今さらCDPを買った


AIRBOWのチューニングしたMarantzのHD-CD1である

PCオーディオをやりきって何故?

Quantum Acoustic Audioの怪しい波動discをレビューするためである。機器をレビューするのではなく、レビューするためにわざわざ機器を買うのは我輩くらいだろう。

レビュアーの魂、今此処に。

さて、音質なんてどうでもいい用途なのだが折角なのでAIRBOW製品を買った。恐らく日本有数のキヨハラウォッチャーなのである。tera cyo limitedだけで3台買っている。一台はじっかでPMC BB5に繋ぎ、一台は音響機器をプロデュースしている()美容院に置いてある。

その音作りの変遷も知り尽くしているが、その経験から分かる。これは良いバランスのチューニングの筈だ。

『自然さ』はUX-1 SE の時に極めており、そこからは『音楽と聴感のつきあい方』に踏み込んでいる。『音質(絶対値)がどうあろうが絶対に音質を頭に浮かばせるまでもなく楽しませる』境地に進んでいる。そしてこれは多分傑作のはず。

『才人が努力の末に行き着いた先』で聴覚と音の関係性という物とはなんたるか、を勉強させて頂くという意味合いも込めてこれを選んだ。(無論逸品館から買ってる)

さて、ビックリした。音質どうでもいいや、となる楽しさである。10万円でこれか…

まあ超反則技の電源環境なので造った御本人からしても想定外かもしれないが、しかし我輩の想定を超えて勉強になった。

無理矢理音を例えると…低音を超ドーピングしたLS3/5…なんか違うな。凄いATC…頭悪そうやな。まあBBC系の延長というのはあながち間違いではない例え。低音の下支えも秀逸。

あと何故か凄く良いクロックの音がする。ピントが凄い。『音質を頭に浮かばせない』というが、こういう事は大事なんですな。

全てのメーカーは持つべき。特にESOTERIC。良く『マルチをやる奴はフルレンジを持て』というが、それに近い。聴覚と音楽の関係性の新たな原器。これに何度も立ち返えらないと先日書いた『普遍性』から遠退いた『マニアが凄いと思うだけの音』になるだろう。

なおplayback designを通さずアナログアウトでラック(サウンドマジック3層強化ガラス)にポン置き、電源ケーブルも清原氏に最大の敬意を表して付属使用(krypton)の上での話である。

不吉な言い方だが、これはもう後継者は困難な才能だと思う。


“今さらCDPを買った” への11件のフィードバック

  1. グルマン様
    PCオーディオになかなか踏み出せずCDを聴き続けております
    今はつなぎでマランツのCD5005を使用しておりますが、新しいCDプレーヤーの購入検討をしております
    位相特性の良さや自然さ、スピード感をいったことを考えたとき、過去のものを含めおすすめのCDプレーヤーはございますでしょうか
    ご教授いただければ幸いでございます

    • 遅くなりました
      マランツも格段に昔より自然になりました。安くても不自然な音はしません。
      さて、トランスポートだと選択肢は多いですがプレーヤーですからね。
      トランスポートありでのお話ならCECは外せません。その全てを兼ね備えてます。昔の機種だとTL-1、さもなくば最新の機種のいずれかをお勧めします。
      そして次の選択肢としては逸品館のカスタムは推奨出来ます。位相も素晴らしいです。特にここ5年位のモデルは飛躍的に音楽的に進化しています。あらゆる音のタイミングが揃っています、結果自然極まりないです。
      次に別路線で大半お勧めはケンブリッジオーディオです。イギリスの家庭用ですが音作りの作為の無さが極まってます。値段ではない、設計者の耳の素晴らしさが詰まってます。ここのメーカーはクロックカスタムも各社出しており、さらに素晴らしいです。

  2. グルマンさんこんにちは。

    CD回すの大好き人間なのですが、CEC TL0 3.0に一目惚れ。
    逸品館のベタ褒め記事を読んでますます欲しくなりました。
    でも予算的に精一杯なので、DACにあまりお金をかけられません。

    なのでDAC候補としてAIRBOWチューンのDA3EX Analogueを考えています。クロックも強化されてるそうなので、スーパーリンクで繋いだら、外部クロックジェネレーターもあえて不要になっていいのでは?と妄想しております。

    質問なのですが、
    1)この組み合わせ、バランス的に「あり」でしょうか。
    2)スーパーリンクはオーディオ信号用、各種クロック信号用で計4本のBNCケーブルが必要となります。あまり高くない、おすすめケーブルはありますか。
    3)とはいえスーパーリンク専用DACはあまりに汎用性なく、ちょっと不安もあります。
    他に相性のいいDACがあれば、ご教示いただけますと幸いです。

    • 素晴らしい選択です
      クライアントの美容室で先日も聴きましたが相変わらず良かったです
      スピーカーがネットワークでねじ曲げる路線のスピーカーでない限り、例えばB&Wやソナス、今のディナでも大抵の物に適応するはずです

      さてDAC

      airbow改造品同士しか聴いてないのですが見事なバランスのマッチングです。音の仕組みを私ほどウルトラロジカルに纏めたかはさておき感覚的、本質的に清原社長は仕組みを極めてらっしゃいます。この組み合わせに拠らず基本的に高次元ニュートラルさを持ち、価格帯で基礎性能が変わりつつニュートラルでも真のニュートラルかヒトの聴感に対してニュートラルか(官能的か)でちょっとキャラクターが違います。それでも高次元なニュートラルさですが。

