800Dを導入したわけですが、理由は消極的で”オーディオフィジックMedeaのMANGERが6回修理しても治らずショップが交換を提案してきた“からです
低音は迫力は凄いしダイヤモンドツイーターの強みはあるのですが段々と違和感を覚えて来ました
どうもタイムアラインメントが合わない音がする
ツイーターの音が明らかに先に到達する…聴取位置も相当色々試し、スピーカーの前でスクワットを沢山しましたがどの高さでも微妙
なのでB&W本社の設計の人間にめちゃめちゃ問い合わせてみました&設計資料を入手
結果的には
タイムアラインメントは合わない
が正解でした…
・ユニットがある以上純粋な1次のフィルターは不可能
・てかそもそも1次って90度ずれた2つのユニットからの音を合成して「合成波は位相ずれが無い」としているから理論上でも軸からずれると特性が暴れるから厭。
・なので我々は以前より最小限の部品で理想的な2次のリンクウィッツライリーの特性に近いフィルターを実現して採用して来た。
・この方式では同じ位相の音が合成されるので視聴位置によるばらつきが少ないが、ツイーターを逆相で繋ぐ必要があった。
・それもなんか音のフォーカスが甘くなる感じがして厭だったから最近の製品では避けて来たんだよね。
・そこで今回我々はツイーターを半波長分前にずらして同相で繋いでみた。
・『本当の意味でのタイムアラインメントを犠牲にして』クロスオーバーの機構をシンプルにするという試みはとても良い結果をもたらした。
とのこと
ツイーターの高音を先に到達させてフォーカスを強調しているわけですね
signature800が家族にも好評であった理由がわかったのでした
この後タイムアラインメント&位相狂となりどんどん同軸→フルレンジと原理主義になっていきます
とは言えケース次第で素晴らしい音に聴こえるのも事実、そして半波長前に出たツイーターの御利益で可視化しやすくある種モニターとして使いやすいのも事実
D2になってウーハーも軽くなりまとまりが良く音楽的になり、また今のコンテニュームでニュートラルに、D4で明らかに次の次元になっており進化を感じます
今の持てる全力を尽くせばB&Wで良い結果が出るでしょう
でもvoxativでパワーアンプの輪廻から脱却したから低能率スピーカーには今更戻りにくい