さて、前回は取りあえずはスピーカーの片方が『良いところ』、つまりは『ピアノが大音小音の差が大きくクリアーに広がる』配置をしていただきました。
今回は反対側のスピーカーを弄ります。此処からフォースのバランスとかの話になります。是非ともフォースのバランスをもたらすものになってください
前はモノーラル録音の女性ボーカルを使う推奨をしていました。
慣れればボーカルものならなんだってかまいせん。最後に合わせた時なんてヨルシカとかでした。
あとエラ&ルイなんて特にそうなんですがリマスターしまくりで音もそれぞれであまりに違う。位相レベルでなにかおかしくなってるケースが多く、とはいえオリジナルの音源を探すのも大変。前は猛烈にリコメンドしてましたがなかなか大手を振って勧めるのも難しくなってきました。
ではボーカルを流します。目を瞑ります。というか音響心理学でも『目を開けてはいけない』のですがね。で、その上で『ボーカルを聴きません。』更にいうと『聴覚の焦点を合わせず薄ぼんやりと全体を感じます』。
前にも書きましたが『観の目つよく、見の目よはく、遠きところを近く見、近きところを遠く見る事、兵法の専なり』です
そのぼんやりと音が感ぜられる中に、左右でエネルギー…音圧というよりフォース…の強さが違って感ぜられるでしょう。
前回のタームで調整したのが『左側』とするなら、今回仮に右側のフォースが強いなら右側を後ろに打突します。無論行きすぎれば左が強くなるでしょう。
そして左右でフォースが変わらない処まで持っていきます。簡単でしょ?
今のは前後位置の微調整ですが、さらには『振り角』が微妙に左右であってない時があります。では右側が微妙に外を向いていたとしましょう。今回これについてセッティングの到達点、ジェダイマスターKANATA氏にお話を聴きました。
右に音が流れる感じになる
右の空間が開き気味になる
音像のピント的に左が強い感覚が出る
とのことです。
要は『フォースの強弱』だけではなく『流れも観ないといけない』わけですね。流れはかなり大切で、これを認知出来るとショップやショーなどでの聞き方もまるで変わります。特にルームチューニング材や空間に作用するアクセサリーの試聴、調整も流れを物凄く聴いてます。逆にメーカーや代理店、ショップはこのくらいの壁は突破していただかないといけない。
此処からは更に最後の詰めの作業です。
セッティングも佳境に入って参りました。