unibrainとAIM UA3…
沢山USBケーブルを持っているのにこの2本をためつすがめつ聴き比べ尽くした対照的かつ示唆に富むからだ。
共に相当ニュートラルだ
海外ではクールなケーブルは時代遅れで温度感がありつつニュートラル(に感じる)路線のケーブルが流行りだ。コンデンサなどもその傾向にある。しかしそれだけなら良いのだが、人間は満足しない。
『ケーブルは音が凄くなるものだ』『劇的に良くする為に大枚を払う』という邪念がある。であればこそ『うおお!凄い!!』と思わせないと売れないのだ。
例えばsablon EVO USBはかなり典型的だった。温かく実在感にあふれ、大変高SNに感じ、またアタックが大変鋭く金属感が見事に出る。そして低音は恐ろしく強靭だ。温かくて鋭いケーブルは確かに過去稀である。これを聴いて『うおおおお!!』と大喜びする外人の顔が浮かぶ。だが残念ながらこのケーブルはその線材の硬度による振動モードで高調波を演出しているだけで、結果的には微小信号は実は消えており奥行き等の情報が消えている。
その点UA3は癖なし、奥行きあり、無論強調する事など1ミリもない。だがunibrainと比べて音色やバランスではなく、多くのオーディオファイルが聴いてなさそうな所が気になる。
さて、unibrainとの死合である。
時代やジャンルを越えて色々と比べ尽くしたが、特に古いオーケストラが最もわかりやすい。特に管がわかりやすい。
管楽器と言うのは色々あるが、息をフゥと吹いてプーと出る…ような単純な代物ではない。
音を出すというだけで大変で、かつ熟練のテクニックがある。更にはこれはどんな楽器もそうだが『発音機構の自然の摂理』がある。物理的にどのように振動が伝わりどんな種類の音が内包されているか、だ。
後者はさておき前者が聞き取れぬようでは演奏家は浮かばれないだろう(が故にスピーカーセッティングは大切)
それがunibrainは良く見える。さらにはアンビエントが壁に反響する様まで見える。SNでいうとNも多いがSが強い。というか削れていないと言うべきか?
AIM UA3は極めてNが低い。そしてそのお陰で歪みも少なく聴きやすい。銀の音は全く感じない。だが上述の音…発音機構や反響の有り様などは聴こえない。Nと共にSも削れている。シールド?被服?なんだろうね?
削らないように、癖を載せぬ様に、そして自然の摂理として正しい形を保つケーブルは稀である。大抵は『何かを良くしたい』という邪念がその形を歪める。そしてその上で『それらの相似形として良くするケーブル』は至難です。
しかし現時点での我輩の超越的なアクセサリー経験からすると『重さ』の問題も大きい気がする。重さと容量。
では狂気の実験をしてみよう。
“自然の摂理のUSBケーブルを求めて” への2件のフィードバック
何となく判って来たんですが、自分のシステムは不足してる部分を色んな箇所で強調・補足して、レベル維持してるような気がします。USBケーブルは銀線で自作したものが合ってるので、同じ材料で作ってもらいました。ちなみにオーグラインはダメでした。
私も今のUSBは銀線です(AIMの超簡単な魔改造)
見た目は極めてヤバイですが
これが今のところ全面的に最強なんですよね
なので素材も使い用で簡単に優劣はつけられません
…がオーグラインはなかなか難しいですね