前回『定在波の山谷の影響をバラす様に置きまひょう』とお話致しました
その上で実際の使用感やステレオフォニックと低音のフラットさをどうバランスするか、という話もしました。左右対称を捨てたほうが低音のフラットさでは上回ります。
なおリスポジも片寄らないと行けなくなる…
この図は赤い線にスピーカーを置いたりリスポジにしたりすると定在波で死ぬから避けろっていう図です
まあそれはさておきこのざっくり設置の段ではf特は測りましょう。ピンクノイズ+スマホで充分。
我輩はNORDOSTの低音スイープが早くて分かりやすく此処でも最後の確認以外で測定はしませんが。スイープは動かしながら変化がわかり圧倒的にスピーディー。サブウーファーでも低音スイープが欠かせません。
まあ何をどうしても完全にフラットにはならない。では何を気を付けるべきか?それは『出来るだけ谷をつくらないこと』です。山のほうがいい。それは『谷が聴感で致命傷』なことと『対処困難』なことです。
例えば我輩は出来る限り推奨しませんがイコライジングで対処するにしても谷には無力。また低音の膨らみは場合によっては、特にオケではいっそプラスにもなり得りますが谷で利益が出ることは絶対無い。
スピーカーとの位置関係はそもそも『正三角形』が理想的です。何故なら『エンジニアリングでそう言う前提だから』。でもまあスピーカーとリスポジの距離が長い二等辺三角形ならまあ良いでしょう。(無志向型など特殊な奴は今回置いておきます)
avalonなど二等辺三角形を推奨してるメーカーも稀にありますがね。
そして当たり前ですが大事な事。
スピーカーには聴取距離が定まってます
フロア型スピーカーはタイムアラインメントによる聴取位置のメーカー指定の最低限の設定があります。例えばB&W802D辺りなら2.7m位。更なる大型ならなお必要です。
小さい部屋に超大型スピーカーほど馬鹿な事はないと言えます。低音の話ではないので何しても無駄です。まあ音響の要素の極一部視れてない認知の方ならそれはそれで良いのかな、と。
ブックシェルフにサブウーファー×2が如何なる環境でも色々な意味で論理的には適合します。
ユニットのエンクロージャーを分けたマルチなら近距離でもタイムアラインメントは合いますが、神の耳が必要でしょうね。そもそもその手のシステムでマトモに位相が合っている試しがない。DEQX?それで合うなら苦労はしませんな。測定よりヒトの耳は遥かにシビアでmmオーダー以下の世界です。波長が長くて比較的適当で良い筈のサブウーファーですら数ミリずれたら奥行きと立体感が霧散します。裏を返せば『ビタリと合えばピントと立体感が凄くなる』とも言えます。
次回は縦長横長など