まだミリの話ではなく『音響の論理』がまだ通用しますな。低音篇、特にまとめtipsに関しては論理100%でした。そして高音が進めば進むほど現代の音響学…Studio設計はおろかコンサートホール設計も越えてきます
さて、今回はわかりやすい意味での反射の話です。音響学の中に『まだ』おります。
ここは究極的には難しい話なんですが『超初期反射は無くしたくて』でも『初期反射は豊かにしたい』が『一次反射の強さは曖昧にしたくて』でも『位相のモジュレーションは起こしたくない』のです
一つ一つ解説しましょう
音響やルームチューニングを知れば知るほどこれらを為すのは難しいことがわかります。
まずこれらをぼんやりご覧ください
その上で『こまけえこたぁ良いんだよ!』を目指したいのでこれをご覧ください
- 直接音から10ミリ秒程をITDGといって、この時間が部屋の大きさを感じさせる。これは絶対殺したい
- 50ミリ秒位までを初期反射といい、怨憎会苦もとい音像定位や音色などに多大な影響がある。
- ここら辺の反射音が大きいと反射音と合体し演奏ならともかくオーディオとしてはあまり好ましくない。エンジニアリングとしてはまずい
- なお15~20dB(諸説あり、HARMANのスピノラマ野郎tooleは15db)下がればどうでも良くなる
- 大きい部屋を狭く使う、と重ね重ね申し上げて来ましたが理由は最も有害なITDGを避けつつも直接音が大きく反射は少なく美味しいからです
- ホーンはここら辺優秀過ぎる。なので多くの環境で『色々理に叶ったホーンなら』測定値を越えて素晴らしい。5wayホーンマルチのユニット位置関係がずれてヤバいとか止めて?
- 30~40ミリあたりはスピーカーの奥からの反射が奥行きを作る。裏を返せば音源に無い奥行きですがね。というか奥の壁まで6m以上とか凄い部屋ですな。最も二次反射等で結果的に成されてる事もあるでしょう
- それ以降は残響として悪さはしません
10ミリ秒は3.4m、こと側壁でこれを避けることは困難。ルームチューニング材を側壁に使って-15dbを可能なら狙いたい所です。
-15dBとは大体0.18倍。吸音と拡散を同時に行う方が有利ですな、まあ死ぬほど推してるBADでどうでしょうか、ABFUSERでも可
吸音と拡散を両方行わないと難しいですな、間違っても側壁にAnkhとかはお勧めしない。