      生楽器は良く聴かせる、的なイメージがこの組み合わせを見ると思いますがそれは低次元のニュートラルさであり電子音楽でも生き生きと、かつエンジニア的にもニュートラルな枠内で聴けるはずです。(改造品同士しか聴いてませんが)
      無論魔改造playbackとか基礎性能に上はありますが、そのくらい持ってこないと無理だと思います

      スーパーリンクはこの組み合わせならマストです
      また後日良いクロック導入したときに更に真価が発揮できます。
      さて、ケーブルですがさすがにスーパーリンクの経験は何分…20年前とかなのだろうか、なので…
      とは言えまあ確実に自信を持って予想は出来ます。
      が、予算次第ですね…
      松 high fidelity cables(現Rick schultz cables)なら最低ランクでも他の全てのハイエンドケーブルを余裕で越えます。デジタルケーブルはここは神です。

      竹 analysis plus Digita crystal
      多分清原社長が気に入るんじゃないかなあ。分かりにくい喩えだとアンプジラ2000みたいな音です。色彩感が強く、しかし根底はニュートラル。パワーがありつつ非常に楽しい音す。これだけ色彩感が強いデジタルケーブルは知りません。high fidelity cablesもデジタルケーブルは色彩感が強いですが(NORDOST valhallaが白黒の砂漠に見える)その点ではそれ以上。ただhigh fidelity cablesのような超越的性能はありません。

      梅 cyber shaft セミリジッドケーブル2
      10mhzクロックケーブルとしては究極です。私がビル・ゲイツでもこれを選びます。ただ比較的周波数が低いスーパーリンクでは大きくご利益が落ちます。ニュートラルの枠内ではあり、多くのケーブルがその枠の外に居る時点で既に選ばれた強者なのですが果たしてこの組み合わせに合うかどうか?
      やってみないとわかりません。

      最後に他のオススメか…逢瀬(我輩はヨッヒネDACと呼んでいますが)ですね。何故ならこの組み合わせ(我輩が魔改造してアナログ部外部電源仕様にしてしまいましたが)でクライアントに使っており絶対の保証が出来るからです
      ご注文の際には『グルマンさんから強く勧められて』とお伝え下さい。何も良いことはありませんが私は喜びますw

      • ありがとうございました\(^^)/

        Cyber shaftのクロックケーブルは全く思いつきませんでした。
        グルマンさんの「梅」なら、私には「松」以上です。
        (デジタルクリスタルだと4本で20万円を超えてしまい、ちょっと苦しいのです)

        「逢瀬」も全く検討の外でした。
        HPのブログには新型がもうすぐ出そうな気配、これでしょうか。
        ただ発売後すぐ完売になりそうな雰囲気ありますね(汗)。
        あるいはオンラインショップにはMarlin DACというのが在庫3台で売られていますが、こっちのことでしょうか。

        • 想定していたのは旧型(といっても何度もマイナーチェンジされておりますが)の方でしたが、それの明らかに大きな延長であろう新型は確実に良さそうです。
          私なら新型を待ちますね
          やはりヨッヒネDACにしかない『厭な音絶対出さないマン』な低歪みは代わりがなかなかない。後は旧作よりダイナミックスや奥行き等が向上していれば相当汎用性が高いのではと思います。

          • 新型ヨッヒネDAC(Junction DAC)、良さそうですね。
            でもCEC TL0 3.0とはSPDIF接続、間にリクロック(& 10Mマスタークロック追加)なんかをしたくなって、そうなると予算的には厳しくなりそう。

            対して、逸品館のHPには「余計な外部クロックは入れるんじゃねー」と書かれているのが気に入りました。シンプル万歳。

            そしてグルマンさんのお言葉
            「無論魔改造playbackとか基礎性能に上はありますが、そのくらい持ってこないと無理だと思います」
            で9割ほど心は固まりました。

            汎用性を捨てて、
            CEC TL0 3.0+スーパーリンク用Cyber shaftセミリジッドケーブル+AIRBOW DA3EX Analogue
で逝きそうです\(^^)/

            いろいろご助言、ありがとうございました!
            もうちょっと先になりますが、逸品館で注文するときも「グルマンさんに強く勧められました」って言ってみます\(^^)/

          • TL3.0も無改造ならクロック入れてもそれはそれでとても良いんですが、入れなくてもバランスは取れてるんですよ
            かつairbow改造品だと、クロックのチューンが非常に素晴らしく(なにやってるんだかわからないけど)クロック入れて良かった試しはないです

  3. 返信ありがとうございます。

    ふと思ってしまったんですが、ひょっとしてグルマンさんは
    「TL3 3.0」だと思われているんじゃないかと(汗)

    「TL0 3.0」の方です。
    CDトラポのくせに税込190万円位するイカれたやつです。

    そうだとするとDAC「AIRBOW – DA3EX Analogue」とのスーパーリンク接続、グルマンさんの評価は変わってきてしまいますか?(大汗)

    • TL0の方ですか!
      勘違いしてました!
      いや、評価は変わりません
      それも聴いたことがありますが、音としてはよりダイナミックでハイスピードな印象です
      ただ大枠として傾向がまるで違うわけではなく悪かろうはずがないです

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