中編の時点までで『なんだこりゃあ』『フォース感ぜられない』という声も聴こえますが、取りあえず後編を書いてからまたご意見を聴き考えます。
さて現時点では左右のフォースが整い、かつフォースに空白が出来ず変に流れることもなく…という所まで来たと前提で話を進めます
もはや正解の位置まで1ミリ未満の所まで来ている筈です。既に1ミリの男です、おめでとうございます。そして此処からコンマミリの世界へようこそ!
此処からは真の『ピント』の世界です。それは一体!?
定位とは平面でも点でもありません。立体は立体で奥行きを伴う球ではある…のですがそれてでも足りません。言うなればフォースの拡散を伴う多層構造です。
中に確りとしたコアがあり、その周りを輪郭の茫洋とした層で覆い、さらにアンビエントがそこから拡散されていきます。
そしてほんの少し…正解から極わずかにずれた所はうるさい音がします。そこからドンズバの所へ行くと艶が出て『腑に落ちます』。
トントンと殴打を繰り返してあわせて行きます。
何だかわからない?
でも我輩は『きっと多くの人が出来るようになる』と信じています。我輩は勘所や正解不正解の判断は教わりましたが99%は『盗んで覚えました』。合わせ方など見ても盗めません。正解を聴いていて『雷が落ちたかのように悟り』『いきなり出来るようになっている』代物です。
というか実はセッティング風景を初めて見たのは比較的最近なんですよね、セッティングを理解した後という。
そして盗み先の『偏屈老人K』は『教えても無駄、ほとんど誰も出来るようになりはしない』シワシワ などと老いた達人のステレオタイプのような感じで諦観しています。
『聴くのでは無く感じる。それが出来ない。過去誰一人出来ていない。そもそも正解を聴かせないと不可能ではないか』シワシワ
確かに。
なおセッティング風景を初めて見て驚いたのは『叩きもしない』!!!普通蹴るじゃないですか?ズッ、ズッ、と動かしてリスポジで確認して終わり。そしてそれで完成してるんですよ…物の十秒とかでは?これはジェダイマスター。
しかし特段才能のない我輩が(時間をかければ)95%までは出来るのですから。観の目つよく、見の目よはく、遠きところを近く見、近きところを遠く見る事、兵法の専なり…つまりはフォースを感じる事が出来れば沢山の方々が出来るようにきっとなるはずです。
“スピーカーセッティング 微調整後編” への7件のフィードバック
いつも記事の更新ありがとうございます。
こちらで案内されているセッティングが決まったシステムを参考のために聞きたいと思ったとき、現状だと広く誰でも体験できる場所ってどこかにあるのでしょうか。
今までの記事を見て感じるのは、きちんとした部屋とセッティングの組み合わせが大前提で、なおかつ体験しないとできるようにならないということは、誰も体験できないなら広まっていく可能性は非常に少ないと思いました。
本当に広めるならたくさんの人が体験できるようにならないといけないと思います。しかも一回だけでなくて通えるような場所が望ましいです。体験って本当に身につくには時間がかかるので少しの時間聞くだけだと多分できるようにならないです。
現状体験のために個人宅訪問や交流が前提となると、万人に勧めるのはなかなか難しいと思いました。当然ですが対応される方の精神的物理的キャパ、ご家庭の事情など、いろいろな要因があるだろうと予想されるからです。みなさん価値観あうとは限りませんし。
本当はこういうことはショップなどが開かれた場所として提供し、気軽に誰でもハイレベルな体験ができる場所として提供してほしいと思うところです。
セッティングも従来の限界を超えた価値観が広まれば、今までとは違う新しい市場創造につながるかもしれないです。多くの人が今まで気づいていない重要性に気づいたとき、新しい需要も出てくるはずです。(景気がいい時代なら誰かがやっていたはず…)
もしオーディオがすでに(この事例に限らず)新しい試みやチャレンジが全くない市場だとすると、ほんとうの意味で先はないのかもしれません。
大変もっともな提言ありがとうございます
これなんですよね…
1.各ショップに叩き込む
2.関係者向き地獄のセッティング道場を造る
