した極細真エナメルヴィンテージケーブル(ウクライナから輸入中)やかつてAIM UA3だったもの、そして上手く使ったQAAのお陰でオーディオの立体感の限界が此処まで行くのか…とここ最近毎日驚いてます。もう驚き疲れてきたよパトラッシュ

似て非なるもの

そしてわかった事は『ケーブルの振動の悪影響』や『部屋の極微の音響の悪影響』がまだ誰も理解していないレベルで恐ろしく立体感の脚を引っ張っているということです。

まだまだオーディオは無限の可能性があります。そしてマクロの世界よりミクロの世界に遥かに多くの伸び代や真理があり、機器の進化の伸び代より遥かに大きいようです。毎日驚きすぎて変な真理に達してしまいました。これは良くない。

でもスピーカーセッティングのミリ以下の世界こそ現時点では解析不能のミクロの話ですからね。つまり我輩はまだ正常なのである。セーフ。


ニュートラル性

言わずもがな。USBケーブルの立体感の確認でこの3日間クラシックをやたら聴いている気がしますが、本来聴く音楽に偏りはありません。打ち込みからアニソンまで(最低限の録音は担保して欲しいが)何でも聴きます。何でも聴かないと音も偏るからです。そもそも偏った音を嗜好する者のレビューほど無意味なものはありませんので我輩は是が非でもニュートラルでないと行けません。評論家もそうでしょう。


なぜニュートラルの必要性があるのか?

『音が偏ってても好きな音楽は楽しく聴けるからいいじゃん』という姿勢は一見それもまた一つの有り様ですが、結局音楽の楽しみが制限されていてもったいない!と今なら思います。

偏り(問題)のあるシステムにより変容を受けるとその『ターゲットに合わせた音源』ですらも実は大して楽しくないものです、これは意固地にならず様々な経験を積めば厭でもわかります。

私も認知の成長は日進月歩であり、一週間前の自分は今の自分から観れば未熟です。況んや半年前など思い返すに『おぞましき無様』ですな。そして今に比べれば以前はオーディオを通して得られる音楽の感動の享受は非常に限定的だったとも言えます。

何事もそうかも知れませんが音楽は本当に知れば知る程面白いし、オーディオの音が理に適えば適うほどどんどん興味もなかった音源に感動を見出だし汲めども尽きぬ宝物の山と化します。まあ我輩が余程音が現実に近くないと感動出来ない異常者という説も有力ですが

しかし機器を何かに置き、導体で繋ぎ、電源を供給し、部屋という諸条件の山で、空気を媒介して耳に届ける。これらから逃げる事は出来ません。そしてアクセサリーはその諸問題を大きく低減させます。

時折『録音の不完全性』とか偉そうな事をのたまっておりましたがとんでもない!音源に刻まれた物は思っていたより遥かに凄いものです。(なお掘れども何もないカスのような音源は幾らでもあるが)

最もアクセサリーと共に生きてきたはずの我輩でさえも実はアクセサリーについてまだまだ知らなかったと言えます。

金銭の多寡より『やってやるぞ』という気概の方が遥かに音を良くします。いや、本当に。

まずはゼロ円のスピーカーセッティングから行きましょう!そして次は…一緒にUSBケーブルを煮たり捌いたりしようぜ、ブヘヘヘ(異常者)



“今更アクセサリーレビューのスタンス” への1件のコメント

  1. いつも興味深い記事ありがとうございます。
    ところでグルマンさんがよくおっしゃってる
    「歪み」とは
    1.いわゆるTHD+Nかそれに近い物
    2.数値では表せない別物
    のどちらでしょうか?

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