これは実は大体ルールが決まってます。論理的なルール…ルールとはエンジニアリングを含めた『業界の不文律』です。
2チャンネルなら『スピーカーの交点がリスポジの50㎝~1m後ろ』
終わり。
マルチチャンネルだとリスポジ向きですけどね
MAGICO、wilson、YG、Dynaudio…高くても安くても大体のスピーカー群はこの指定。というかこの指定でないと珍妙な部類の設計のスピーカーである。
終わってしまったなあ
以下は蛇足
Q.B&Wのクロスセッティングはどうですか?
A.B&W以外オススメしない。いや、結構勧めていたショップはあった。逸品館も吉田苑も、なんなら某7Fも。しかしほぼ滅びた…
てか始めから海外ではこんなセッティングはない。マニュアルにも書いてない。
特徴は『屹立するセンター定位が首を振るどころか歩いてもぶれない』こと。
よく『完全なセッティングをなされれば左右に歩いてもセンター定位はぶれない』というがそんなわけねえ。ステレオフォニックの勉強しなおそう。
だがクロスセッティングはホントに真ん中に屹立し続けている。それはリスナーが左に行くと右のツイーターが軸上になるから。下らないけど。クロスセッティングはその交点の後ろ全てがリスポジなのでショーや店では優れている。複数人で聴くには向いている。あと何故か低音がズンドコする。
Q.avalonとかほぼ平行配置推奨じゃないですか
A.先に書いて置きますが我輩はavalon好きです。ですが録音のルールをガン無視して設定されてます。
その設計が前提だとほぼ平行かつ二等辺三角形(ツイーター間の距離 1に対してツイーターとリスポジ間1.2)がいいという主調になります。同社のスピーカーに関して『音質』はそれで間違ってないのでしょう。ですが汎用性、他の環境との互換性が無さすぎて『何故モニター作った?』と思う。ちなみに元々オペラやオケ狂いのインド人(社長)が徹底的に聴いて音決めしており、そう言う音源が前提と思われる。
Q.DALIは平行置き推奨してますが
A.helicon、rubicon辺りは地獄の様な特性で、マトモにセッティングしてマトモに聴くと高域が耳につきます。ギンギンです。広めの部屋で高域減衰をカバーしつつ適当な処で聴くための設計です。
Q.平行に置く流派はどう思います?
A.平行法は空間その物を鳴らす路線で極めれば実に立体感、解放感が素晴らしいです。
この場合極めるというのはまさに開祖でありスピーカーセッティングの生ける神話であるGRF御大の話です。この流れを汲まぬ者がやった場合ただの平行配置でわざわざ『正統なセッティング』を捨ててやる理由はありません。というかこの『悪魔的blog』で取り上げる物ではない。
欠点は『スピーカーを選ぶ』『高難易度』『広い部屋向け』なにより『正解ではない』ことですかね
スピーカーは指向性が素直な必要があります。良く出来たブックシェルフ、preference rateの高いスピーカー向け。
ルールを外すのみならず神業セッティングの魔法で音場感を創生するのでエンジニアリングには絶対に使えない事とどうしても音源の意図(ミックスなどエンジニアリングされたもの)には沿わない。
なので『あらゆるジャンルをエンジニアリングに沿って正しく聴きたい』と考えるスパルタン系ならば主義に反します
それこそ色々な場所で聴く前提やクラシック全振りなら有りかな、と。
“スピーカーセッティング 内振りの話” への4件のフィードバック
rubiconやたら高音刺さるなと思ってたのは気のせいじゃなかったんですね
こういう特性のスピーカーは平行置きで良いのでしょうか?
右肩上がり極まる凄い特性ですからね…
平行置きにして壁からあまり離さず低音のディップを(極力)防ぎつつブーストしてバランスを取り朗々と鳴らすスピーカーでしょうね、本来の設計意図は…
なんてったって、GRF尊師による最終ラインのミリ単位セッティング。最後は本当にコンコンなのですから。モノラル音源の重要性も、そしてなにより、どう聴こえるかを体得させてくれました。
私もGRF氏の手法の流れを明らかに汲んでいるのでモノラル音源は(私はエラアンドルイ)狂ったように聴きました…左右のエネルギーバランスを感じながらコンコンして最後はピントをビシリと合わせるという
とは言え平行法はその技術だけもないさらなる条件が幾つもある。全条件を改めて後世に開陳していただけるとありがたいですね。