3.卒業したライセンス付き各ショップがセッティング教室開催
4.時折ショップで抜き打ちKANATA(魔界以外では見られない忖度無しスーパーハードモード)
位しか思い付かないですね
そうですね。ほぼ同意いたしますがそのご意見をもう少し現実的なアプローチに変換すると次のような形になりそうです。
1.大前提としてハイエンド系ショップの既存顧客に「定評があるセッティング」という実績を作っておく
2.その方法論に何らかの命名をしてショップにプレゼンし取り入れてもらうように交渉
3.ショップで監修したセッティングを行う
4.提携したショップには顧客向けセッティングサービスやルームチューン込みのシステムセットの提案をしてもらう
要するにブランド化と利益の提供です。ショップにとって実利やメリットのあるアプローチでないとまず採用されないと思いますので、この方法を取ることでショップに利益があると確信させることが重要かなと思いました。
なのでまずは1.ができれば多少は交渉の余地も出てくるかなというところです。
こんにちは。いつも有益な情報を公開していただきありがとうございます。故かないまる氏やyohine氏のブログに並ぶ世界三大オーディオバイブルとして、毎日むさぼり読んでおります。
実際、当方のスピーカーセッティングで、最近、(拙宅は左ですが)音が流れる感じがあったので、KANATA氏tipsに従い左SPの前部を内側へ一回蹴ったところ、ピントがぴったり合い、オーケストラの楽器配置が前後左右綺麗に展開しました。貴重な情報ありがとうございます。
一ユーザーとして、個人的には、スピーカーセッティングやルームチューニングで、トライアンドエラーを極力繰り返さなくて済むように「こういうときはこうする」(例えばオケ付き歌曲で歌手の声が上に飛ぶときどうしたらいいか、とか)ようなユーザー視点のtipsを集めたサイトをここで続けていただければとても助かります。どうしてもメーカーやショップの情報は「売りたい商品ありき」のものになってしまうのではないかと危惧します。
過分な評価恐縮です
またいつも読んでいただきありがとうございます
セッティング微調整編はどうしても曖昧で感覚的な書き方しか出来ませんので果たしてどれ程伝わるか、意味があるのか非常に心もとありませんでしたので大変嬉しく思います
店も雑誌も近視的に利益に繋がる事に走り勝ちで、最近特に情報が薄くなっております。そして利益に繋がる立場は信用性にかける事も問題です。
ご返信いただきありがとうございます。
元々のyohine氏の提言について、多少現実を考えた理想を言うならば、例えばTIASのような業界挙げての宣伝の場で、グルマン氏もしくは同等のSPセッティングやルームチューニング技術を持つ方の指導の元、自宅での再現性を重視して、オーディオマニアが現実に持てる程度の広さの部屋で、セッティングやチューニングを実演して伝授できるような道場セッションを持つだけでも、迷えるマニアには福音ではないでしょうか。本当は評論家の仕事でしょうが、多少の知識や興味があっても、特定メーカーに忖度せずにこれをやれそうな人は日本にはいなさそうに思うので。出展メーカーや代理店も自室プレゼンでのセッティングやチューニングに応用できるだろうしwin-winにならないかな。
かくいう私も、実は数年前TIASに行ったとき、ほとんどの部屋の糞音響に辟易していた中、ある部屋で自分のシステムより安価なセットで聞いた広大な音場が忘れられず、同等以上の再生を目標にしてきたのですよ。
物凄く良くわかります
TIASにあまり食指が動かない最大の理由は『セッティングが酷すぎて聴くに耐えない』からなんです。値段とは全く関係ない。しかしたまに安いスピーカーで『ぎょっ』とする音が出ておりセッティングの大切さがわかります
それこそ『イベントスペース』で、機材は宣伝を兼ねても良いのでどこかのメーカーや代理店に持ってきてもらいセッティング講座…特に『ずらしたらどうなるか』を体感して頂けたらと思います。また『合わせる技術』を得られればメーカー(代理店)としてもショーで大変有利になるでしょう。
バミッたところで無意味なんですよ、聴いてますか代理店の人?